とある日。
ラッタ青年がすこぶる機嫌が悪く、加えて時々ヒステリーを起こしながら履歴書なるものを作成していました。その様子を見ていた私にイライラは伝染し、不機嫌になりかけたところに、玄関のドアポストに電気代の請求書が挟み込まれたのです。
その金額を見て、成り掛けた不機嫌は決定的なものに。前月と比較してプラス1万円だったのです。
夏でもないのに、何ナノこれは・・・・
と、その時タイミングの悪い男、ルート君が用もないのに私の前に登場。
「どうしたの?」と言われれば、そりゃ、答えてあげないわけにはいかないのさ。
「この電気代を見なさいよ。みんなお前が悪いのよ。止めなさいと言っているのに、夜中じゅうヒーターつけて、グーたら寝てるじゃない。朝、部屋に行くと、あなたの部屋だけ南国よ。そんな事されたら、たまらないわ。どうせすぐ起きるからと思っても、必ずヒーターを切って、布団をかけて寝なさいよ。そんな事したら起きることが出来ないと思うなら、そのつど目覚ましかけなさい・・・」と、ガミガミ、私に言われているルート君。
「あらっ?」
「えっ、何?」
「お前って、なんて可愛い顔しているのかしら。」
「
!?」
だって、目を見開いてじっと私を見つめているルート君、可愛いじゃないの。
ええ、はっきり言って私、親バカですから。
私に何を言われるかわからなくなってきたルート君は、自室に退散。そこに入れ替わってヒステリーが納まった模様のラッタ青年が登場。
「なあなあ、あなたの職業って、なんて書けばいいんだい?」と、言ってきました。
数年前の私なら、そこはね、とさらさら教えるところですが、今の時点、来るべき近い未来を考えると、もう無職で良いんじゃないかなと思えるのです。でも、家庭婦人の場合は無職とは言いません。
「主婦でいいのよ。」と私が言うと、彼はちょっと戸惑った顔をしました。
「主婦というのは、主に家事をやる人のことを言うんじゃないのかい。」
「だから、いいんでしょ、それで。」
「主に何とか、主に家事。」
その「何とか」と言うのは、今まで私がやってきた仕事の事です。そう呟くと、彼はぱっと首を傾げました。彼の行動は一瞬。でも、そのわずかな時間で何か大きな塊がパシャッと私の気持ちにぶつかってきました。
親の背中を見て育つ子供たち。彼の目には私はどんな風に映ってきたのか、分かってしまった様な気持ちがしました。
自分の部屋に行きかけたラッタ君の背中を、私の声が追いかけます。
「もう、これからはあまり仕事しないから。」・・・、なんだか言い訳のよう・・・。
すると、立ち止まり、彼の視線はまだ片付いていないキッチンの流しの中に・・・
「だからと言って、主に家事に移行したと言うわけではない・・」と言って去っていきました。
「
分かりました!!」声ばかりではなく私自身も部屋まで追いかけていくと、私は言いました。
「母、職業、オモプーと書いておきなさい。」
「オモプー?」
「主にプー太郎。オメーと一緒でぃ。」
「すると、隣の部屋のヤツも
・・」
「何言ってるの、彼は学生でしょ。」
「えっー!?」
何が「えっー」なんだとか思いつつ、オモプー時々学生のルート君は何をしているのかと部屋を覗いてみると、机に向かっていました。机に向かっていたとしても、試験勉強をしているのかPCで遊んでいるのか、漫画を読んでいるのか、または漫画を描いているのかは、わからない彼です。でも、コートを着ていました。
「何処かに行くの?」
「行かないよ。」
「何でそんな格好をしているの?」
「さっきの話は俺なりに気にしたわけで、こんな風にヒーターを入れない日が続けば電気代も下がってくるかと・・・」
「やだ~。寝ているときの事を言ったのよ。」と言いつつ、なんか、やっぱりこいつは可愛いなと、親ばか母はまた思うのでした。
オモプー、時々学生、時々主婦、時々勤労青年のひと時の会話でした。
ルート君は素直、そして頑固な人。彼の家庭内エコ生活は、その後も数日続いている模様です。
「風邪を引いて、また病院代がかかったらまったく同じじゃ~!」
ラッタ青年がすこぶる機嫌が悪く、加えて時々ヒステリーを起こしながら履歴書なるものを作成していました。その様子を見ていた私にイライラは伝染し、不機嫌になりかけたところに、玄関のドアポストに電気代の請求書が挟み込まれたのです。
その金額を見て、成り掛けた不機嫌は決定的なものに。前月と比較してプラス1万円だったのです。
夏でもないのに、何ナノこれは・・・・
と、その時タイミングの悪い男、ルート君が用もないのに私の前に登場。
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だって、目を見開いてじっと私を見つめているルート君、可愛いじゃないの。
ええ、はっきり言って私、親バカですから。
私に何を言われるかわからなくなってきたルート君は、自室に退散。そこに入れ替わってヒステリーが納まった模様のラッタ青年が登場。
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数年前の私なら、そこはね、とさらさら教えるところですが、今の時点、来るべき近い未来を考えると、もう無職で良いんじゃないかなと思えるのです。でも、家庭婦人の場合は無職とは言いません。
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その「何とか」と言うのは、今まで私がやってきた仕事の事です。そう呟くと、彼はぱっと首を傾げました。彼の行動は一瞬。でも、そのわずかな時間で何か大きな塊がパシャッと私の気持ちにぶつかってきました。
親の背中を見て育つ子供たち。彼の目には私はどんな風に映ってきたのか、分かってしまった様な気持ちがしました。
自分の部屋に行きかけたラッタ君の背中を、私の声が追いかけます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/buta.gif)
すると、立ち止まり、彼の視線はまだ片付いていないキッチンの流しの中に・・・
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何が「えっー」なんだとか思いつつ、オモプー時々学生のルート君は何をしているのかと部屋を覗いてみると、机に向かっていました。机に向かっていたとしても、試験勉強をしているのかPCで遊んでいるのか、漫画を読んでいるのか、または漫画を描いているのかは、わからない彼です。でも、コートを着ていました。
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オモプー、時々学生、時々主婦、時々勤労青年のひと時の会話でした。
ルート君は素直、そして頑固な人。彼の家庭内エコ生活は、その後も数日続いている模様です。
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