森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒8-8「消えた乗客」

2009-12-10 07:56:33 | ドラマ(相棒)
―何処まで行くんだ、この話の展開は・・・・―
って感じた、今日の「相棒」。

だけど面白かったですね。<詳しく書いてはいないので分かりづらいとは思いますが、微妙にネタバレしています。お気をつけて>

まさに二転三転でした。上条にアリバイがあって時計を見て、バスの運転手の中島が硫化水素を持って登場した所で時計見て、花の里で時計見て・・・
時計を何回見たことか。
その度に時間がまだ早いからまだ何かあるなと思って見ていました。

冒頭、右京と尊は車の中で、仲良くチェスをしていました。こう言う頭の中でするチェスの事をなんて言うんでしょうね。エアチェスとか?
何か仲良さそうでしたね。
尊と右京は、エリートとエリートで、ある意味同じカラーの「相棒」だと思います。だからこういうことも可能なんですね。

尊がチェックメイトをした所で、不信なバスを見つけます。たった今まで人がいたかのような無人のバスでしたが、遺留品がたくさん残っていました。缶コーヒーやマフラーや眼鏡に、そして名前入りIDカード。乗客の情報としてこれ以上のものはないと思います。
でもそのカードの名前の男は、引っ越していて住所が分かっていません。そこに拉致から逃れたと言う乗客の女が保護を求めて警察に遣ってきます。そして犯人はそのカードの男、上条だと言うのです。上手い展開ですよね。
そして警察は上条を捕まえます。

またも右京、勝手に取り調べ。
「今がチャンス」って笑えます。
上条が、カードのMの事を言った時、「フフフ、ありがちな展開だけど、こいつ言ったな。」と思いませんでしたか。だけど、「いい所だったのに」と右京も言っていましたが、そこにイタミン達が来て、こっそりの取り調べは終了。

でも上条にアリバイがあったことを知った右京たちは、本当のバスの乗客拉致事件の目的が分かるのでした。バス事件の裏には、ある女性の自殺事件がありました。


今回の物語の面白さは、その事件の動機にあったと思います。
自分の目的の為に警察を利用したのです。
自分の人生に投げやりになっているから出来る事かもしれません。
だけどその物語にはさらに奥があり、その恵のした事も、ある男の利用でした。

今回の物語は、心情的な部分でも奥が深かったです。中島も恵も裏切られたと思って傷ついていました。でもそうでないことを知った時、彼らの気持ちは復讐へと強い気持ちに加速して走ってしまったのかもしれません。彼女を信じきることが出来なかった後ろめたさもあったのかも知れないなと思いました。

だけど恵の動機には、ちょっと驚いてしまいました。
その直前まで、「この人、本当はお母さんなんだ。」とか別れた母説は脳内蔓延していたものですから、なんか騙されたような気持ちになりました。でも「相棒」にはいっぱい騙されたい私なんですが。ちなみに「脳内蔓延」なんて変な言葉は普通はありませんから。

今回のヒントは小口アイテムでした。マフラーに紫陽花の花束。突っ込もうと思ったら出来ちゃうような部分だなと思ってしまいましたが、「相棒」なので黙っています。

私的ツボは、最初の方の捜一トリオの会話で、薫の時から事件と出会う体質なんだとぼやいている所。それから「花の里」が久し振りに出てきて尊が勝手に押しかけてきた所。それから、ラスト。チェスに勝って右京さんが凄く嬉しそうだった所だったでしょうか。

気がつけばもう8話。このシーズンは相棒も変わった事もあり、気合が入っている様な気がします。このまま突っ走って欲しいものですね。お正月は2時間半のスペシャルですよ~。
コメント (2)
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