森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「太陽は動かない」

2021-03-08 13:49:10 | 映画

3月6日、朝一番の時間に夫と一緒に見に行ってまいりました。

延期になっていたこの作品をようやく見に行く事が出来て、私は本当に嬉しかったです。

 

ひとつひとつのアクションシーンは丁寧に撮られていて、最高でした!!

ブルガリアロケ、最高 !!

メイン通りをストップさせ、ブルガリアの全面協力のもとに撮られた冒頭のカーアクションは、今までの邦画では見る事の出来なかった快挙だと思います。

山下役の市原さんが

「自分が邦画で見たかったような映画に参加で来て・・云々」とおっしゃっていましたが、凄く共鳴しました。

ちっちゃな頃から映画好き。人生が二度あるならば、作る側に回って映画に携わりたかったけれど、今の私は「見る人」と言う形で、映画を支えてきたと私は思っています。

「やったな~!」と素直に思う。

それがまた次に繋がっていくと言うものですね。

高いと水が苦手な藤原さんのシーンは、むしろそればっかり。派手なアクションシーンも加えて、本当に凄かったなと思いました。

美男美女の韓国の人を加えてのストーリーも良かったです。

映画を見る前、子供時代のエピソードは要らないし、その分藤原さんと竹内さんのシーンが減ってしまうななどと、つまらない事を考えていました。

だけどその子供時代があったから、荒唐無稽にしか感じないAN通信のエージェントの設定など(物語として)受け入れられるし、そしてそれが大事なドラマ的伏線になっていて、この物語に深みを与えたと思います。

はっきり言って、お気楽で楽しいアクション映画です。

ドキドキもするけれど、肩も凝りません。

だけど鷹野が言う「明日の事は考えるな。今日を生きろ。」「今日を生き延びろ。そして明日もそう思って生きろ。そうやって一日一日を生きろ。」と言う言葉が、胸に突き刺さるのでした。

なんでもない平和な皆さんには、ただの物語の中のセリフかもしれないし、または今が何事もない人たちにとっては、「イヤ、そういうのではなく、もっと未来の展望を持ってだな・・・」とか思う人もいるかもしれません。

だけど私は最近、この鷹野と同じような事を少々言う事があって、今の私には、凄く共鳴するセリフです。

未来を今、想い描けない人。大病を患って明日を不安に思っている人。こんな時代だからというのもあってか、もしくはこんな時代は関係なくても、生活やまたは心が崖っぷちの人。

そんな方々には、心に残る言葉ではなかったでしょうか。

 

☆       ☆       ☆

 

WOWOWドラマ「太陽は動かない―THE ECLIPSE―」」

の感想の中で

>言っても仕方がない事ですが、本当だったら5月15日に映画の方も公開され、先にそちらを見て、この鷹野と田岡はこんな風にバディになっていったのねと、後からドラマでしみじみ思ったと言う流れだったのかも知れませんね。

と、私は書き込んでいます。

ドラマを見ていないとと思う方が中にはいらっしゃるかと思いますが、それは大きな間違いです。最初から、WOWOWドラマの映画版のレベルではないと思います。冒頭にAN通信のシステムの説明が入りますから、基本は見ていなくても大丈夫です。

それでもドラマ版もかなり面白いので、何度も放送された無料放送を見逃した方は、「いつでも解約できる。」と、わざわざ、wowowさんがうたっているので、1か月無料でお試ししオンデマンドで見られたらいいのではないかと思います。それにやっぱり見ると、深みと言うか幅と言うか、映画版の面白さが後から増すと言うような気もします。

それにドラマ版のラストには、映画では写っていない、鷹野が山下救出に向かうシーンが映ります。「田岡、もっと近い所に車を止めなよ。」と映画を見た後に、もう一回見るとそう思ったりもするのですが、また映画版のラストには、ドラマ版のシーンが映って、山下のカッコいいシーンや、映画にはまったく出てこなかった人とかも映って、「何じゃ、こりゃ。」と思わせるのが、たぶんwowowさんの罠です。(笑)

私のドラマの感想は

WOWOWドラマ「太陽は動かない―THE ECLIPSE―」

WOWOWドラマ「太陽は動かない―THE ECLIPSE―」Episode2

WOWOWドラマ「太陽は動かない―THE ECLIPSE―」Episode3~最終回一歩前

WOWOWドラマ「太陽は動かない―THE ECLIPSE―」Final Episode

です。

画像の下に、ほんのちょっとのネタバレ感想です。

これ、映画を見て、何で田岡がこんな顔してるのか分かりました。

(ノД`)・゜・。

え~!!この人「トンイ」だった !!ハン・ヒョジュ。「トンイ」の時に、失礼ながら美人と思って見ていなかったものだから、いつもやらかしちゃいます。ヘンな日本語話すと言われているけれど、「勉強してるなぁ。」と寧ろ感心して見ていました。凄く綺麗で華やかでした。

ピョン・ヨハンは「ミセン」とかにも出ているらしいので、とりあえずアマプラで見てみようかと思います。

 

子供時代に切り替わる、最初だけは何かテロップが欲しかったかもですね。分かり辛かったと言う人が多くいたみたいです。

だけど子供時代の共通の、何でもないような些細な事が、やがて二人だけの共通の合言葉になっていたのはほっこりし、また柳が生き延びていた事が(たぶんそうかなと思っていても)、嬉しかったです。その言葉はお下品で、ここには書けませんが^^

それから何も描かれていませんが、山下のパスワードはなんかあったに違いありません。こんな修羅場は何回もあったはず。打てないわけがないのです。

ドラマ版はもっと簡単だったじゃんと言っては、そこはちょっと蓋をしてと言う部分だったかも。

この映画の中には、ちゃんと大人からの目線が描かれていて好きでした。

4歳の子供をある日突然失ってしまった河上。4歳で親に捨てられてしまった鷹野。

「君はこのままでいいのか。」と、声を掛ける河上。

「今の僕は壁の外側にいて、どこにでも行けます。」

 

そして鷹野の後姿を見つけて、「僕を覚えていて欲しい。」と言われた詩織は、「鷹野君」と呟くのでした。

 

優しさが溢れているなと感じて、私はちょっと涙ぐんでしまいました。

今日は過ぎて行った友達の事などを、「忘れてないよ。」と思い出す日にしようかなと思います。

 

 

 


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