いつ書こうかなと思っているうちに、とうとう次の回が来てしまいました。なので一緒に感想を書いておこうと思います。
ふたつ一緒なので、短い感想に留めておこうと思います。←と、思ったけれど、書いてみたら「短い感想」ではなかったです。(^_^;)
第7話「砂の記憶」
ライターさんは山本むつみさん。
何となく彼女らしいヒューマンドラマになっていたと思いました。
嫌いではありません、こういうお話。ある種の「相棒」らしいお話なのではないですか。
だけどこの女性、かなり危ない賭けをする人だなと思ってしまいました。
「お二人は必ず来てくれると信じていました。」
いや、それ、危ないって。
その日に限って、事故渋滞に巻き込まれるとか、何かの諸事情で遅れてしまうとかあるじゃないですか。
こういうのを見ると、「まっ、いいか。ドラマなんだし難しく考える事ないじゃん。」ってなるわけですが、それ、今回は多く感じました。
砂時計に挟まっていた一粒の砂が、犯行の決め手になってと言うのは、普通に面白く感じるし、右京さんが話すので、それなりにカッコよく聞こえてくるのですが、それよりも、犯人はこの戦利品をどのように扱っていたのかと首を傾げてしまうのですよね。だいたいその亡くなってしまった少女から奪ったものを、警察の自分の机の上に持ってくるなんて、犯人の男の油断と傲慢さを伺う事が出来るのですが、砂時計がイイと言われて、「家にあるなぁ」とそれを思い出すかどうかは、やはり大きな賭けですよね。
それに時効間近になって、保健師の女性が、バッタリその時の犯人と出くわしたのもかなりの偶然。
言うなれば、偶然&偶然で成り立っていたサスペンスで
「まっ、いいか。ドラマなんだし難しく考える事ないじゃん。」となると言うものです。
しかしながら、実は私はリアル生活も偶然&偶然で成り立っていることが多いなと感じている者なので、それに関しては、特にサスペンスの偶然の多様には寛大です。
ただ、保健婦の女性は、亡くなった友人のなりたかった職業に就いたわけで、そこはなんとなく哀しみのようなものを感じました。
そんなのでいいのかと思う反面、何も決まってもいないし望んでいるものもなかった過去。彼女の未来を決めたのは親友の悲しい事件だったのかと思うと、そこは偶然よりも大きな「運命」と言うものを感じたのでした。
第8話「コイノイタミ」
ライターさんは森下直さん。
「相棒第6話「噓吐き」」「相棒15第17話「ラストワーク」」「相棒17第7話「うさぎとかめ」」「相棒20 第6話「マイルール」」など。
シーズン13の「14歳」から書かれているのですが、あまり良い事を書いていないのでリンクしませんでした。
森下さんは、ミステリー部分を大事にしている人だなと思っています。今回も「え」「つ」と言うダイイングメッセージに拘る右京たち。
被害者は結局は、かなりストレートに名前を書いていたのですね。
古文の崩し字。これって古文書なんかをやってる人たちにはピンと来ていたのでしょうか。
因みに図書館などでやっている「古文書講座」などは、すぐに定員いっぱいになってしまう人気講座ですよね (m(__)m 余計な話ですが(^_^;))
犯人は、映像的にまたは演出的に、あの人しかいないってなってしまうわけですが,(近所の顧客にしては、怪しすぎるから)、その動機から背景まで、意外と凝っていましたね。
しかし小遣い稼ぎで、2億とな。
あの優雅な奥様役なのに、亀ちゃんの推理のせいで、頑張ってツボを振り回さなければならないわけで、女優さんも大変ですね。
と、それはともかくも、イタミノコイはなかなか切ないものがありましたね。
霧島れいかさん綺麗ですね。ゴージャスな女性ではなく、このような地味な役どころでは勿体ないような気が少々しました。
イタミン、サッと何かを悟って暴挙に出て、彼女に自ら出頭させることを無言で促したという事でよろしいのでしょうか。
怖い顔のイタミン、実は優しい人ですからね。
またも余計な事を言ってしまいますが、人を殺して隠ぺいするのって、女性一人でやるには、もう本当に大変すぎますね。
男一人の体重(しかも死者)をズルズル引きずって一人で車に乗せて、いや、そこは車付きのトランクですね。でもそれをまず買わなくちゃ。
それで山奥まで夜中に行って、穴を掘るんですよ。凄く疲れますよね。爪がはがれなくても、翌日は動けないほどの全身筋肉痛だと思います。
捕まってしまった時、「あんなに苦労したのに、ああ、その苦労がみんな無駄になっちゃった。」と嘆く・・・・・ってシーンは、あまり見たことがないけれど、きっとみんな一回は思うのではないかと思ってしまいます。(^_^;)
だから「コロス」ってリスク多過ぎ。
今、どうしようもない男に捕まってしまっている、そこのあなた。
やはり逃げる事をお勧めします。