森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

横浜版フォロー・ミー 

2008-10-08 09:51:20 | 思いつくまま

フォロー・ミー(1972) - goo 映画

 

<なにげに、さりげなく復活します。また、ご贔屓、よろしゅうお願い申し上げます>

 

 昔、テレビで「フォロー・ミー」と言う映画を見ました。そんなに昔ではないかと思っていましたが、30年以上も前の映画なんですね。

その頃人気を博していた「ローズマリーの赤ちゃん」や「華麗なるギャッツビー」のミア・ファローが主演です。あらすじは書くのが面倒なので、goo映画から持ってきてしまいました。

以下あらすじ<いつか見ようと思われる方は最初の数行しか読まないでくださいね。と、適当>

英国の上流階級に属し地位も財産も申し分ない1流会計士チャールズ(マイケル・ジェイスント)には深刻な悩みが1つあった。それは新妻ベリンダ(ミア・ファロー)が、この頃、浮気しているのではないか、という疑いにつきまとわれていたからだ。チャールズは私立探偵のクリストフォルー(トポル)に妻の調査を依頼し、結婚のいきさつを語った。ベリンダが小さなレストランで、料理の名前さえよく覚えていない新米のウエイトレスをしていたこと、そしてそのあどけなさに惹かれて結婚を申し込んだこと。だがカリフォルニアでヒッピーの群れに身を投じたこともある自由人のベリンダにしてみれば、結婚後の彼の仕事一辺倒の生活には息のつまる毎日だった。馴れない社交や、上流人の生活をのがれて、人間らしいささやかな愛と自由を求めて、浜辺で夕陽を眺めたり、サファリ公園でイルカを見ていたり、イーストエンドのパブで踊ったりしていた。クリストフォルーはベリンダの追跡を開始した。彼女は最初のうちは彼を気味悪がっていたが、次第に彼のやさしさと愛情にあふれたまなざしに心ふれあうものを感じるようになった。語ることのない、みつめあうだけの追跡。幾日かの間ですっかり信じあうようになってしまった。10日後クリストフォルーはチャールズに報告をした。彼女にやましいところがない、だが“恋人"がいるかもしれない、と。その報告を受けたチャールズは、ベリンダを怒鳴った。彼女は“家庭には愛が必要なのにこの家にはしきたりだけしかない。"と悲しそうにつぶやき自分の潔白を語った。“ただ、見知らぬ男が、いつも私をつけてきて、いつか心のふれあいを感じるようになったのは事実だが"と。これを聞いたチャールズはクリストフォルーのアパートへ飛びこんだ。ベリンダも後に続き、男の正体が自分の素行を調べていた私立探偵であることを知り、大きく失望した。それ以後、彼女は家に帰ってこなかった。2人は、必死に彼女を捜した。やがてクリストフォルーが彼女をみつけたのは、かつて2人が黙って歩いた熱帯植物園だった。クリストフォルーは2人がうまくいけるように案をさずけた。語らずに互いにみつめあい、1定の距離をおいていつも一緒にを。ある晴れた日、テムズ河の遊覧船には、クリストフォルーの白いレインコートを着て、少し離れたところからベリンダをみつめているチャールズの姿があった。

 

なかなか素敵なお話なんですね。

特に探偵と新妻ベリンダの、無言で距離を置いての街のお散歩が印象深いのです。詳しいことは忘れてしまったのですが、例えば、探偵が視線で街の名前を指すと「salt」、少し歩くと「Pepper」みたいな楽しさがあったのです。

その時私は、ささやかな事にも「ああ~、素敵だなあ。」と思えることの大切さをしみじみ思いました。

 

 またその時、「それなら、私にもちょっと自慢したい横浜のそんなところがある。」と思いました。観光地でもなんでもないところなので、ただ横浜に訪れるだけでは、知ることもない事なのですが・・・。

 

 子供の頃、頻繁に県立青少年センターと言う所に遊びに行きました。

今は無くなってしまいましたが、昔そこには科学的展示、プラネタリウム、ミニ図書館があったからです。そこに行くには、「紅葉坂」と言う所でバスを降ります。

そこに近づいてくる二つ前、バスの案内が告げるのです。

「次は~、『花咲橋』。」

そして、

「次は~『雪見橋』。」

そして、次の「紅葉坂」で降りるのです。ついでですがその次は「桜木町」です。

―それがどうしたの?
と、ここでそれを言われたら、もうこの話はお仕舞いです。

しつこく繰り返してしまいますが、花咲橋ー雪見橋ー紅葉坂ー桜木町って素敵な名前だと思いませんか。

 

ついでなのでもう少し言うと、紅葉坂を登って下って少し行くと「藤棚」です。

 

また、昔話題を誘ったアザラシの玉ちゃんは、しばらく横浜の川にいました。その川の名前は「帷子川」、かたびら川と呼びます。その沿線にある駅の名前には「星川」なんて所があります。この地名の由来は分かりませんが(調べていないので)、命名していった人には、きっと詩心があったのかもしれません。

 

で、やっぱり
「だから、それがどうしたの?」
と、言われたら、私はちょっと困ります。

それだけのお話です。

 

 だけど、こんな風にささやかなものにも「素敵だな。面白いな。」と感じる心を失いたくないものだと思います。

 

オマケの映像です。

   

 

 帷子川の川沿いにあった警察の掲示板。
なかなか遊び心があると思いませんか?
   

    

 

 


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