森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ドラマ☆いろいろ「テセウスの船」

2020-03-24 12:29:40 | テレビ・ラジオ
 
ぶらり川越日記《駄菓子屋横丁と蔵の街》
・「ぶらり川越日記《喜多院の五百羅漢》」・「ぶらり川越日記《川越城本丸御殿&ランチ》」の続きです。やっぱり「蔵の街、川越」と言ったら、その象徴的な風景は「時の鐘」のある風景......
 

 

上の囲みは、昨年の23日に投稿したもので、昨年は3月17日に川越に遊びに行っていたのでした。今年の17日は何をしていたのやら・・・・ふぅ~。

 

最近ドラマブログになってしまっていますが、これはもう少しだけ続きます。「テセウスの船」の事は、ひとつ前の記事に最終回前でしたが、なんとなく触れたのでもういいかと思っていましたが、やっぱり書きたい衝動に駆られてしまいました。

最終回視聴率は19.6で高視聴率で終わりました。

だけどこれは、私のようにモヤモヤ解消のために「見ないわけにはいかない」という罠にはまった人が多数いたためと思われます。

最終回は、流石にこのドラマのスタイルに慣れてまったくイライラしなかったので、もうそれだけで私は満足しました。

共犯者も、私が思っていた人そのままだったので驚く事もなく、なんだか繰り返される家族愛のシーンに少々げっそりして

「これらのシーンは、こんなにしつこく必要かしら。」と夫殿に言っていました。

夫殿曰く

「家族愛がテーマなんだから、良いんじゃないの。」と寛大でした。

ところが終わってみると、その最後の描き方に夫殿が怒っているのです。

「みきおは何だ。まるで何事もなかったかのようじゃないか。」と。

たかがドラマごときで怒るんじゃないよと思いましたが、本当はいくつかのセリフとか、欲しいシーンがあったなとは思っていたのです。

家族の楽しいシーンの回想シーンを多用しないで、もう少し新しい映像がいたのではないかと思ったのです。(予算が無くなったのかしら ?)

それほど期待もしていなかったドラマだったので、もう良いかと思ったりもしたのですが、夫殿が怒ったりなんかするものだから、少しまじめに考えてしまいました(笑)

私が、共犯者の人はあの人だと思っていたのは、心が一度帰った未来で殺された人のひとり。またも音臼村の悲劇再来かと言う感じに使われた感じでしたが、殺されるには理由があるはず。だったら未来のみきおに邪魔になったからという理由で殺されたんじゃないかなと思っていたのです。

だけど動機が分からず。最終回で田中のお母さんが夏祭りで間違えてキノコを入れた犯人だったことが分かります。

最終回で語られたわけですから、最後まで分からないのは当たり前ですよね。

加害者家族だった田中正志の苦しみがあったわけですが、物凄い逆恨み。自分の苦しみを佐野家にぶつけたようなものですよね。この田中の苦しい生活や自殺してしまった妹との生活とかを、楽しい佐野家と比較して描いてくれたら、もう少し説得力があったかも。この田中の独白を心は聞いてないじゃないですか。もし聞いていたら、彼の気持ちが本当に分かるのは、心だけだったんじゃないかと思うのです。彼はいつものあまり説得力のない言葉で、なんと彼に話しかけたのでしょうか。

 

心が死んで、舞台はその先の続いた未来に飛んでしまいます。

 

お腹の中に居た心は、無事に生まれ幸せな人生を送っていました。

佐野文吾は、「テセウスの船」の事を想い・・・・・。

 

そうこの幸せな心とあの死んでしまった心は、同じとは言えないんですよね。

死んでしまった心の、本当の世界では母も兄も死んでしまっているし、姉も暗い顔をしてみきおの妻。もしもあのまま心が過去を変えて、未来に戻っていたら、あの心の世界も最終回での家族が待っていたのでしょうか。その時初めて二つの世界は重なり合ったかもしれません。だけど心は死んで、二つの世界は分離したと考えたらいいのでしょうか。

この時間空間を移動する物語は、常に明確には出来ない不透明感が生じるのですよね。そこは蓋をせざるを得ません。

だけどあの事件から続いた世界には、死んでしまった心は確かに存在していたわけで、彼は何処に葬られたというのでしょうか。

「なんだかうちの心は、あの心さんに似ているね。」とかお母さんが呟いたり、

「心さんがお父さんを守ってくれたお蔭だね。」とか誰かが言ったりするシーンは欲しいと思いました。

 

夫が思っていた共犯者は、未来からやってきてしまったみきお自身。

これは私も、首を傾げる部分です。私も大人になったみきおは心と一緒にやってきてしまったと思うのです。もともとみきおはかなり頭の良い人ですよね。だから心と文吾は負けっぱなしだったと思うのですよね。

それにこの夫殿の推理は。あながち間違えてはいないのでした。なぜならそれは今日知った事ですが、原作では、まさに共犯者は未来から来た大人になったみきおだったのですよね。

もしも彼が一緒にやってきたならば、その彼は今はどうしてると言うのかしら。

全く描かれていないという事は、心と一緒に過去に遣って来たのはレコーダーのみだったのかしら。

 

そしてたくさんの犯罪を犯してしまったみきお少年。

やっぱり、あのいきなりの笑顔はないんじゃないかと思うのです。

やはりほんのちょっとで良いから、木村先生とのやり取りなどのシーンなど、もう少し説得力を持たせて欲しかったと思います。だから回想シーンを減らして、もう少し新しいシーンが必要だと感じた次第なのでした。

そう言えば、最終回のラストにだけ出て来たお兄ちゃんの澤部さん。あのお兄ちゃんだからこんな風に育ったような気がしました。

― お兄ちゃん、死なないで良かったな。

って意外と素直に私思いましたよ^^

 

まあ、とにかく無事に終了してメデタシメデタシ。

 

またもそう言えばですが、罪を犯した少年を先生が引き取ってと言う物語がありましたね。→相棒シーズン1#5「目撃者」

あの時の手塚少年はどうなったのでしょうか。またその続編が見たいとずっと思っているのですが、なんたって今彼は、可愛らしくて怖い信長をやっているので、「相棒」のゲスト出演は無理ってものなのかもしれませんね。

 

 

 


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4 コメント

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Unknown (necesito)
2020-03-24 18:34:18
こんばんは⭐️

鈴ちゃんの演技が素晴らしかったと思います


テセウス ラストシーンが
澤部さんと貫地谷さんでした
どうしてなのか?不思議です


不思議といえば
貫地谷さんは父が殺人で捕まったので
整形をしたはずなのに
何事も起きなかった未来でも
貫地谷さんだったことです

整形したのはアザだけだったのでしょうか?

原作ではどうだったのでしょうか?
返信する
necesito様 (kiriy)
2020-03-24 19:11:54
こんばんは~☆


ヤヤヤ、本当にそうだな~ !!!
と、今気が付きました。ツッコミどころがたくさんありますね、このドラマ(笑)

あの世界ではお姉ちゃんは心に助けられたので、アザはないのですよね。世間ではどういう結論になっているのかと検索しましたら、この件は相当な話題になっていたみたいですね。
未来の整形した鈴ちゃん、つまり藍さんは、ほくろが無くて、この鈴さんは子供の時からあるほくろがあって、整形してない事を表しているのだとか・・・・・!!
あまり納得はできませんよね(笑)

原作の件に触れましたが、それは犯人についてのみしか分からずなんです。だけど原作は絵なのでちょいちょいと変化をつけられるので、やっぱり違う顔なのではないかしら(推理ですみません)

これはparaviで何か、犯人の日記みたいなドラマをやるのでしょう。これに誘導するためにいろいろ謎を残しているのかもと、今疑っている所です(笑)

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Unknown (坂城田 揚羽(さかきだ・あげは))
2020-03-25 04:10:14
テセウスの船の感想面白く読ませていただきました。元々原作とは犯人が違える目的で作られた脚本を原作よりにネジ曲げて最後辻褄合わせのように家族の幸せなシーンをいれると言う、アクロバット級の事を脚本家やプロデューサーがやった訳ですから、違和感を感じたのはみんな共通だったようです。でも、せいやの演技はお笑い芸人の話題作りの出演にしては、上手かったと私は思いました。(お前の目は節穴かと言われない事を希望‼️)
テセウスの船、数学分類上は自己否定のパラドックスです。ミノタウロスを退治したテセウスの功績を称えてその使用した船は大事に保管される。傷んで来ると新しい材木で全く同じに作られて差し替えられる。その内時間が経つにつれて、この船はあの功績のあった船と同じものと言えるのか?と言うアイデンティティーを問う問題です。
人は時代を越えても家族を思う気持ちさえ変わらなければ、このパラドックスのように迷う事はなく、生きていける。そんなメッセージをドラマから受けとりました。わたしもそうでありたい。妻とも、子供ともそんな話をしてドラマを見終わりました。ちょっと浅かったですかね。
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坂城田 揚羽様 (kiriy)
2020-03-26 00:49:46
こんばんは~☆
そして、コメントをありがとうございます。
タイトルの「テセウスの船」は、なんとなく言わんとしてたことが予測でき、分かって見ていたように思います。そして最終回では、その意味にすこぶる合点がいき納得できました。
ただ私は、主に犯人当てやツッコミに終始し、

>人は時代を越えても家族を思う気持ちさえ変わらなければ、このパラドックスのように迷う事はなく、生きていける。

と言う、揚羽さんのように深くは考える事は出来なかったと思います。

> ちょっと浅かったですかね。

とんでもない事ですよ~!!!

あっ、そうそう。せいやさんの演技、良かったですよね。芸人さんだったこと、すっかり忘れて見ていましたから。
後から思ったのですが、このドラマは芸人さんを多用していたのですね。あの嫌な刑事も芸人さんですよね。とってもやな感じで上手いなと思いました(^_^;)
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