「わたしを離さないで」
今期のドラマの中で、この金曜ドラマ「わたしを離さないで」が私の一番のお気に入りでした。日本生まれでイギリス育ちのカズオ・イシグロの「Never Let Me Go」(わたしを離......
上の囲みは昨年の3月20日に投稿したものです。
大好きだった「わたしを離さないで」が終わってしまって書いたドラマの感想でした。このドラマを毎週楽しみに見ていたのは昨年の事だったのですね。もっと前に見たドラマのようにも感じるし、つい最近見たドラマのようにも感じます。
>「生きるとは、その見えない宝箱をいっぱいにするための毎日」
ああ、本当にそうだなあと、しみじみとまた思いました。
ところで私を夢中にさせたこの「私を離さないで」に出演していた二人、綾瀬はるかさんと三浦春馬さんが今、NHKの二つの大河に出ているんですよねぇ。
二つの大河と言うのは、一つは大河ドラマの「おんな城主直虎」とそしてもう一つは大河ファンタジーの「精霊の守り人」です。
この二つのドラマの感想は、出来るだけ書いていきたいと思っていましたが、ここ最近はちょっと書けないでいました。
今週もオンタイで見る事が出来ず、昨日の夕方に二本続けて録画してあったものを見終わりました。
頗る簡単ではありますが、感想を書いておこうと思いました。
<と、ここまでは二本分の感想を書こうと思っていましたが、書いてみたら簡単ではあるもののいつも通りの長さになってしまいましたので、次週最終回を迎える「精霊の守り人」は次回に回すことにしました。そうとう行き当たりばったり感が漂っているブログになってきました…まずいですね。>
※ ※ ※
「おんな城主直虎」の第11回「さらば愛しき人よ」。
これ、最後の次郎と直親の別れのシーンには、ちょっと涙が出ました。
「私が男であったなら良かったのだ。」と次郎が言うと、「それでも困る。」と直親は言いました。一番美しい想い出が無くなってしまうと・・・・。
今川に行ったなら生きて戻れない・・・・・。
そう思っていても、言わずにはいられない二人。
「生きて戻って来たならば一緒になってくれ。」
「あい分かった。」
死が目前に迫って来ると、家存続の思惑など関係なく、自分の正直な想いだけが口を突いて出る。そしてそれにいとも簡単に応える次郎。
その簡単さが、むしろ悲しい。
「どんな卑怯な手を使っても生き延びるのだ。」と次郎は言いました。
井戸での別れは本当に切なかったです。
筒井筒の三人の悲しい運命は、歴史上の事実(と言われている)なのです。だからそれをどのように描くのだろうと思っていました。
悲しい「罠」だったのですね。
内通の事実を認めてしまった政次は、やはり裏切りと思われても仕方がないのでしょうか。
直親が言った「井伊を守ろうとしたと信じたい。」と言うのが、本当の所だと、私も信じたいです。
でもこの人たちは正直すぎると思ってしまいまいました。
昔見た「独眼竜・・」では、このような窮地にサインの所に穴があるかどうかのような事で切り抜けたではないかと思います。
賢い政次。でもそこまでの軍師にはなれなかったのでしょうか。
いけしゃあしゃあと、言ってやれば良かったのです。
内通ではなく探りですと。文が来たので、私が代わりの者を行かせました。元康殿は直親殿の顔を知らないので、どのような事を言ってくるのかと自分の手の者を行かせその事は直親はまったく知らぬことで、元康の事は後から報告する手はずになっていました。しかしなぜにその私が書いたその文がここにあるのだと息巻いてやれば良かったのに…と思いましたが、それは遠目に見ているだけの者だから言える事なのでしょうね。
しかし元康・・・愛妻家に見えたのに・・・・なぜなのかしら。
彼の真意も何処にあると言うの?
瀬名の行動は辛い。でも彼女の気持ちは分からないでもないのです。次郎から言わせたら「どんな卑怯な事をしても・・・」に繋がるのかも知れません。でもその代償は大きいものがあったかもですよね。たった一人の友達を失ってしまったかもしれませんから。
裏切らねばならなかった者たちの苦痛に満ちた表情が印象的な回だったと思います。