ここ数週間、土日に放送していた「JIN-仁」レジェンド、毎回楽しみに見ていました。そして泣いていました。
このドラマは本当に良かったですよねぇ。
2011年に放送されていた時も大好きでした。
覚えているシーンにも感動をし直したのですが、いろいろと忘れていたのも良かったです。
野風さんの出産シーンで、中谷美紀さんが母体だけを助けようとする仁先生に、涙ながらに麻酔無しで帝王出産をすると訴える所は、彼女の演技に引き込まれました。
良いシナリオに巡り合うと言う事は、役者さんに取って本当に大事な事だと思いました。演じた分だけ響くものがあると言うのなら、役者冥利に尽きるのではないかと思います。「仁」はそんなドラマでしたね。
マンションのサークルの方々と話した時に、ある方が
「今はスポーツ関係がテレビでは全滅でつまらないな。」と言いました。それで私は
「私はドラマ好きなのですが、今はドラマも皆古いものばかりですよ。だけど『仁』を見るのは楽しみにしているの。」
と言いました。するとそこにいた5人中4人が「俺も見てる。」「俺も」と見ていることが分かって、サークル内では80%の視聴率でした。
そしてこのドラマは2時から5時だったでしょう。
終わってから散歩と思ってもいましたが、泣いていたり感動していたりするので、すぐには動けず、結局「仁」のある日は、ほとんど引きこもりの日になったと言うわけです。
要するに良いドラマは人を家に留める力があると言う事ですね。
そのドラマの感想は、2009年に書きました。お読みくだされば嬉しく思います。
この最終話の感想のコメント欄には、咲さんのお手紙の全文が載せられています。
橘咲さまが載せてくださったのです。私はその事を先日まですっかり忘れていたのですが、このドラマを見て、また自分の感想を読み直してその事を思い出しました。人の世は一期一会の触れ合いがたくさんあると思います。だけどその温かい触れ合いに、私はドラマのちょっと枠外でまた涙が出ました。
その感想の中では正確には書けなかった部分ですが、龍馬の海でのシーン。
「わしらはずっと先生と共におるぜよ。」「見えんでも、聞こえんでも、いつの日もおるぜよ、先生と共に。」
この時私は思わず、父の事を思い出してしまいました。
そして、思わぬことに
にも多くの方が、来ていただけました。いろいろと脳内でリンクして、泣き虫kiriyが復活してしまいました。
いろいろと我慢を強いられて、「今」を乗り越えなくてはいけない毎日に、いちいちとグサグサと突き刺さるセリフがいっぱいでした。
この作品を今放送してくれて、本当にありがとうと思いました。
そしてどうかこの日本と言う国が
― 死んでいった者達が、もう一度生まれてきたい国になる事が出来ますように。―