ちょっとどうでも良い事だけど、「ジーンと来た」と「ジェーン・エア」ってなんか似てると思っちゃった。
11月29日、WOWOWで「ジェーン・エア」を観ました。大好きな松たか子さんのミュージカル。本当に歌いっぱなしでした。
私はブロンテ姉妹の小説では、「嵐が丘」はちょっと内容がハードで気持ちが付いていけないのですが、この「ジェーン・エア」は中学生の時に原作を読んでから、本当にずっと大好きな作品です。
やっぱりこの物語のクライマックスは、荒野に彷徨いながらジェーンの名前を呼ぶロチェスター卿の声が聞こえる所ですね。
―ジェーン、ジェーン・・・
それに応えるジェーンの声が、またロチェスター卿に聞こえる奇跡のシーン。
なんだかやっぱりジーンと来ます。
救いのない子供時代を支えるのは、たった一人の友人。その友人との最後は、あまりにも切ない忘れられないシーンです。 その子供時代を、なんとも言えない芸達者な子役の少女が歌いきります。素晴らしかったです。
この物語は、男性の方のファンもたくさんいるのかもしれませんが、やはり女性の不変なる気持ちをくすぐるハーレクィーンロマンスの原点みたいなものがあると思います。孤児、不遇なる幼少期、自立心、館、家庭教師、不遜な態度の繊細な気持ちを閉じ込めた館の主人、身分の差、そして謎。キィワードが一杯です。
ロチェスター卿の橋本さとしさんが素敵でした。もちろん、松たか子さんが素敵であった事は言うまでもありません。強い意思を持つ女性の役がぴったりでした。
ところで、この物語はこんなに「神」と言う言葉が飛び交う話だったのかと意外な気がしました。でも、シャーロット・ブロンテの育った環境を考えたら、それも当然かと思いました。ふと、彼女の育った遠い地に思いを馳せてしまったのでした。
私のイギリス旅行記、「ハワース」の記事はこちらです。彼女が育った牧師館の画像などがあります。
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