4月12日に近所の友人たちと見に行きました。
既に映画に行く前に騙されていました。予告編で、この映画は大泉洋のコメディなのかと思い込んでいたのです。
実は一緒に行った友人のひとりも同じで、ちょっと最初はがっかりしたみたいです。
私自身も、ほんのわずかであっても、「切り替える」と言う脳内変換をしないわけにはいきませんでした。
まったくコメディではなく、大真面目な映画だったからなのです。
しかしこの作品、その切り替えが済むと、本当に面白くてドキドキ・ハラハラ・ワクワクしました。
物凄い私好み。
ワクワクしすぎて、ちょっと泣きそうになりました。
「泣く」とか「涙した」なんて書いたら、「えーっ!!」と言われてしまうかも。
だけど少しずつお仕事をリタイアしているような私の毎日だからなのか、みんなの、特にヒロインの仕事に向かう姿勢と情熱には、心に食い込んでくるようなものがあったのです。
私も何か・・・・何かって何よ・・・・・今は分からないけれど、とにかく何かよ・・・・・・その何かを頑張ろう。
そんな事を思える作品だったのです。
あっ、この作品の騙しですか ?
私は推理小説は、本で読むと、意外と犯人が分からない人なんです。きっと文字を抜いて読んでいるからかも(笑)
だけど映像で来られると、・・・ああ、犯人は居ませんが、その騙し部分、意外と読めるんです。
偉そうに言いましたが、そういう人は多いと思います。
キャストの顔で読めちゃうのですよね。(笑)
だから4つの騙しみたいなものが、この物語にあったら、そのうちの3つは思った通りでした。
速水(大泉)の立ち位置とか、あの新人の作品はとか、イケメンの矢代はとかとか。
だけどラストは、「へぇ、そう来たのか~!!」と思いました。
素敵なラストでした。
お勧め出来ます。
面白かったです。
【ある種の遠いネタバレ】
もう故郷の町にもわが町にも、小さな本屋さん、もう一店もありません。
それらを守って、そして消えて行った人たちに捧ぐと、
私は勝手に心の中で呟いていたかも知れません。