森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

一族の食卓2

2006-08-18 22:02:38 | ’08/12/7までの未整理日記
この写真は御岳山の展望台から撮ったものです。御岳渓谷の記事の中で書いたことなのですが、もう少し良いカメラと写真を撮る技術とセンスがあったらなあと、しみじみ思った風景です。
日の光が当たっている街々は、まるで星のように輝いていました。

この風景を見ていると、私たちは何気なく日々を過ごしているけれど、何時も何かに見守られている、力を与えられている、そんな気がしてきました。


8月15日に出かけるので、どうしても14日にお墓参りに行きたいと思いました。
義母に電話すると、東京に住む次男一家も来ると言うので、5月の連休以来の集まりになりそうです。

私は、墓参りが好きと言う変な嫁なので、にこにこほいほいと出掛けていきます。でも、この暑さで雑草も元気がないのか、入れ替えた石が良かったのか、それに長男さんとその娘も居たので、私はやることなし。らくちんな墓参りだこと。

その後昼食で家の近くの蕎麦会席のお店に行きましたが、そこで話す長男さんの話はちょっとここでも書くことは躊躇ってしまう様な、波乱万丈な彼の同級生達の話。しかも3人。思わず、「なんで、そんな人たちばっかり・・・」とつぶやいてしまいました。ちょっとだけ書いちゃうと、ゴミ屋敷に近い所に住みながら、書の道を究めようとしていたり、この前、壁が落ちてしまった家というのをテレビの「銭金」でみたけれど、そのような家に住みながら、絵を描き続けていた男。

この長男さんは、この地域の公立では一番と言う学校を出ているのですよ。その男達は、その学校の同級生なんです。要するに秀才である事はそのまま「豊か」には直結しないと言う事ですね。

そして、夜。次男一家も加わって12名の夕食です。人数も多いので二手に分かれてしまったのですが、酔っ払いたちは声が大きくて、しかも話も的を得ていなくておかしい。

近頃次男さんは死んだ義父にそっくりになってきました。その話が出ると、彼は
「この前、鏡を見ていたら、自分でも驚いちゃったんだけど、鏡におやじが映っているのかと思っちゃったんだよね。」と言いました。その後彼は私たちが帰るまでに3回、同じ事を言いましたよ。

それから、話題は死んだ義父の話や、みんなが生まれた時には死んでいて会うことのなかったおじいさんの話。私のだんなはそのおじいさんに似ているらしいです。
長男さんがその事を言うと、私がドサクサにまぎれて
「まあ、じゃあ、そのじい様はいい男じゃない?」と言うと義母は、とっても機嫌よく
「そうなんだよ。あの人は近所でもいい男で評判で、私の母が惚れて、話をつけてもらい嫁いだんだって。」と言いました。

私はお酒の席では、ちょっとのろけてみるというような、たわごとをさりげなく言うのが結構好きですが、母の反応になるほどと思ってしまいました。私は意識せず、彼女の父と息子を褒めていたのですものね。

それから義父の話。人を飲ませるのが好きだった、酒に飲まれた事はなかった、飲みつぶれた人には冷たかった、そして未だに父に勝てないと。

今は居ないおじいさん、おばあさん、そして義父の話。なんかお盆の集まりにふさわしい話題だなあと思って聞いていました。

その時私、義母の隣のあいている椅子に人の気配を感じたの。あら、なんだ、そこに帰ってきていたの。
お前達はまだまだだなって、なんか満足そう・・・



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