奥日光旅行記「日光浴ノート」の続きです。
今これを書いている三連休の中日は天候に恵まれませんでしたが、一週前の四日五日は、それまでの悪天候が嘘のようでブログ周りをしていても、あちらこちらに出掛けた方々のお出掛け日記が目につきました。
それにしたって私はいったいこの旅行記をいつまで書き続けるのかと言われたら、それはこの旅が終わるまでですと答えるしかありません。ある意味写真日記でもあるので長いのです。
この三連休は、このブログを書きながらリアル生活では紙ごみなどと格闘してます。その紙ごみの一枚にはこの奥日光の地図なども含まれているわけですが、まだ捨てるわけにはいかないと先ほどファイルに挟んだばかりです。その地図をよくよく見てみると、泉門から光徳入り口のバス停までほぼ30分の道のりだったことが分かりました。
でもまさか、泉門から水辺を過ぎて森を歩き、そしてまたこのような風景に抜け出るとは思ってもみなかったのです。ここは戦場ヶ原の一部なんだと思います。
ワタクシ、思わず頭の中で「ちゃかちゃんちゃかちゃんちゃちゃちゃーん♪」と言う音楽が鳴り響きました。
それって何かと言ったら「世にも奇妙な物語」です。
前にそんなお話がありましたよね。
「森林の風景が素敵。ずっとこんな所に住んでいたいわ。」とヒロインが言ったら、そこから抜け出せなくなってしまったと言うやつ。
なんだかそんな感じ。
「素敵、素敵」と歩いていたら、ちっとも森や湿原の風景から抜け出せません。
いやいや、どんなに足はパンパンでも歩き続ける事はそんなに嫌ではなかったのです。
この夏は、病院通いの話はちょっとは書いたかもしれませんが、それはなんでかとかどんな状況だったかには、まだ触れていなかったと思います。
〈この前、ちょっとコメント欄に書いてしまった・・・('◇')ゞ〉
自分にかなり自信が持ててなかったのです。その割には、その自信の持てない部分が頑張っていてくれていたので、後一時間歩けと言われても歩いたと思うのです。
ただ非常にまずい事に、後一時間、違った意味で歩けません。
日没が近づいていたのです。
秋の風景は美しく
そして寂しい。
その寂しさが追いかけてくる、秋の夕暮れ。
もしも日が落ちてしまったら、この世界は真っ暗です。
日が高い時には旅人に遠慮して、木々や草むらに潜んでいたものたちの天下になる事でしょう。
想像しただけでも怖い事です。
上の画像を撮ったのが、4時56分。
それからしばらくして。ようやくこの森を抜け、車道が見える森まで行きました。この最後の車道と平行に歩く道が一番面白くなかったです。
すでに暗くなってきてしまったし、車が走っているのが見えるので別段森を歩く感動もないし、トイレにも行きたいし、更に友達が
「光徳まで行くバスが、もうないわ。」なんて言うものですから。
だけどバス停に着いてホテルに電話をしたら、ホテルの人の方から何も言わないうちから
「バスはもうないですよね。」と言ってくださって迎えに来てくれました。凄く感じも良くて本当に助かりました。
だけれど私はこの展開を信じていました。
図々しく感じるかもしれませんが、このように森&森を訪れる旅人には少々のアクシデントはつきものです。〈道を間違えるとかね。〉
やはりそこで迎える人たちの支えや助けが、次にもここに来ようと言う気持ちに繋がっていくと思うのです。
そしてすっかりと暗くなってしまった道にホテルの車が見えた時に、もしもこのホテルで不都合な事があったとしても〈全くありませんでしたが〉、絶対に悪く思わないと私は思いました。
ホテルのお食事。
上記のお魚はカリカリと美味しくて頭からしっぽまで食べられます。温かいうちに食べられるようにとこれと茶わん蒸しは後から持ってきてくれました。
お肉も美味しかったし、湯葉も美味しかったし、そしてこのお魚も美味しかったです。
ついでなので、朝食。
朝はお庭でお散歩も。
蛾なんかいると、どこでもシャッターを切ってしまいます。習慣なんですね。
だけれど、この庭は気を付けなければいけませんよ。だって、鹿のフンがたくさん落ちていますから。
と言う事は、
「もしかしたら、夜にここに鹿が来ていたのかも。」と私が言うと、
「あーそう言えば、そんな事が誰かのブログに書かれていたわ。」って友達。
えー !?
それ言っておいてくださいよ。
それを知っていたら、窓におでこを擦りつけて、じぃぃぃーっと窓の外を見張っていたかもしれないのに。
と言うわけで、
お魚の唐揚げが美味しくって、真夜中に鹿が来ているかもしれない素敵なホテルは
こんな所です。
このホテルは、光徳牧場の真ん前。
翌朝は光徳牧場からスタートです。