森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

さよなら係長・・・・・

2017-03-18 14:32:59 | 同じ時代の船に乗る

本当の事を言うと、あまり「さよなら」とは言いたくない。

寂しくてー。

 

※       ※       ※

ある日、「相棒」の後に「9係」の予告が入りました。

「やっぱり、つぎは『9係』。楽しみだなあ♪」と私は言いました。

実はワタクシ、「9係」はそんなには真剣には見ていなかったりするのですが、何気に登場人物がそれぞれの生活を抱えてキャラ立ちしているこのドラマのファンなのです。ちょっと昔のアメリカの刑事ドラマみたいに感じるのですよね。と言いましても、近頃はホームドラマ化しているようなしていないような・・・・・。

でも時々、内緒でしたが「相棒」より面白いなと思う時もあったりして・・・・・ ^^:

ああ、どっかに書いたことがあるから内緒ってわけではなかったですね。

 

だけど私が「楽しみだなあ♪」と言った時に、夫が

「大丈夫なのかなあ。」と言ったのです。

「大丈夫って何が?」

「だって渡瀬さんは病気だろ。継続できるんだろうか。」

役者様の私生活には疎いワタクシは、

「やるって決まったって事は、大丈夫だったって事じゃないの。逆に良かったって事じゃないの。」と呑気に答えたのです。願望の想いも込めて。

 

だけど9係係長、加納倫太郎を演じていた渡瀬さんは14日の日に多臓器不全で亡くなってしまいました。

9係1話のあらすじを読むと、倫太郎の出番はたくさんあります。すでに渡瀬さん抜きで撮影は継続されていたようです。そして渡瀬さんはその「9係」のセリフも覚え意欲も満々だったようです。

だけど・・・・・

いなくなってしまいました。

HPも「9係」のツイッターアカウントも沈黙したままでした。

 

沈黙の中から動揺と混乱、そして悲しみが伝わって来るようでした。

 

HPに意欲溢れる渡瀬さんのコメントが載っています。→ここです。

 

ひとりの方が亡くなったのに、「あのドラマはどうなるのだろう。」と思う―、さながら不謹慎のようですが、私はそうではないと思います。

その人を思うと、その人の出演しているドラマを思う。

役者であった彼の一番の偲び方だと思うのです。

 

ツイッターでドラマブロガー様が、こんなツイートを流してくださいました。

 

3月16日  野辺へ出て参りますと春先のことで 空にはひばりがピーチクパーチク囀っていようか 下にはレンゲタンポポの花盛り 陽炎がこう燃え立ちまして 遠山にはパーっとかすみの帯をひいたよう 麦が青々とのびて菜種の花が彩っていようかという本陽気 喧しゅうゆうてやって参ります その道中の陽気なこと

 

お鼻の先がツーンと痛く感じました。彼の声が聞こえてくるようです。

朝ドラのファンも多かった「ちりとてちん」。

私は渡瀬さんと聞くと「9係」と思ってしまうのですが、この「ちりとてちん」の草若師匠を思い出す方も多かったと思います。

 

「泣ける」と言ったら、そのくうさんが
「でもちりとてのおかげで師匠は楽しく旅立ったのかなって思える」とお返事してくださいました。

本当だなと思いました。

 

・・・・・・ その道中の陽気なこと

 

 

安らかにお眠りください。

(でもやっぱり、ちょっと泣ける。)

 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする