森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「じゃあ、またね。」

2008-02-27 23:35:31 | ’08/12/7までの未整理日記
明日は私の住んでいる地域の、公立高校の受験日です。

「みんな頑張れー!」

と言っても、受験生がここを覗く事はないとは思いますが、エールだけは送っておきましょう。心をこめて。


昨日は6年間私とお付き合いのあった子供が、最後の日をむかえて去っていきました。(私の家は子供がやってきては、勉強をしていくところです。)


 私は子供が帰る時
「じゃあ、またね。」と言うことが多いのですが、昨日も玄関まで送っていき、その言葉を言うと、その子は
「『また』なんですか?」と、微笑みました。
「『また』と言う日もあるでしょう。」
「そうですね。」と少年は言いました。


玄関でのやり取りは、ほんのつかの間の事です。でも、私は彼が思っていた以上に大人になっていたことを知りました。
彼は玄関の扉を開けて、いつもどおりの挨拶をしました。

「さよなら」

その瞬間、6年間の重みが私の胸を貫いていったのです。

「ダメよ、だめだめ。私、寂しくなってしまうもの。そんなの耐えられない。」
私は手を振りながら、
「またね。」ともう一度言いました。

エヘへ~と笑って、少年が軽く手を上げたのが見えました。

そうして玄関の扉は閉まり、私は彼の残した「さよなら」と言う言葉と向き合っていました。




 近いうちに一緒に食事をする約束になっています。ふらっと顔を出すとも言っていました。三年経ったら会いに来ますとも言っていました。でも、みんなどうでしょうか。でも、とりあえず発表の日にはメールぐらいは来るでしょう。


♪  さよならはまた会う日までの、遠い約束~  ♪ ・・・だったかな?


さよなら、君との思い出がキラキラ光るよ。明日は頑張って。

じゃあ、またね。

コメント (2)
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ホテル~!<5>  まさか!!

2008-02-27 01:02:32 | イギリス旅行記

 前回はシャワーのお湯が止まらなくて、冷水を浴びて震えてしまったお話を書きましたが、今度は入れたお湯が抜けなくて大変だったお話です。  

 そのホテルは見た感じは、泊まったホテルの中でも一番の良さでした。ロンドンにも近いし、風景も素敵。お風呂はバスとは別にシャワーのコーナーもあって、洒落ています。強いてあげれば狭さかなというところです。  

でも、私たちに何もないはずはなかったのです・・・・ああ。  

 

 私たちは三人グループです。私と友人と、その友人の友人。この方とはこの旅行からのお付き合いです。でも、この方も気さくでマイペース、気もあって好い旅行メンバーでした。少し、と言うかかなり年上ですし。  

 その年上の彼女がお風呂に入った後に、そのことは起こりました。「ねえ、お湯が抜けないのよ。いろいろやってみたのにさ。」

 どれどれ・・・と私たちも見てみたけれど分かりません。あまりいじったりしても問題です。すぐに添乗員さんに連絡しました。

  しばらくすると、若いスーツを着たホテルマンがやってきました。彼も私たちがやったような感じで蛇口などをいじっていましたが、そのうちこっちに来いと言うような合図をしてきました。  私は、こうやってやるんだと説明してくれるのだと思って、友人も呼びました。なんたって、止まらないシャワーを止めて貰ったような私なので、一人で説明を聞くのは不安です。

 ジッーっと微笑みモードの顔で、説明を待つ二人。

するとその若い男は何か言ったのです。
「ハァ」と言うと、もう一度同じことを言いました。
私には彼が何を言ったのか分かっていましたよ。でも、言った内容が信じられなかったのです。チラッと振り向いて年上の彼女を探しました。彼女は部屋の片隅で髪なんか乾かしながらすっかりリラックスムードです。私は、友人の顔を思わず見ました。
「だってねえ。」と言う意味です。でも、私に助けを求められたと思った友人は、初めてホテルマンの言葉に耳を澄ました。ホテルマンは今度は動作付きです。
「エッ、アア~、はいはい。」と優しい彼女は、彼の言葉に拒絶の態度も示さず、汚れた湯船の中に手を入れて、栓を抜こうとしました。
「はいはい。」ってやってしまうんだと、私は思い、後ろめたい気持ちになってしまいました。もちろん抜けません。

  だから呼んだんじゃないのよ~。

  ホテルマンは、私たちにここに手を突っ込んで栓を抜けと言ったのですよ。もちろんそういう仕組みではありません。上の方の何かを押すと栓が開くという仕組みです。とりあえず手動でという事は誰でも考える事です。

 実は彼が来る前に私はやってみました。でもその時ふと、人が入ったお風呂というものは別に平気でも、こういう風に使ったバスに手を入れるって、なんかいやだなぁと感じて、手と腕を綺麗に洗ったばかりだったのです。

  私はいつ、このホテルマンがスーツの上着を脱いで、シャツの袖をめくるんだろうと、実は思っていたのです。だから、私たちを呼んだときそんな事をしなくても直ったと言ったと思ったのですよ。
まさか、まさかですよ、そんな事を私たちに遣れと言うなんて思ってもみませんでした。

 その後また彼は何かを言いましたが、何を言っているのか分かりません。「パードン?」私はこの旅行中で初めてこの言葉を使いました。(別に英語が得意なのではありません。使う必要のない理由がそこにはあります。でも、またその話は先送り。)
彼はまた同じ事を言いました。しかも同じスピードです。私は恥も外聞もなく復唱しました。でも途中からぜんぜん分かりません。もう、ギブです。分かりませんと言いました。

 すると彼は、また何かをいって去って行きましたが、もう彼の言葉は単語しか拾えません。リーダーとかセイとか。このことを彼は依頼を受けた添乗員に言ってくれるんだと、私は自分の常識でそう思いました。

 そして、私は友人に謝りました。 ―さっき、あなたの顔をみたのは、あなたにやれと言った意味ではなかったけれど、結局はそうなってしまってゴメンね。―

 もちろん彼女は気にしていませんでしたが、「アラいやだ。確かにバッチイじゃない。二回洗っちゃおう。」

 年上の彼女は、もうすやすや夢の中です。 その後何の連絡もなく、彼が添乗員に報告するだろうと言う事も思い込みなのだと分かりました。彼はたぶん添乗員に言えと言ったのかも知れません。ここでは私たちの常識は何も通用しないと言う事がわかりました。

 私たちの常識―それは仕事に対しての姿勢、それから物事の発想が自分視点でない所など、いろいろです。

 

  私たちは仕方がないのでシャワーを浴び、その日を終わらせました。でも、部屋は温度も低く私たちは震えてしまいました。その日私たちはコートも乾いたタオルもみんなかけて眠ったのです。 二連泊なので翌日には直っていましたが、直ってみると一番快適なバスではあったかもです。

 

友人が旅行に行くと、必ず何かがあるそうです。確かにいろいろあったホテルですが、今思うと、これもいい思い出です。何もなかったよりは、記憶に残っていいかもしれませんね。

「お前が栓を抜け事件」なんちゃってね。


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