ふーん、オープニングは毎回一緒なんだ・・・
今回もテンポ良く間延びする所もなく、お話が進みましたね。
大学予備門に共に合格した真之と常規(後の子規)のおおらかな学生時代。自分の進路に迷い海軍兵学校に進んだ真之の生活ぶり。兄、好古のフランス留学のいきさつ、子規の俳句へ傾倒していく過程などが描かれていました。
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吃驚したのは、常規の「野球」命名でした。子規って凄いんですねえ。
ジーンときたのは、常規と真之の別れのシーン。とうとう告げる事が出来ずに、手紙にしたためたその気持ち。部屋も綺麗に片付けて行きましたが、壁に戯れに描いた常規の寝ていた姿の線は消しては行きませんでした。
香川さんの芸達者なセリフなき表情にジーンとしました。
そして、こちらも上手い。菅野さんの律。泣きそうになるのを堪えるのに、唇が何回も震えます。
自由恋愛などない時代だったからでしょうか。真之と律の間には、何かがあったはずなのに、片や学生、片や適齢期の娘では先の展開はないということだったのでしょうか。
「一身独立」・・良い言葉ですね。
束の間の休暇で故郷に戻った真之は、律の離縁話を聞きます。そこで律は結婚の理由、離縁の理由を伝えます。この時の二人の愛は友情と言う愛、または同志の愛のような感じがしました。
律は手を振って真之を見送ります。東京に旅たつ日に見送ったように・・・
兄、好古のフランスでのシーンは短かったのですが、面白かったです。旧松山藩主の若殿のフランス留学に共して欲しいという依頼にについて、なかなか返事をしなかったところに、好古の苦悩を感じました。
明治23年、パリにいる好古のもとに本国から官費留学に切り替えるとの命令が届く。それは日本陸軍が騎兵建設を好古に託したことを意味した。 (HPより)
頑張っていれば、その道が閉ざされる事はないって、そんなことを感じてしまいました。