なんだか可哀想に感じました、氷室が。
人が悪魔に魂を売ってでも才能を買おうとする物語は尽きないと言うのに、その悪魔に才能を愛されて、大事なものを奪われ続けるなんて悲劇以外の何者でもないですよね。
花の卸業者の一之瀬は、やっぱりディアボロスだと思いました。氷室の才能を愛してしまった悪魔。
命まで賭けて、氷室の更なる才能を咲かせようとした・・・・・。
だけどその咲いた花を見届ける事は出来ないんですよ。
バカじゃん。
などと、ちょっと過激な言い方ですみません。いや、いつもこういう展開の時、ちょっと思ってしまうんです。
それこそが自分の作品と思うのなら、生きて見届けなくちゃって思いませんか ?
で、またこの時、私の中のデジャブのような感覚に襲われたのです。
あれっ、何だっけ・・・・なんだっけ !?
あー、そうです。一之瀬のセリフって、「他人は地獄だ」のイ・ドンウクが演じたムンジョと同じ事を言っていたのですよね。
僕の仕事は、解体して組み立てる事だって。あっ、いや、それはムンジョの方でした。一之瀬は
「破壊して再構築することだ。」と言っていたのでしたね。でも同じ事ですよね。
そしてお互いに、自分の作品、またはその花の開花(氷室の事)を見ずに死んでしまう所も同じような気がします。
ドラマの中では、もう一之瀬に確認が取れないので、一之瀬の本当に動機は分からないままです。だけど右京が最後に語った事が、本当の動機だと、やはり思えるのでした。
ふと思ったのですが、悪魔に魂を売ったのは一之瀬だったのかもしれませんね。たった一輪の花を得るためにー。
そう思うと、一之瀬も可哀想 ?
いやいや、一番可哀想に感じたのは、殺されてしまった氷室の婚約者の女性ですよね。
氷室をちゃんと愛したのに、それを伝えてくれる人はいないのですから。
しかし私も途中から、右京が語ったような事を思っていました。でもそれはちょっとBL、入ってるかなぁなんて期待しちゃいました。(やるわけないか、相棒で(^_^;))
「二人で世界の庭園を見て回ろうと思っているんです。」
「長い新婚旅行になってしまいそうだ。」
幸せだった氷室と婚約者。
誰だって、そちらの幸せの方を選びたくなるってもんじゃないですか。
やっぱり、見えない悪魔はこのドラマの中にいたのかもしれませんね。
そう言えば、右京と冠城、二人して
「1分だけ。」と言っていましたね。なんか息があってる感じが良かったですね^^
※ あっ、そうそう。
思い出したので追記です。
今回のゲストの渡部豪太さんが、巷で噂されている「ミステリと言う勿れ」の主人公のイメージの人なんですよね。確かに髪型もそうだけれど、雰囲気も持っていますよね。金曜日の深夜枠なら良かったかも。
月9で主人公を張るのって、本当に大変な事なんだなと逆に想いがいってしまいました。