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森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」

2016-07-05 11:33:39 | 映画

7月4日、映画館にて観てきました。

前作の「アリス・イン・ワンダーランド」から早くも6年経ってしまいました。その前作の感想の中で書いたことですが、夢オチで終わる「アリス」の原作は、子供の頃から好きではなかったのです。でも大人になって考えてみると、ここまで面白い物語は夢であろうと妄想であろうと許せるような気がするのです。

完璧なキャラ達。それだけで、アリスは永遠に傑作と言われ続けられるべきものなのかも知れません。

が、それは原作のお話です。

今度の続編はノーマークで行く予定ではありませんでした。前作の時も私は面白いと思いましたし、かなり満足の行く時間を持ったと思います。それでも個性的 なキャラが面白く動く映画のように感じ、心のどこかで何かが引っ掛かっていたように思います。それで「まあ、いいかなあ。」と思っていたのかも知れません。

 

ところで映画友たちのお連れ合いが退職した後、しばらくご一緒に映画に行く事はありませんでした。しばらくと言うのは3年?それとも5年かしら。

でもその友達たちが一番興味があると言うのです。

行かないわけにはいかないでしょ。

 

その感想ですが、辛く言ってしまえば、やはり個性的なキャラが面白く動くお話でした。でも個性的なキャラたちは脇に徹しているのですが、可愛らしくイキイキしていました。特に女の子のヤマネのマリアムキンの表情は我が家の猫のあんずにそっくり。思わず家にかえって抱きしめたくなりました。

そしてジョニデの映画は逃さずに見る事にしているので、今回も例外にならずに良かったと言えると思います。ただジョニデの映画でこのマッド・ハッタ―は、彼の美しさを完璧に封じてしまうので、私的には辛いキャラなのですが。

このマッドはあまりマッドではなくかなり普通の人。時間の旅なので若き日も子供の頃も登場してくるのですが、そちらは白塗りでも美しく、そして子供時代の子役は可愛らしかったです。

子役と言えば白の女王、赤の女王の子供時代もすこぶる可愛らしかったです。この二人の秘密はその子供時代にあったのです。

このお話、かなりハチャメチャ。アリスの行動にも納得できないし。でもラストの展開は、すこぶる好感が持てるセリフやシーンなどがありジーンとくるものがありました。

ちょびっと涙もあり。

それは最後に「この映画をわれらの友、アラン・リックマンに捧げる」と追悼の文字が出た時・・・・

思わずウッときました。

 

それから・・・・

以下はネタバレ感想です。

ああ、その前に、ノーマークだったので家に帰ってから逆にいろいろと調べ、予告編も後から見たのです。

時々予告編が素晴らしいモノってあるじゃないですか。

この映画は、その予告編が素晴らしすぎる。あの予告編で期待値を上げ過ぎない方が良いと私は思います。アリス並みに妄想癖のある方は、もしかしたら予告編に準じた自身の妄想に本編が追い付かないと言うこともあるかもしれません。

 

と言うわけで、ネタバレ感想です。 因みに前作「アリス・イン・ワンダーランド」の感想は→ここです。

 

この物語は前作よりも優しい心のようなものを感じました。

前作では白の女王にも何か裏がありそうな怪しさを感じましたが、監督が違うけれど、そこは受け継がれたのでしょうか。子供時代の二人の秘密。

なぜ赤の女王はあのような頭になってしまい、そしてねじ曲がった性格になってしまったのか。

もしかしたら「信じる」と言うのはこのお話のテーマのひとつなのかも知れません。

信じて貰えなかった赤の女王。

マッド・ハッタ―も最初はアリスに家族の話を信じて貰えず、

「君はアリスじゃない。」と言い、衰弱死の寸前まで衰えてしまいます。

映画館で頂いたチラシの中にも、書いてありました。

「不可能を可能にする魔法は『信じる』こと」と。

 

赤の女王が拘り続けた過去のシーンは、妹の嘘によって自分が嘘つき呼ばわりをされたあの瞬間でした。悲しみのあまり街に飛び出し頭を打ち、あのような姿になり成人の日にはティアラが大きな頭に入らずマッド・ハッタ―や国民に笑われて、その事に激怒し呪いの言葉をはき吐き続けると、器ではないと王位継承の権利も妹に奪われてしまいます。

そこからはねじ曲がった性格と孤独と復讐心を友にして、みんなに恐怖をばらまきながらここまで生きてきたのでした。

世界の滅亡から救われた後、白の女王はようやく勇気を出して謝るのです。

「ずっとその言葉を、その言葉だけを聞きたかったわ。」と赤の女王は言い、二人は和解するのでした。

すごく恐ろしい女王でしたが、なぜか気になった赤の女王。

その和解にはホロリとさせるものがありました。

 

 

タイムと言う新キャラは魅力がありました。

最後は意外と寛大な人でしたね。赤の女王は愛されない事ばかりを嘆いていたけれど、タイムの愛には応えようとはしなかったのでしょうか。勿体ない事ですよ。

それから凄く気になったのは「お茶会1分前の呪い」はいつ解けたのでしょうか。

終わり良ければすべて良しと考えていいのかしら。

エンディングでラストを少々残して出てしまいました。これの後のシーンはなかったですよね。

 

時間に対するセリフは印象的でした。

「時間は奪うだけではなく、多くのものを与える。」

「毎日が贈り物よ。その毎時間、毎分、毎秒が・・・」

時間を遡る冒険をしてアリスが悟った事は

「過去は変えられないが、そこから学ぶ事が出来る。」でした。

 

しみじみと、本当だなぁと思いました。

 

 

 

コメント (4)
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