別に揉めてもいなくて、喧嘩もしていないけれど、心の中にほんのちょっと氷の種が落ちてきて、いつしかそれが芽吹き、冷たい氷の花が咲いていました。
「会えない時間が愛育てるのさ」って郷ひろみの歌だけど、会わない時間が育てるのは愛だけじゃないんだなと思います。不信と疑惑、そんなものも。
夫殿の家族、つまり義母に会ったのはお正月。
年をまたぐ頃、姑と彼の兄たちはまったく悪意なく、と言うか、まったく気が付かずに、一番下の弟を傷つけていたのでした。それでも新年はそんな気持ちを押し隠して、ニコニコと会っていました。
大人とは、そのような嘘つきの鎧を時には装着しなければならない時もあるのでしょう。
それからなんだかんだと彼は彼女に会いたがらないし。
遠慮しているのか、彼女に傷つけられたくないからか。
私もそんな夫を見ていて、忙しい事をこれ幸いにして距離を置いていました。
だけどお彼岸です。
重い気持ちを振り払いながら、夫殿は義母に電話し待ち合わせをして、昨日の日曜日にお墓参りに行ってきました。
なんだか気を使って(夫が)早く行き、お墓のお掃除を済まして彼らを待ちました。
機嫌の良かった義母の姿に、夫殿は心が軽くなったようです。
「やっぱり、早く行って掃除しといて良かったなあ。」と後で彼は言いました。
それから
「おふくろはやっぱりお前と話がしたいんだなあ。」とも。
馬鹿らしい。
そう心の中で思った私。
義母が機嫌が良かったのはそんな所からじゃないよって、言ってやりたかったけれど、ちょっと我慢しました。
ずっと連絡のなかった息子から電話があったからに決まってるじゃん。
だけど問題は、その事に彼女自身も気が付いてないって事なのよね、たぶん。
だから私の顔を見て言うのです。
「ああ、私ね、花子さんに『忙しいご用がやっと終わったので、もう来ても良いよ』ってずっと電話をしたかったのに、なんだかんだと電話そびれちゃって。」
だからまた遊びに来てねと言う、優しいお言葉なのですが、なんたって私の心の中に氷の花が咲いているものだから
「あっ、でも私の方が今、忙しくて。自治会の総会資料を作らなくちゃならないのでね。」と言う私。
すると義母は
「そんなもん、去年のやつに二三個いじって作ればいいだけで簡単じゃない。一日で出来るわっ !!」
と言い返してきました。
―義母は93歳になったと言うのに、本当に衰えてないな。
とっさに、ムカッとすることが出来るって事ですものね。
私なんか、後からジワジワときて、それからムカッとくることが良くあると言うのに。―
だけど久しぶりに、みんなで昼食を頂きました。
あまりにも会わない時間が長かったので、これと言って話題もなく、美味しくて量がある焼きそばと格闘しそして帰ってきたと言うわけなのですが、お食事中、私は心の中で一人反省会。
確かに今週と来週は自治会のお仕事のピーク。
なかなか進まないけれど。
でも心を軽くして生きる事は大事な事なのですよね。
「私、3月最後の週はお仕事も休みで・・」
「あっ、そうなの。」と気のない返事。
こんにゃろめ。
帰り際に、
「またこちらからもお電話しますね。」と言うと、
あまり心もこもってない感じで義母は
・・・・・、なんか言ったけれど、忘れちゃった(^_^;)
まあ、いいやーーー!!!
忘れてしまう、そんな程度の事なのですよ。
これから花が咲き乱れる凄い季節がやってくるのですよ。
心の窓の内側ばかりを眺めて、この季節の百花繚乱の様を見逃してはならないと思うのです。
みんなも結構やってしまうでしょう(人様を巻き込む私。)
自分の心のうちをじっと見つめたり分析したりって。
確かに、時にはそう言う事って大事ですよね。
でもいつもじゃないと私は思うのです。
昔父が言った言葉。たぶん、父も何処からか聞いてきたのだと思いますが、
「百年後の世界を思う。」と言うもの。
そこは自分を含めて、今の私の知り合い、私の周りにいる人たちが誰もいない世界なのです。
本当は、悲しいけれどもう百年と言う数字じゃなくてもいいのかもしれませんね。
わずらわしい人間関係のあれこれ。だけど本当にその「百年後の世界」を思うと、本当に「まっ、いいか。」と思えるから不思議です。
そんな事よりも、花を追いかけて今をしっかり生きる事にしましょう。
春なのですから。
※ ※ ※
下の囲みは昨年の3月18日に投稿したものです。だいたい夕方になると、gooがメールで送ってくれるのですが、それを見て、ちょっと驚いてしまいました。それと言うのも、昨日の朝、私は内田康夫さんの訃報から悼む気持ちを込めて記事を書かせていただいたからです。
偶然にも昨年と同じ日に、お別れの記事だったのかとー。
自分とは、合わないってありますね。
旦那様の家族なので、ここに来るまでの
黒歴史もありますね。
当たり障りない態度で、いいでしょうね。
もお、頑張って媚びて寄り添う気力も
そおしようとも思わないですね。
浅見光彦シリーズ、水谷豊さんが
好きです。
黒木瞳さんがゲストありましたよね
好きですストーリー。
>ここに来るまでの
黒歴史もありますね。
はい。ちょっとありますよ~。
でも過去は訂正できないものだから、許せるほうが許すしかないのですよね。
子供の心を親は知らず、親の想いが子供には届かずと言った所だと思います。間に入っている私はイライラしたり、切なくなったりしています。
浅見光彦シリーズ、水谷さんが意外と一番人気のような気がしますね(私の周りでは・^^)
黒木瞳さんがゲスト回 !?
言われてみると、「好きだった」と言う記憶しかないかもで、私は「相棒」のように、物語を思い出せないように思います。
覚えていらっしゃるなんてすごいと思います。そして羨ましいです♪