とうとう再開しました。冒頭、シンプルに「大河ドラマ」と黒い文字が現れただけで、「ああ、やっと。」と胸がいっぱいになりました。
そしてやっぱり「麒麟がくる」は、本当に面白かったです !!
ただコロナ禍が本当に終息したか、またはかなりの下火になった後でのこの再開だったら、どんなに良かったかとも思ってしまったのですが、そこまで望んでは今は欲張りにさえ思えてしまったのでした。
桶狭間の戦いから早くも4年が経ち、しかし光秀は未だに越前の称念寺の門前で寺子屋を営んでいました。
一方京では三好長慶が権力を握り、傀儡となり下がった将軍足利義輝は、やる気をすっかり失くしていたのです。
そんな折、光秀のところに藤孝がやって来ます。
さりげなく出される尾頭付きの大きな魚に、微かに驚きを見せる光秀。こんなの当然と言うような顔をして、照子は藤孝をもてなします。
何かを質に入れたのです。清貧の生活をしていても、けっして夫に恥などかかせない賢妻の熙子。そしてその食事の席に、牧が光秀の娘たちを連れて挨拶に来ます。まだ赤ん坊の次女のたまはじぃいいいと藤孝を見つめます。
なんだかさりげない伏線でしたね。ここにも運命の出会いがあったのですね。
京に行くと言う光秀に、朝倉は京での出来事を逐一報告せよと命じます。家臣として召し抱えているわけでもないのに図々しいなと思いました。しかもですよ、近くに呼び寄せて何を言うかと思ったら、留守中の家族の面倒はしっかり見てるから心配するなと言ったのです。私はお金でも渡すのかと思ったのですが、とっても親切に思えるこの言葉は、暗に人質と言う意味を匂わせていたのでしょうか。
食えない男です、朝倉は。
そしてユースケ・サンタマリア、やっぱり上手いですね♪
で、新キャストの関白近衛前久の本郷奏多も良かったですね !!
HPのキャストメッセージに
『また、実在の人物である前久と、オリジナルのキャラクターである伊呂波太夫との関係性もおもしろいと思っています。公家として仕事をするときはキリッとした表情で、伊呂波太夫との絡みでは少し子どもっぽい面を出して、二面性というかメリハリをつけて演じていきたいです。』とあったのですが、まさにその想いが反映されていたと思いました。
もうひとりの新キャスト、後の足利義昭である覚慶(滝藤賢一)。度々唐突に現れて人々に施しをし、慕われている・・・・・・。
こんな風に義昭の登場を描いたドラマ、あった~ ?
なんか、私、ワクワクしちゃいましたよ、コレだけでも。
しかし駒ちゃん、何なの、あなたは・・・・とも思ってしまいました。
だって、明智光秀の父に命を助けられ、ほのかに恋心を抱いたのは、その明智光秀。そしてその後は家康を励ましたり、今回は関白に近づいただけでも凄いのに、後の将軍になる人に声を掛けちゃうのですものね。
駒のこのドラマでの最後も、どうなっていくのか、とっても気になる所です。
そしてかつては美しい言葉と顔で理想を語っていた、将軍義輝。とうとう権力を握る三好暗殺を口にするようになっていたのですが、光秀に会う前に冷静になり、自分を取り戻していた義輝だったのです。だけど実情が力なくの悲しい現状なのは変わりません。そんな義輝の為に、光秀は信長を上洛させると約束するのでした。
気負う光秀は気持ちを落ち着かせるために、京をの街を当てもなく歩きます。そしてやはり東庵先生の家に行ってしまう光秀。
本当は駒に会いたかったんじゃないかと、私は邪推してしまいましたが (^_^;)
東庵は医師と患者の関係を例に出し、助かるものは助かる。医師はその手伝いをするのみ・・・のような事を言い(ここ、セリフ的にまったく自信がないので、他のサイト様で補完して頂きたい所です。)、光秀を励ますのでした。
さてその後すぐに、権力を誇っていた三好が病のために逝去します。
暗殺命令など出さぬとも、時と運命が彼の命を奪っていったのです。
その場に家臣と共に向かう義輝。
彼の口元には笑みが零れていました。
それは
自分を貶めなくて、あー、良かった。
それとも
居なくなって欲しいやつがいなくなって良かった。
または
やっと転機が来るな。良かったな。
と言うものだったのでしょうか。
さりげないのに怖い美しい顔の微笑みが、向井理は上手ですね。
そして再び京が動き出すのでした。
次回も楽しみですね♪