森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

チャレンジひとり旅

2010-09-19 17:34:33 | お出掛け日記
山形は山の中。




「木曽路は山の中」とはちょっと違う。木曽路は本当に山の中にある。山形は、山に囲まれてその真ん中にあり、別の言葉で簡単に言えば「盆地」である。だから京都や山梨のように、夏は非常に暑い。
だけど、街を囲む山の表情は京都も山梨もみんな違うんだなと、しみじみと私は思ったのだった。




旅に出て、見聞が広がればいろんなことを考えたりもするものだ。だから、本のみからの知識ではなく、多くのものを見たくて、人は旅にあこがれるのかもしれない。もっと気軽にいろいろな所に行ってみたいが浮世のしがらみ断ち難く、そうも言ってはいられまい。

ようやく家族の心配もしなくても良い時代が来たと言うのに、誰かと行こうと思っても、その旅に出る算段・駆け引きが上手くいかない時がある。はやくも孫の世話で再び生活を縛られつつある人もいるし、半定年で家に居ることの多くなった夫の顔色を伺っている人もいる。姑がいたり自分の体調が悪かったり、失業していたりでその他諸々の理由。

自由でいるって難しいんだな。
私は、ちょっとそう思う。、

みんなと一緒、誰かと一緒。
そう言うのも楽しいが、人の人生の時計の針はみな違うところを指しているのかと思ったら、やはり自分の今のページに書き込めることをやらなくてはと、最近思うことしばしば。誰かを求めて不自由になる事だけは止めよう。







そうは言っても、なかなか勇気など出ないものですよ。

ひとり旅にチャレンジと言うと、けっこう多くの人がお若い時に経験しているのですね。
実は私も一人で山梨に行った時がありますよ。一人で甲斐路に乗って楽しかったです。でも、信玄の隠れ湯と言われている温泉の町で、家族と待ち合わせたのです。
一人でホテルにだって泊まったこともありますよ。更に若い頃、いろいろな都合で京都のホテルに一人。(退屈だったな~、アレは)
でも観光は友人と一緒だったのです。
つまり完全なひとり旅は経験がないのです。

それに、勇気が出なかった理由のひとつには、私はおしゃべりと言う点も上げられると思います。
「ちょっと、これ見て。あれ見て。これは凄いわよ。」的な事を、誰にも言わずに過ごせるのか。又は、運が悪ければ誰とも話さないで一日が過ぎてしまうかもしれないのに、そんな事に耐えられるのかとか、いろいろな不安を感じました。

でも、これは違いました。
私、「ツイッター」をこの為にやっていたんじゃないかなと思いました。
「見て、これ綺麗だよ。」と言える場所を見つけたのです。

ネットとリアルを立て分ける必要は、私には良く分からない事ですが、もしかしたら「そんなもの」と思う方もいるかもしれないですよね。でも私は二日間、沈黙していたかと言うとそうでもありません。誰にも話しかけられなかったかと言えば、それも違いました。意外と人は人の中で生きているものなんですね。(今思いましたが、猫とばかり話していたのかと心配された方もいたかも。大丈夫ですよ。人との触れあいけっこうありましたから~)

結果的には無言で過ごす心配はなかったわけですが、ツイッターや電話を使って家族サポートがあれば、おしゃべりな私でもひとり旅にチャレンジ出来ると思い始めていました。
後はきっかけ。
後は引き金。
そう、それが山形での「黙阿弥オペラ」だったのです。

なんとなくぼんやりしている間に、東京でのチケットがなくなってしまった「黙阿弥オペラ」。行けないと思うと、どうしても行きたくなってしまうものですよね。その時閃いたのです。
そうだ、山形に行こうと。
山形には他にもいつか絶対に行きたいと思っていた場所があるじゃない。
即座にチケットをファックスで申し込みました。
ところがお返事が来る前に、東京での追加チケット販売がありました。確実である事も選択して東京の追加公演も申し込み、行くことが出来ました。

私は庶民。
ゆえにお芝居は、一期一会のお付き合い。それはある意味ポリシーであり、かなり自由を頂いている家族への姿勢のようなものなんです。だから、山形公演のチケットは当たっても当たらなくてもどちらでも良い事に、私の中ではなっていました。ただ、一度やってみようと思った決意は勇気になりました。もしもチケットが当たったら、、私はこの夏、山形に行こう。でももしチケットが買えなかったら、もう少し近く、日光の裏見の滝辺りに行こうと決めました。

もちろん、裏見の滝も芭蕉絡みです。
でも突然チケットは送られてきました。

「黙阿弥オペラ」は本当に素晴らしいお芝居です。このお芝居を二回見るチャンスに恵まれて幸せでした。

いつも言っている事ですが、誰かが頑張っている姿を見ることは自分の励みになります。そして誰かを好きでいるということは、自分にとって大きなエネルギーになるものだと思います。

一人旅って行ってみたいという想いを、ご贔屓藤原竜也の芝居が観たいと言う気持ちがが後押ししたのです。

いつもの如く、長い旅行記は終わりです。こんなに長く書きましたが、5行で済ます事だって出来たのですよ。

「駄目かなと思っていた『黙阿弥オペラ』のチケットが山形公演で当たっちゃいました。
山形繋がりで、前から行きたかった芭蕉ゆかりの立石寺にも行きました。
空は晴れ渡り、山青く、だけど猛暑・猛暑・猛暑。
お芝居は楽しく、竜也は最高。立石寺では岩に染み入ったのは蝉の声ではなく、みんなの汗でした。
でも『チャレンジ、ひとり旅』楽しかったです。もうくせになりそうです。

おや!?
おやおや、なんかそれでも良かったかしら・・・

だけど旅の軌跡は心の中にあり。心の中は見えないゆえに、人はそれを言葉や映像や画像で模索し表現しようと、旅から帰りまたもう一度旅の扉を開けたりするのだと思います。






オマケ
【いきなり鉄女】


←これは、実は「こまち」


←私が乗ったのは、この「つばさ」。


←山形から山寺へ  仙山線
初めて手動のドアを経験しました。ほんのちょっとだけ、オロオロしてしまいました。










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