森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ごんぎつね

2006-08-10 01:10:27 | テレビ・ラジオ
ごんぎつね - goo 映画

水曜夜は仕事がない。なんとなくつけっぱなしのテレビがかわいい狐を映し出している。
―あれ、この時間は「日本昔話」ではないのかな。―
絵は日本昔話でも、声の出演者が多いではないか。
夏休みだから、日本昔話の特番?  でも、これ再放送なのに・・・。腑に落ちない気持ちで見ていたら、場面は母を亡くした子狐ごんが、この村に住み着こうと決意した所。

―やだ、これ「ごんぎつね」だわ。こんなの見てられないよ。だってまた泣いちゃうもの。―とか言いながら、ずっと見ていた私。

新美南吉原作の「ごんぎつね」は教科書にも取り上げられていて、子供たちにも知名度が高い日本の童話だ。私は登場人物の兵十を「へいじゅう」と読んで、それを「ひょうじゅう」と読むのだと、子供たちに教えられた事がある。

この作品は、昔の映画に市原悦子のナレーションを追加して放映したものらしい。
―なので、詳しいストーリーはそこに載っているので、どんな話だったかなと思われる方がいらしたら、そこでチェックしてくださいね。―

ごんは、どうしようもないいたずらモノだが、むじゃきでかわいい。時には亡くなってしまった母を想い泣きながら眠りに着いたりするが、盆踊りの踊りを一人で踊りまくって元気を出し、一人で一所懸命に生きている。

その健気さと、野や山や赤いまんじゅしゃげの花などの美しい風景の映像と、日本昔話特有の素朴さが、その後やってくる悲劇を際立たせてしまう。

「死」は思いがけずにやってくる。時には、無念で理不尽だったりする。そういうものに、子供たちは素直に悲しみ、何かを感じていくのかもしれない。


今日、ただ点いていただけのテレビだったのに、こんな良品を見ることが出来てとってもラッキーだったと思う。



ちなみにうちのラッタ君の「ママ」の次に覚えた言葉はいきなりロング。
―いいな、いいな、人間ていいな。―
これって、日本昔話のエンディングのテーマです。どれだけ聞かせていたことやら・・
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする