・「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」に続けて映画の感想を書きます。
更新頻度が多くてすみません。
そう言えば今日は1日で映画の日だから、それにかこつけて映画の感想をたくさん書くのも良いかもしれませんね。
この「世界で一番しあわせな食堂」は4月7日に、近頃お気に入りの「キネマ旬報シアター」に見に行きました。
ご一緒した友人と、「今度はフィンランドに連れて行ってくれたね。」と見た後に感想を言い合いました。
美しい風景でした。
・「羊飼いと風船」を見た時の感想で
>世界のあちらこちらに行きたいと思っても、それは不可能な事です。チベットの空と大地の境目がないような風景には、本当に心が洗われました。もうチベットには行かないですんだねと言うのが私と友人との共通の感想になりました。
と書いたのですが、「こんな時代」の今はもちろん無理な事ですが、そうでなくても世界中など回れる方はそうそうは居ないと思います。
短い時間でもフィンランドに行った気分になり、そして幸せを感じました。
恩人を訪ねて上海からやって来た中国人の親子。
その父親は料理人で、その尋ね人を探す約束で、たまたま立ち寄ったレストランで仕事を手伝う事になるのですが、そこで知り合った人たちとの交流が本当に素敵です。
確かにつらい過去がいっぱい。
シルカは何故この場所で、得意でも無いお料理を作り続けてお店をやっていたのか。
チェンが抱えていた問題は何だったのか。なぜ上海から流れて来たのか。
だけどそれはすべて過ぎ去った時間です。
その過去に向き合いながら、傍から見たら素敵がいっぱいの「今」を描いているように思えて、幸せな気持ちになってくるのです。
しかしこの映画は、俗に言う「メシテロ」です。
出てくるお料理が皆美味しそうで、本当にお腹がグーグーと鳴ってしまいました。
友人とも離れて座っていて良かったです。
「私たちの体は食べたもので出来ている。」と先日、友だちが誰かの言葉を引用して語っていましたが、まさにその通りだと思います。
中国料理の薬膳なども、ちょっと興味が湧きました。
ちょっとだけネタバレしてしまっていますが、
チェンの子供を地元の子供たちがヒソヒソしながら見ています。
あっ、嫌な予感 !
と、思ったら、次には仲良く遊んでいます。
強面のおじいちゃんたちが、なんだかよそ者を受け入れない雰囲気なのかと思ったら、それもまったくなくて、彼らの素敵な世界にどんどん仲間に引き入れてくれるのです。筏での釣り時間とか、サウナとか。
本当に嫌なエピソードなんかあったかしら ?
だから納得のラスト。
幸せな時間を持ちたい方にお勧めできる作品です。
作品情報は→こちら