森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

彼岸の岸辺には・・・

2009-09-24 17:47:28 | 思いつくまま

昔この花が、嫌いだった。
ああ、それ、前にも言った事があったっけ?

だって「曼珠沙華」って、なにやらありがたい名前を持っているのに、「彼岸花」って怖い名前も持っているじゃない。血を連想させる色も、女性の結い上げた髪みたいな形もなんか怖いし。

でもある時気が付いた。この花、結構好きだわって。
どうしてなんだろう。

それはこの花の事を調べて、いろいろ知ったからじゃないかと思うのね。

その記事は「秋の気配ー曼珠沙華」→ココです。
知ったり分かったりする事は、恐怖からの開放なのかも。

 

    

 昨日はお彼岸でしたね。何かおやつを買おうと思って、やっぱりおはぎを買いました。それを食べながら、ラッタ君が
「おはぎとぼたもちの違いはなんだっけ?」と聞くので、
「春の牡丹が咲く頃は『ボタモチ』、秋の萩が咲く頃は『オハギ』だって。」と、世間で言われている事を言いました。すると、
「じゃあ、コレ、間違えているな。」と、彼は入っていたパッケージを指差して言いました。それを見て、疑問に思って確認したみたいです。
そのパッケージには大きく「ボタモチ」と書いてありました。

 

でも、私は子供の頃は勝手に、つぶあんで大きさも、「大きい」という言葉より「でかい」という言葉が似合うような、ボタッとした田舎っぽいそれは「ボタモチ」で、こしあんで、小ぶりでスキッとした感じの都会っぽいそれを「オハギ」というのかと解釈していました。そのパッケージに入れた人は似たような解釈をしていたのでしょうか。

「ボタモチ」でも「オハギ」でも、実は同じ。
「曼珠沙華」と「彼岸花」が同じなように。
日本語のそういう所に、さりげない遊び心を感じてしまいます。

 

    

 同じ場所なのに、天気や時間によっても雰囲気がちょっと違う?

    

 公園に咲く花も、竹林にひっそり咲く花も、

  

畑に沿って咲く花も、

   

皆同じ、花。

 

 彼岸の岸辺にたどり着けば、この花が咲いている。
可愛い冠り(かむり)が、オイデオイデと出迎える。
同じ花が同じように揺れている。
だけれどある人には、リぃーんと寂しい花の群れ。彷徨う岸辺に咲く花。同じ花と言いながら、見る人によっては違うように映るのかも知れない。

彼岸の岸辺はその向こう、そしてこちら側にもある。

日本には100歳を超えた人が4万人を超えている。
先日テレビで、それらの元気な人の姿をニュースで見た。音楽を教えている人、現役の書道の先生、アスリートまで。
凄いなあ。
そうでなくても80歳過ぎてもキラキラと生きる人も多い。私の義母もそう。
私の父もそう。私の母もそう。(70代だけれど)
あなた達の元気が私の幸せ。
短く簡潔に書くと、偽善っぽく聞こえるかしら。だけど、本音。

なぜなら、私はまだ知らないですんでいる、看護の大変さを。

こうなったらみんな100歳越えをして欲しい。ただし元気で。それが難しいんだよね。

 

前に姉が言ったんだ。
「ろうろう介護に、ニンニン介護」

「ろうろうは『朗々』でないことは分かるよ。『老老介護』。老人が老人を介護する事よね。でも、その『ニンニン』って言う楽しそうな介護は何?」と私。

「軽度の認知症の人が重度の認知症の連れ合いの面倒を見ることよ。」と教えてくれた。

 

ああ、日本ってさ・・・
文明国、先進国、豊かな国って、本当かよ~・・・・

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2 コメント

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ご一読を (popolo)
2009-09-24 23:48:26
 初めてコメントを書きこまさせていただきます。popoloと申します。大河の風林火山の頃に間接的なご縁があったような気もしますが、それはそれで無かったことで。

 文春新書から「毒草を食べてみた」という新書がでています。アマゾンの本紹介の目次の欄には、曼珠沙華は載っていませんでしたが載っているはずです。夾竹桃もスイセンも毒草。

 毒矢で狩りをした獲物がなぜ食べても有毒にはならないのか?知らなくても良い知識の連続です。曼珠沙華の章は物悲しく、スイセンの章はある意味爆笑です。
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popolo様 (kiriy)
2009-09-25 08:00:23
コメント、ありがとうございます。

曼珠沙華が毒草なのは知っていましたが(調べましたので・笑)、夾竹桃もスイセンも毒草なんですね。
しかもその本は、それらを「食べてみた」と言うのですから、凄く面白そう!
>毒矢で狩りをした獲物がなぜ食べても有毒にはならないのか?
言われて見れば、疑問です。
是非読んでみたいです。
ただ私、今年、二冊しか読了していません(涙)
もう少し意識して、読書時間をつくらなくてはと思っています。
せっかく教えていただいた本、どんどん読んでいきたいものです。
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