森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

朝令暮改☆鳥獣戯画

2021-05-13 00:41:21 | 梢は歌う(日記)

もう既におとといですが、11日の午前10時半、私は友人に

「鳥獣戯画、解禁になったね♪ どうする ?」とラインにメールを入れました。

その朝の段階では国立は再開、だけど都立は休業延長という判断だったのです。だから東京都美術館は引き続き休業。

このバラバラな統一感の無さはと、巷でもちょっと話題になっていました。

だけど、美術館が予約制にして入場人数を制限し管理していて、尚且つ、上野の山の美術館をさらに半分閉じているならば、それこそ地域的に人の波は削減されて、良い事なのではないのかと私は思いました。

が、夕方6時には、都の要請を受けて再び東京国立博物館は閉園延長になってしまいました。

ツイッターには

「オリンピックより鳥獣戯画を見たかったな。」

「ああ、がっかり~。」

「鳥獣戯画、見られると思ったのに。」

と嘆きの言葉が並びました。

かく言うわたくしも。

(ちょっと無理なんじゃないかなと思いつつ)、緊急事態宣言が解除されたらラストのチケットを買いたいなと思っていたのです。友人が、見に行きたいと言っていたので宣言前にリサーチしておいたのです。(それまでにもう少し、数が下がっていて欲しいなとも願っていましたが。)

だから先に書いたように「解禁になったね♪」と言うようなメールを送った次第。

だけどよもやの、朝令暮改 !!

本音を言えば、いまだに何処か「東京怖い !!」になっている臆病な私ですが、上野だったら行けるかな行こうかなと思ったとたんに、「NO」と言われると、天邪鬼ではありませんが、がっかりしてしまったのでした。

 

ところで、この東京国立博物館の顛末が無くても、ご紹介したい本がありました。

それは2020年7月号の「芸術新潮」です。

 

 

私は時々、「芸術新潮」のバックナンバーなどもアマゾンで買ったりすることもありますが、これはたまたま図書館で借りたものです。

しかも実は友人に「見に行きたい。」と言われる前に借りていたのです。

許される範囲の延長を繰り返し、マックスの期限を借りたのですが、よく途中でリクエストが入らないものだと思いました。(リクエストが入ると延長が叶いません。)

最近は本を読むときには、ノートを友にしています。

「へえ、そうなんだ。」「ふーん、そうか。」とちょっとメモを取りながら、読み進めていくのです。

 

これはは読みごたえ見応えがある一冊だと思いました。

またその取ったメモで、ブログ記事を書きたいと思っていました。

ところが・・・・・

「鳥獣戯画展」は以前にも、二人の息子たちと見に行ったことがあります。(楽しい想い出です♪)

その時のお出掛け日記を読んで吃驚してしまいました。

なぜならそこには、メモを見て書こうと思っていた「鳥獣戯画」の説明が書かれていたからです。

同じ事を二度書く必要もない事なので

以下は、その説明部分の転載です。

>『鳥獣戯画についてですが、これらは甲乙丙丁と描いた人と年代が違うのでした。

一番人気が甲の部分で、ここが90分待ち。教科書などでもおなじみの一番有名な所です。

下記の画像は買ってきた絵葉書で、甲巻の部分です。

 

  

細筆の使い方が巧みだなと感心することしきり。

と思ったら、丁の巻はいきなり筆の線も太くなって、見比べると雑な印象を受けるのです。そう思いながら掲示されている解説を読むと

「墨線は太く淡く、かなり速いスピードで筆を走らせています。おおらかともいえるこうした線描は一見すると稚拙な印象を受けますが、よほど腕に覚えがなければここまで思い切った線は引けないでしょう。」とありました。

一見すると稚拙な印象・・・・・!

思わずニヤリ。

 

人気の甲巻は平安時代に描かれました。

次の乙巻も。

この巻は動物たちは擬人化されていなくて、動物図鑑のようになっています。親子の雰囲気が微笑ましいです。

次の丙は鎌倉時代に描かれ人物戯画、動物戯画によるもので、その時の生活が生き生きと描かれています。

この巻が紙の裏表に書かれていることが判明し、はがされ修復された部分だと思います。途中でそのはがしの作業をどのようにやるかと言うビデオを見る事が出来るのですが、丁寧さももちろんですがかなり根気のある人でないと難しい作業かと思われました。私なんかがやったら、途中でエイッっとやって最後にびりっといきそうです。

線の太い丁巻も鎌倉時代に描かれました。

甲巻と丁巻を比較して感じたのは、線の太さのみではありませんでした。

もちろんこれは私だけの感想ですが、同じように動物たちの可笑しさが描かれているにもかかわらず、甲巻にはユーモアを感じ丁巻にはシニカル的なものを感じたのでした。』

 

その時のお出掛け日記は→「鳥獣戯画展」

しかし、なぜ同じような事をメモに・・・・・

忘却とは忘れ去る事なり・・・・ですかね(^_^;)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする