7月に読んだ本の感想です。
田村セツコさんのエッセイは4冊目です。
前の3冊の感想は
です。
彼女は今年86歳。
本の感想の初めに、彼女の年齢の事を書き込むなんて失礼かなと思いつつ、だけどそれも含めて彼女の事が好きな私なんです。
いつまでも少女のような感覚。
良いですよね。
そんな彼女の100の提案のようなエッセイ、面白かったし共感度が高かったです。
それは前の感想にも書いたかもしれませんが、新しい何かと言うよりも、私が意外と日ごろから思っていることが、彼女の言葉で書かれているからだと思います。
だから「うんうん、そうなのよね。分かる分かる。」と言う共感が、そこにはあるからです。
もちろんすべてではありません。
でも田村さんは2月4日生まれで(さっき知ったの)、みずがめ座。そんなところも相性がいい理由なのかと、つまらない理由で他の方には何ら説得力はないかもしれませんが、私は感じてしまいました。
それに・・・・
さっき、ちょっと彼女の事をリサーチしたくて、ネットをウロウロしていたら、2020年だったか、「徹子の部屋」に水森亜土さんと一緒に出ていた動画があったので、見ていたのです。二人のアトリエを見て・・・・
まあ、漫画家さんなどもそうですが・・・・・・
後は言うまい(笑)
なんか好き度が上がりました^^
本の感想ですが、「なるほど~」と言う新しいヒントもたくさんあります。
100のエッセイから成り立っているので、本をぱたんと閉じると、内容はその時からかなりの忘却の海へ投げ入れられてしまいます。
ただ私は、それも前に書いたことかも知れませんが、目次の写真を撮っておきます。もちろんそれをブログには載せられませんが、自分の記録用にはかなり役に立ちますよ。
特にショートエッセイ集には。
内容を忘れてしまっても、そのタイトル部分の言葉自体に励まされたりするものです。
例えば「ちっちゃなチャンスを大切にする」「逆境も冒険として楽しむ」とかね。
またちょっと嬉しかったのは、「小石を一つポケットに」と言う章を読んだばかりの時に、名都さんから筑波山に行ったお土産に、黄色いカエルさんが乗っているツルツルの石を貰ったのです。
なぜかそのカエルさんは、すぐに石から逃げて(外れて)しまったのですが、考え事などをするときに時々そのツルツルの石を握ったりしています。
公園に石を拾いに行こうかなと思ったら、その日のうちに名都さんからゲットできたので、私は嬉しく思ったのです。
まさか名都さんも、私が石が欲しいななどと思ってるなどと微塵も思っていなかったと思います。
田村さんのエッセイも、昔見た映画の中の探偵が、推理したりするときに石を握りしめていたという所から書かれた内容でしたが、心惹かれました。
それと言うのも、昔、子供が低学年の時、学校の先生が言っていたのです。
それは話をしようと(たぶんろくでもない内容)、我が子を前に呼び出すと、いつも消しゴムとか筆箱の中にあった小石を握りしめながら来るとと言うものでした。
だからなんだよ~!!
って、今なら言いたくなっちゃいますよね。それとも「その行動について、先生のお考えはいかに。」と質問してしまいそうです。
だけどその時も私は言ったと思います。
「不安だったのですね。」と。
ふとその小石をのくだりを読んで、それを思い出したのだと思います。掌にときには何かを握りしめるということは、たぶんいい事なのではないかと感じたのでした。
あと、友達に言うと「それ、いいね」と言われる彼女のアイデアは、朝お湯を沸かした時、珈琲・紅茶・日本茶を全部入れてしまって、それをゆっくり飲んでいくというもの。意外と熱さには拘らない人は多いものです(珈琲以外かな)。猫舌が多いということなのですね。
これをすると、珈琲ばっかりと言うことの防止になるような気がします。ただ良いなと思っていても、まだ実践はしていません。
もっと深くて素敵な内容がいっぱいなのに、まさかこの二つが取り上げられるとは、田村さんでも思わないことだと思います。m(__)m
「セラヴィー」と言う言葉を覚えました。
この言葉は使う場所や雰囲気に寄って、ネガティブな意味になったりポジティブな意味になったりするようです。
「人生なんかそんなものさ」「「人生には思い通りにならないこともある。」みたいな意味。
でももちろん田村さんの場合は、ポジティブな捉え方です。
最後の章のタイトルは【「セラヴィー!!」それが何か?】
その言葉を覚えたら、何かの海外ドラマの中で、その言葉がしっかりと耳に入ってきました。
小さな知識でも新しいことを知るのは楽しいことですね。