森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ホテル~!<4> コート着て寝ようかな。

2008-02-18 12:13:46 | イギリス旅行記
 コメントのお返事を書いて気が付いたのも情けないのですが、ホテルと言うのは良くって当たり前、特別に素敵な事があるか、またはその逆かの場合しか書くことはないのですよね。そうすると、書こうかなと思っていたことはろくでもないことばかり。「素敵な」お話でなくて、申し訳ありません。


 海外に行かれた方が、日本の良い所の再確認をしたとはよく言われることだと思います。私もいくつかありますが、やはりその中で一番感じてしまうのは、水の豊かさではないでしょうか。

観光地でトイレに続けてはいると、水が流れなくなったりする経験は日本ではないことだと思います。
水の豊かさが、その水周りを豊かにするのか、シャワートイレなどと言うものを見かけることはついぞありませんでした。私はつい最近まで、シャワートイレが日本で発明されたものであることを知りませんでした。そして、世界であまり普及しないことも。たぶんその理由は水の出にあるのだと思います。

 また日本人は風呂好きと言われていますが、それゆえにシャワーとかお風呂とかも、如何に快適になるか追求されているように思われます。その発想が他の国にも共通かと言うと、やはりそうではありませんでした。


 泊まったホテルの中で、二箇所はグレードは高い方かなと言える所でした。

 ところがその一つのホテルでは、とんでもないことが起きました。
シャワーを終えてお湯を止めようとした所、止まらないのです。冷水が出たり熱湯が出たり・・・・
しかもそこのホテルのシャワーは、プールのシャワーのように高い所についたままで外れないタイプだったのです。熱湯なんかを浴びてしまっては、オカルト映画みたいになってしまいます。即、ハンドル式の調節機(なんて言うのだろう。)を回して、何とか止めようと努力しましたが、やたら冷水が降り注いでくるので、冷静に対処なんて出来ません。
私はギブアップで、タオルをボディにロールして、フレンドにヘルプミー。
(オイオイ)

 友だちはそれは大変と、横から止めてくれました。もちろん彼女も濡れない位置から少し迷っていました。


このホテルは二連泊でしたので、どうやって止めたのかを聞かなければなりません。
すると、彼女は
「ここを右に回せばいいのだけれど、回す時に真ん中を押さえて、内側の目盛りを動かさないようにするのよ。」と、教えてくれました。
要するに、ここまで回せば止まるという場所も一緒にクルクル回ってしまっていたのでした。
シャワー浴びるのもコツがいるホテルでした。


ところでワタクシ、散々冷水を浴びたので、着替えた後もだんだん寒くなってしまいました。さりげなくコートを着ていましたら、知らないうちにうつらうつらしていました。
そんな私を友人が揺り起こします。

「ねえねえ、コート着て寝ているなんておかしいよ。」

そうですよね。いったいどんなホテルだって思ってしまいますよね。

「バスに熱いお湯を張ってあげたから浸かってきなよ。」

なんと彼女は自分が入った後、熱めなお湯を張りなおしてくれてくれていたのです。


私は、
「ハァ~、日本人はやっぱりこれだよねえ~。」なんて、友人の優しさと熱いお湯に浸りながら、幸せな気分でした。


 

だけど、次回は本当にコートが必要だったホテルのお話です。







 





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篤姫「父の涙」

2008-02-18 00:23:41 | ドラマ (大河)
 先週の予告編で、なんとなく今週は見逃しては損してしまうような予感が。そんな予感どおり、涙ポイントがたくさんあった「父の涙」でした。


 先週最大のミステリーと感じた菊本の死ですが、身分が低い出の自分が乳母であったことは姫のこれからに差し障ると、死を持って自分の存在を消す事だったのですが、いろいろな意味で理解に苦しむ難しい死でした。死んだ場所、死んだ時期・・・。その理由も「今と言う時代」を生きている私にはよう分かりません。

 ただですね、やっぱりNHK は幽霊好きでした。でも、その幽霊のセリフには涙が出ました。
「重い体を捨てて、これからの姫様の行く道が何処であろうがお守りいたします。」←正確にはあらず。

菊本が残した三通の手紙。でも、於一への手紙は燃やしてしまったと母は言いましたが、そんなわけはないですよね。なにが書いてあったのでしょう。このミステリーは、続くと言う感じですね。(サスペンスではないですけれど。)


 次の涙ポイントは、やっぱり尚五郎でした。

お城に上がる前日の夜、家族で祝いの膳を囲んでいる時に、肝付家の祝いの品をもって尚五郎が現れます。家族だけの祝いの膳と知って早々に引き上げようとする尚五郎を、父は引き止めます。最後の碁を打っていってはどうかと粋な計らいです。
二人で碁石を片付けるシーンは、泣けました。

切々と黒石白石を分けていく二人。二人の道が分かれていく事を綺麗に描いていましたね。二人で交換したお守りのシーンも素敵でした。

生まれる前に父達の手で交換されたお守りは、また子供達の手で交換されました。二人の深い縁を感じてしまいます。でも、この二人の事は原作にはなくて、このドラマのオリジナルだと聞きました。素敵なお話で、篤姫の青春時代を飾りましたよね。
籠に乗って往来を行く時に、尚五郎がお守りを見せて見送っていたのも、西郷たちが見送っていたのにも心を打ちました。籠の中からやはりお守りを見せて、別れを告げる於一。

 この先もそのお守りを握り締める日が、何度も訪れるのではないでしょうか。
「想い」を伝えると言うのは、「好き」と言う言葉を伝えるだけではない、そんなことを感じさせる尚五郎の別れの態度でした。最後の夜に泣きながら於一の家を去る尚五郎は、とても素敵な男に見えました。前を向いて生きろと言う彼の言葉が合ったからこそ於一は、菊本の死からも立ち直れたのですよね。


 そして最後の涙ポイントは、やはり父、そして母でした。別れが近いというのにまともに話をしようとしない父でしたが、於一と会う時は、いつも目を大きく開けて瞬きも我慢の父。尚五郎と違って泣くことが出来ない父は辛いですよね。逃げるしかないですよ。とうとう前日の夜まで狸寝入りです。


 でも於一が籠に乗ったときから、家族が上のものにするようなお辞儀に切り替えて見送った時に、別れというものが伝わってきました。庭で一人泣く父の姿にもでしたが、その時まで、常に微笑を絶やさなかった母の涙にも胸を打ちましたね。



 籠が尚五郎たちを行過ぎて、角に差し掛かったときから、いきなり音楽が変わりました。第二ステージに入ったと言うことでしょうか。
コメント (5)
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