森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

インデペンデンス デイ リサージェンス

2016-07-18 00:23:21 | 映画

7月14日3D吹き替え版で見てきました。

初日公開日から数日たっての鑑賞なので既にこの映画を見た方も多かったと思うのですが、満足が行かなかったと言う厳しい評価をする人も多くて心がざわつきました。厳しい評価をする人は映画自体をいっぱい見ているから目も厳しくなるんだろうなと思ったりもするわけですが、私はだいたい大甘評価の人です。なんたって淀川コメントで育ったようなものだから、それなりに良い所を探す習性があるんですよね、きっと。

心がざわつくと書きましたが、何も人の評価が厳しいからと言って、本来ならざわつく必要もない事ですが、なにせ主役の声優を彼が演じるとなれば、そうはいかないのです。彼と言うのは、・・・・。

まっ、いいか。分かっちゃっている事だと思いますがそれは後から。

 

人の厳しい評価って言うのは、結構次に何を見ようかなと思っている人の行動に大きく影響を与える場合があると思います。

私がそれで失敗したなと思った過去の話をするならば、実はまさに前作のこの「インデペンデンス デイ」。

20年前は子供たちが育ってきて、ようやく普通の映画にも行けるかなと言う感じになって来た頃だったのです。

この映画に興味はあったものの、先に見た友人や夫の会社の人たちが口をそろえて

「大したことなかった。」「うーん、どうかな。」「つまらなかった。」と言ったのです。

で、見てもいないのにがっかりして、ビデオが出た頃レンタルで借りて見ました。ところがこの映画、我が家のツボにはまって、その先何回見た事か。この時ほど、人の感想って当てにならないなと思った事はなかったです。

 

でも厳しい評価を言ってる方々は、この前作と比較しての意見なんですよね。

20年経っていてもこの作品は、完全なる続編です。だけど20年って膨大な時間だと思うのです。前作を見て復習してきてねー感がバリバリ。

前作の時には皆初めての登場人物なので、人物像が丁寧に描かれて好感がもて、時にはその別れのシーンではジーンとするものがあった人間関係が、前に説明したよねと言う感じで省略されていて、要するにドラマ部分が希薄なんですよね。

しつこく過去映像流されたり、これでもかって言うくらいネチネチ人間ドラマを見せつけられるのもはっきり言って嫌だけれども、あの時の子供たちが成長してのお話なので、この作品が初めての人でも分かるようにそこの所は工夫は必要だったように思うのです。

要に私が思うのは、映画を作る作り手が映画館に足を運ぶ人に、映画館以外でやる宿題を作るなって事ですよ。

 

だからと言って、私はこの映画を詰まらないとかダメな映画だったとはまったく思いません。

頗るアメリカ的なお気楽娯楽大作。面白かったです!!!

 

だいたい私がこの作品を悪く言うはずはないのですよね(ニヤリ)

見るべきポイントが、SF映画好きさんとか映画全般ファンの方とは1ポイントだけずれているのです。

 

藤原竜也さんの声優っぷり、良かったわ~。

これ、ずっと先になってDVDとかレンタルで借りた人なんか、知らなければ分からないんじゃないかしら。あまりにも自然で。

しかもお芝居が上手いものだから、主役青年を頗る生かしちゃったなって思いました。

そして私は夢を見る。けっこうずっと昔から見ているこの夢。

たっちゃん、いつか日本映画界から飛び出して欲しい・・・・

そしてそれは・・・・・って・・・いやいや、とめどもなくどっかに話が言っちゃいそうです。

 

あっ、夢と言ったら、このエメリッヒ監督は、もしかしたら無謀な野望を持っているんじゃないかしらと最後のセリフで思いました。

 

以下は少々のネタバレ感想、画像と共に編。

 

本当は恐ろしいシーンだと思うのですが、映画なんで、ど派手な宇宙人攻撃楽しみましょう。

もうちょっと震え上がるほど、見たかったかも。

 

でもどんな時にも助かるなこの人と言う人がいますよね。すっとぼけてるのに憎めないどころか、いるだけで安心できる人。

デイヴィッドのお父さん役の神父などはそんな人だと思います。(画像はないけれど)

息子に絶大なる信頼を寄せているものだから、途中で助けた子供たちを最も危ない場所に連れてきちゃうところは、ちょっとドキドキモノでした。いや、助かるって分かっていましたが。

 

今回の主役は、彼。若手はみんないい感じでした。

 

嬉しいのは、この人たちが前作から続投って言う所かな。

もちろんウィル・スミスは出ないけれど(写真のみ)、だって彼、脇じゃ首を縦に振るわけないものね。要らないよね。

だけどあれだけのミッションをこなした人が、テスト飛行で死んだなんて、なんだか微妙に納得できなかったな。

そう言えば、アメリカ人って、いざと言うか、相当やばい時にはジョークを言わなくちゃならない習慣でもあるのかしら。

 

日本人は、辞世の句とか詠んだり…って今はしないけれど、あれだって前もって考えておく場合が多いじゃない。

エイリアンに襲われた女大統領が(殺さないで欲しかったな)言うじゃないですか。

数日たったのですっかり忘れちゃったのですが、

「パーティーには呼んでいないわよ。」か

「パーティーはまだ始まらないわよ。」か

「ダンスはまだ踊らないわよ。」だったか、いやこれはさすがに違うな、とにかく上手い事を言うなって思ってしまったんです。

悲鳴をあげるか、黙って目を見開くかじゃないんですよね。

 

アメリカの映画って、凄く大事なシーンで必ず無駄話を言おうとすることが多いじゃないですか。これっていわゆる一つの文化なんだろうか。

 

文化と言えば、ずっと戦争をし続けている国だからこその文化なのかなと思ったのは、勝利は常に一時のものであり、生き残ったとしても、次のシーズンではその命の保証はないと言う、アメリカンホラーなどの常套のストーリーの作り方にあるそれをこの作品には感じたのです。

ビル・ブルマン演じる元大統領。勇敢だったのに、無駄死にって事ですよね。船を破壊したからいいのか・・・?

 

ラスト。

ガンツみたいなのに、武器の作り方と恒星間飛行の技術を貰ってエイリアンと闘う指揮を取れってか・・・

悲しいかな。いつだって科学の飛躍的進歩は戦争がもたらしたものなのか・・・。

などとしんみりした事を思いつつ、

「こっちからガンガン攻めてやる。」のようなセリフに

「えええ、この監督、次回作は『宇宙戦争』かよ。」って思ってしまったのでした。

 

 

おまけ

コメント (2)
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