森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

舞台脚本「ハリーポッターと呪いの子」

2022-09-21 00:17:06 | ユーモレスクを聴きながら(book)

・「たまには指を折って文字を数えてみた その2」と言う記事の中に、

>『(図書館に行く日を)日にちをずらして大正解でした。「今日返ってきた本」と言うコーナーの中に、買おうかと思っていた本が置いてありました。

「マジですか!?」と言う気持ちになって、それも借りてくる事が出来たのですから。』

と書き込みました。

本当は前日に出掛ける予定でした。だけどいつもグズグズしているものですから、予定がずれるのです。だけど予定通りではなくてラッキーな事が起きたと言う例のひとつです。

で、借りたのがこの本です。

 

 

これ、本当にラッキーだったなと思ったのは、もう一回読みたいなと思って、違う図書館に予約を入れたら、なんと6人待ち。次にもう一回と思ったら、3か月待ちって事ですね。私の借りた本は、まったく予約が入っていなかったので、マックスの6週間借りて返却しました。(かなりの期間積読)。読もうと思ったら2日で読めると思います。

お芝居の感想は→「ハリーポッターと呪いの子」を観てきました

でも、その記事内でも、お芝居自体の内容の感想はあまり書いていないのです。なぜならこのお芝居は来年5月までのロングラン公演だからです。些細な事でもネタバレ厳禁かなと思いまして。

 

感想ですが、セリフに魂が入っていた舞台の方が圧倒的に面白いし、良かったです。

それでもちょっとした所の分かりやすさとかで内容補完、また舞台での感動が蘇えってきました。

先に舞台を見ていたので、逆に冒頭の方から、ハリーの息子の気持ちマルフォイの息子の気持ちに、涙が出そうになりました。

舞台の感想の中で雑に

>『私、ところどころで目が潤みました。

その「愛」に。

そしてあるシーンでは胸が締め付けられ、こらえきれずに泣きました。』

 

もう少し丁寧に書くと、その「愛」と言うのは、二人の息子たちの友情にです。ハリーとマルフォイの子供たちの友情ですよ。もうそこから胸が熱くなりますよね。

親がハリーポッターであれば、もう子供はそのブランドを背負っているようなもの。

けっこう大変なのですよね。

マルフォイの息子には、また違う大きな悩みがありました。そして更に乗り越えなければならない家族の悲劇もありました。

寄り添い心をつなげていく二人。

ふたりの子供たちはそれぞれに魅力的です。

この舞台は、この二人が主人公なんですよね。

 

そして涙した「愛」は親子の愛にです。

先日竜也さんの「プロフェッショナル」で、けっこう大事なシーンが流れ、かなりのサービスだなと思いました。

親を幼子のうちに失ってしまったハリーには、基準になる見本が居ません。

手探りでの子育て。子供との関わり合いで悩んでいたハリー。

いろいろとジワジワときます。

 

ちょっと蛇足な事を書きます。

Amazonのレビューを読みましたら、この本が脚本だったことに戸惑ったと言うものが多数ありました。

そう、この本は脚本なのです。

よく映画などでも「原作を超えた。」と言う褒め言葉がありますが、そう「原作」が支持をされ、そして映画化になるわけですから、作り手が最初にしなければならない勝負は「原作」なのですよね。

ただシナリオは、そうは言われないはずです。舞台が勝って当然。寧ろ勝たなければ、その舞台は失敗もいい所です。シナリオは、物語と言うその骨格。そこに役者さんたちの演技、演出の感性、舞台の美術、照明、衣装、音楽が加わって素晴らしい舞台が完成されるのですね。

学生の頃、「サロメ」を読みました。有名な本ではありますが、脚本です。

「その首をおくれ。その唇に接吻するよ。」と何度も言うサロメ。最後に彼女によこしまな愛を感じていた義理の父の王も、彼女の異常な愛に彼女を殺せと命じるのですが・・・・。

なんだかさっぱり分からない・・・・・とずっと思っていました。

ある日、多部未華子さんの「サロメ」を見て、メチャクチャ分かったような気持ちになり、感動したことがあるのです(^_^;)

 

もしこの本を読んで、「なんかな~」と思われた方は、是非劇場に足を運んでいただきたいかなと思います。

 

あっ、それから、細かい事だから良いかなと思って最初は書かなかったのですが、たぶん私が読んだのは「リハーサル版」と言うもので舞台のとは少々違います。

「リハーサル版」をそのままやったら、また予算が(役者さんの出演料とか、新しい舞台装置とか)跳ね上がりそうです。(笑)

 

実は買って安心B型なので、(いや、血液型は関係がないらしいですね。)

いろいろと読みたいものがたくさんあるのに放置しています。

下の本はそれの最たるもの。申し込んで家に来た段階で、満足度が80%以上満たされてしまいました。

 

このように家にあるものも、丁寧に読んでいきたいと思っている今日この頃です。

ついでにこの本をいつ読んだのかの私的メモ。

「青春18きっぷ」の旅のお供に連れて行きました。

電車の中では、あまり寝る事も出来ず、ラインのお返事・ツイッターのツイートを読んだりしていましたが、本を読み始めたら、一気に眠くなりました(つまらないからではありません。)

夜寝る前の読書に安眠効果があると言うのは、本当のような気がしました。と、言うわけで、旅行中には読み切れず、9月に入ってから読み切りました。


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