森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

風林火山―第2回「さらば故郷」

2007-01-16 08:17:41 | ドラマ (大河)

 先程、「風林火山」のHPを覗いたら「摩利支天」の事がトピックスとして載っていました。

あら、なにげにショック
どうしてかと言うと、夕べウィキペディア(Wikipedia)でお勉強したのですよ、私。次回のタイトルにも出てくるこの「摩利支天」は、背景理解のポイントかなと、ふと思ったので。めちゃくちゃ、倒置法文章ですね。。

見る順番間違えてしまいました。HPに詳しく写真入で出ていましたよ。
でも、一応
サンスクリット語でMarici。摩利支は音写である。Mariciは太陽、月の光線を意味し、摩利支天は陽炎(かげろう)を神格化したもの。陽炎は実体がないので、捕らえられない、傷付かない。この「傷付かない」と言う特性から、日本では武士の間に摩利支天信仰があった。」
ふ~ん、知らなかったわ。ちなみに御嶽山の方に摩利支天山なんてものがありますね。何か由来でもあるのでしょうか。

今回は勘助が故郷を捨てるまでのお話で、二組の兄弟の戦いが絡みます。一組は勘助とその兄。また一組は後の信玄である勝千代とその弟です。勝千代と弟はまだ火種と言う所ですが、勘助は故郷を捨ててしまいます。

その地を去ることが、故郷を捨てるということではありませんね。15年放浪していようとも、勘助は故郷には別れを告げてはいませんでした。

多くの人は生まれ育った地を離れ、またそこで自立した人生を送っていますが、だからといって「さらば故郷」と、別れは告げません。

自分を思う父、母がそこに住んでいる。同じ時を過ごした兄弟姉妹、又は縁者が住んでいる。それだけで故郷は、そこにあるもので、どんなに離れていても別れを言う場所ではありません。

 父母も亡くなり、戻ってきても養父の重荷になってしまうことが分かり、兄とも対立してしまった勘助にとって、去り行く故郷は、別れを言う場所であったのでしょう。

心のあるべきところに鎮座する故郷。それを捨ててしまえば、その空間には風が吹いていくだけ。勘助と言う男は、心の中に吹く風を受けながら歩いている男なのだと思ってしまいました。

その風を止めるのは、勘助の帰りをひたすら待つミツの存在だと思うのです。新たな展開に期待したいです。が、次回のあらすじなんかを読んでしまうと、一抹の不安が・・・・・・・

それはともかく、自分を欺いた養父に対する言葉などに、切り替えの早さの聡明さと優しさが滲み出ていて、またもかっこ良かったですね。

 

 

 

 

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10代バトン

2007-01-14 22:08:47 | ’08/12/7までの未整理日記

 【10代バトン】
1. 10代のときまでに影響を受けたと思われる児童書
2. 10代のときに影響を受けたと思われる書籍
3. 10代のときに影響を受けたと思われる音楽
4. 10代のときに影響を受けたと思われる人物

DAY BY  DAY のあつこさんのところに「10代バトン」が置いてありましたので、いただいてまいりました。

1.10代のときまでに影響を受けたと思われる児童書
 
 まず思い浮かぶのは「ギリシャ神話」です。この本の読み聞かせをおじさんにしてもらって、あまりの面白さに自分でも本が読みたいと思い、読書習慣が身につきました。
 「ケティ物語」「若草物語」「十五少年漂流記」「赤毛のアン」なんかに、もの凄く影響されていました。でも、これらはみんな少年少女版とか言うやつで読んだのでしょうね。
 「赤毛のアン」は大学に入ってから、全巻読み直し、さながら心の友というイメージがありますね。

2. 10代のときに影響を受けたと思われる書籍

 細かいことを言うようですが、小学6年生はすでに10代なので、その時影響を受けた本はコチラに書きますね。小学5,6年生は読んだ本全てから影響を受けていました。「ルパン」シリーズ「ナルニア国物語」「ドリトル先生」のシリーズ。

 読んだ本の羅列のようですが、冒険とファンタジー、学校から帰ると毎日そんな世界にお出かけしていた自分は幸せだったなあと思い出してしまいます。

 だけど、子供が生まれて自分が読んだ本で同じ本を買ってあげたのは、なぜか「みどりのゆび」でしたね。

 私は実はSF好きです。その原点は「失われた世界」にあると思います。

 そんな小学生時代は、土台であったかも知れません。その傾向にあるものを端から読んでいったのが、それ以降の読書傾向でしたから。
要するに「SF」と「ミステリー」は、私には大事な息抜きでした。

 でも、中学生時代に最も影響を受けたのは「ジャン・クリストフ」です。たぶん、これも少年少女版だったのではないでしょうか。なぜなら、大人になったときロマン・ロランの他の作品を読み始めて10ページで挫折したことがありますから。。。

 それ以降は、ヘルマン・ヘッセの全ての作品。後はヘミングウェイの作品にのめり込んでいました。彼らの作品はまるで、親友であり恋人のようなイメージがあります。

 それから、ここで省いてはならない本は、萩尾望都の「ポーの一族」です。私の中で漫画を文学とを同列に並べた一冊でした。


3. 10代のときに影響を受けたと思われる音楽

 それはやっぱり、フォークソングと呼ばれていたものです。吉田拓郎は私の中ではキングでしたが、古井戸とかケメとかも好きだったのですよ。

4. 10代のときに影響を受けたと思われる人物

 それも、やはり好きだった作家や拓郎から影響を受けていたかも知れません。

 私はあまり芸能関係の人を追いかけるということはしませんが、実は心の中で激しく追い求める人がいました。その人は、萩尾望都です。ずっと会いたくて会いたくて、夢にまで見ていました。いつかその話をすることがあるかもしれませんね。

 私はどちらかと言うと、身近な友人や先輩から影響を受けるタイプだと思うのです。おしゃれだった友達や豪快だった先輩に影響を受けて、近づきたいと思っていました。

 だけど本当は一番影響を受けたのは、私の姉からです。本は私の世界でしたから、関係ないですけれど、音楽やタレントなど、姉の好きになった人を私も好きになってましたから。

 姉が結婚した当初、私は自分が誰が好きなのか分からないくらいでしたよ。

 

大雑把な感じですが、その割には熱く語ってしまいましたね。また、本のお話はもっと丁寧に書いていく機会があるかもしれません。

書いてみると、楽しいですよ。
ココに置いておきます。どうぞ、どなた様でもお持ち帰りください。書きましたら、お知らせくださいね。ふらっとお立ち寄りくださったあなた、いかがですか?

 

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「百鬼夜行抄」

2007-01-13 23:07:21 | 漫画・マンガ・まんが

日テレ系ドラマ「百鬼夜行抄」出演者が霊感トーク(サンケイスポーツ) - goo ニュース

          

先日、ラッタ君が教えてくれた。
「『百鬼夜行抄』がドラマ化されるって知ってる?」
「えっ、本当 、月9で?」
「いや、もっと深夜。」

そりゃ、そうだよね。9時って雰囲気ではないものね。では、金曜11時15分?そこならぴったりよね。でもでも、違うみたい。
じゃあ、テレビ東京の深夜。それも違うみたいで、日本テレビの深夜でどうも、土曜日1時20分からみたいだ。そんな時間帯なんだぁ~

ラッタ君が言った。
「バリバリ起きている時間だよね。」
そうだけどさ、もっと早い時間にやって欲しかったナァ。

 

      大好きなんです。この「百鬼夜行抄」。いつか、大真面目にレビュー書こうと思っていたんですが、ドラマ化の話が出てしまっては、そのことを書かない訳にはいきません。

その世界に入り込んだら、なかなか抜け出せない物語ってありますよね。「百鬼夜行抄」の世界はそんな感じです。

裏木戸開けたら、そこには異世界の塀が続いていた。その塀に沿って一本道を曲がって振り向いたら、もうそこにはもと来た道はなく戻ることは出来ない。―読み終わって本を閉じても、その世界観からなかなか戻ってくることが出来ない自分がそこにいます。

霊能力の異常に強い飯嶋律とその家族。いとこの司と広瀬晶などの物語。ちょっぴり怖い・・かも知れない、ホームドラマです。

この原作者の今市子さんは、18年度文化庁メディア芸術祭漫画部門の優秀賞作品に選ばれたのですって。受賞作品展は2月23日から東京都写真美術館にて公開するみたいです。

1月23日は15巻の発売日。メモしておこう。だって、今一番好きな「本」はこれなんですから。


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ないしょ・・ですよ。

2007-01-13 17:36:59 | ’08/12/7までの未整理日記

昨年に引き続き、月に一度は不良少女のワタシ。あっ、ゴメン、少女じゃあないですね。はいはい、ごめんなさいって。

 10日の水曜日、夕飯食べに友達と出かけました。出来たばかりのららぽーとでは、ランチは待ち時間が長くて大変だけれど、平日の夜なら平気かと行ってみました。思ったとおり、入りたいお店で食事も出来たのだけれど、今日は違うお話です。

 今、「石」ってブームなんですか?

よく、アジア小物の雑貨屋さんなんかで見かけたパワーストーンが、その「石」だけで、ららぽーとにお店がありました。しかも二軒もですよ。

友達は、どうもその石に興味があるらしくて、やけに丁寧に吟味しています。

「欲しいの?」と聞くと、
「ピンクの石が女性にはいいのよ。」と教えてくれました。しかも、真ん丸い石がほしいのですって。

でも、そんな石がお部屋にあったら、なんか怪しげじゃないですか。何か見えちゃったらどうするの。

「こんな石だったら見えちゃうかもね。」と、友達が指差した石は、透き通ったような、占い師の館にあるようなものでした。二人で、じーっと覗いていると、脳裏に、家庭教師に行っているはずのラッタ君の「だからさー」と言っている姿が浮かび上がってきました。

「えっ、何。今何か見えたの。」と友達が聞きました。
「いや、別に何も・・・。でも、こういう石は私には合わない様な気がする。」

それで、そのお店は出たのですが、少し行くとまた、同じようなお店があったのですね。またも、入ってしまいました。で、そこにこんなものが。

   私は、いつもは福袋ってあまり興味がありません。だって、なかなか買いに走れないし、買ったところで、サクセスと思えるときはわずかなような気がするからです。

でも、遊び心で、ドーセ大した事ないとわかっているなら、買って友達と見せっこしながら、遊ぶって言うのもいいなと思いました。
「こんなの入っているわよ、何これ?」みたいに。

それで、二人で買いました。

その中味です。

       

            

 盛り上がりましたよ~。
私たちは、一滴のアルコールも飲んでいなくても、夜の深さに酔っ払ってしまう人たちなのです。
 これだけの量がが入っていたら、突っ込みどころもてんこ盛りで、盛り上がっても当たり前かもしれません。これで、3150円です。

そうそう、もう一つ入っていました。

    あ~ぁ、またしょうーもないものが、入っているわね。これって花瓶でしょ。と、思ったら違いました。

 

    実はこれです。

友達の袋にも入っていましたから、今度カラオケに行く時は、二人で持って行かなくっちゃ。

タンタカタン、
―結構入っていて、なかなか良かったんじゃない。
タカタカタン
―でも、・・・・・・なんて言うか、この福袋を買ったことは。。。だんなとか子供には・・・いい辛いものがあるわね。

タタタタタン
「あたしも。バカじゃないとか言われちゃうわ。」と友達も言います。
―やっぱり?

大体私、今年は競うように節約しようとか、姉に言っていなかったっけ。

―だから、このお買い物はないしょです。

えー、あなたの内緒話ってこんな程度なのって思いましたか。えぇ、そうなんですよ。どうもすみませんね。(って、何を誤っているんですかねぇ。)

でも、朝、その石を見ていたら楽しくなってきてしまいました。意味がないものでも、やっぱり綺麗なものには心惹かれるものですね。

 

 

 

 


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風林火山―第1回 「隻眼の男」

2007-01-10 12:46:59 | ドラマ (大河)
「女は置いていけ。」「ミツ、達者で暮らせよ。」「達者で暮らせるわけないずら~」

今日はもう水曜日ですよね。風林火山一回目見ましたよ。それで今、パッと思い出すのはそのシーンって何ででしょ。

昨年とは打って変わって、骨太の戦国時代を見ることが出来そうですね。11回まではオリジナル脚本とか新聞に書いてあったような気がしました。丁寧に勘助像が描かれそうで楽しみです。

ところで、甲府は私の父の故郷で、山梨はなんとなく好きな場所です。ゆかりの地にもあちらこちら行きましたが、今何も画像を持っていないのが残念です。また、行くしかないかなと思ったりもしています。
それから、また「風林火山」の言葉を聞くと、ちょっと胸が高まるのは子供の時からの刷り込みでしょうか。

「常勝武田」―ああ、いい響きですよね~。


―あの、ドラマの内容書かないのかって思ってますか。
だって、あの~・・

今テレビの調子が悪くて、画面が真っ白なんですよ。影絵ラジオの状態で勘助がかっこいい男なのかも良くわからないんです。ストーリーはわかるけれど、いい男かどうかって、とっても大事なところでしょ。私は内野聖陽という俳優さんをほとんど知らないんですよ。だから、それもちょっと楽しみなんですけれど。HPではもの凄くかっこいい人だと思いましたが。

ラストのシーン良かったですよね。花を手折って渡す所。
―角度によって、黄色って分かったのですが、うちのテレビでは真っ赤なお花畑に彼らはいましたよ。

それから、地獄に落ちたら拾いに行かなくてはならないと言うほど大切だった何かをミツに置いて行くシーンも良かったですよね。
―何か・・・あれなんだったのですか~

―恐ろしい事に、二回目も影絵ラジオずら。そんなんでも、見るけ。ほうじゃんね。見るずら。―



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「白虎隊」を見て

2007-01-08 00:26:57 | テレビ・ラジオ

昨夜と今日、テレビで「白虎隊」をやっていた。

「行ったよね、飯盛山。」
絶対忘れているぞ、という雰囲気のルート君に言うと、
「あの、エスカレーターで途中まで行く所でしょ。」と、覚えていたみたい。2003年10月、そのときもやっぱり受験生だったルート君を連れて会津に行ったことがある。

町が燃えているのに、城が燃えていると勘違いして死んでいってしまった少年兵たち。涙を誘うが、どうして、立派に死んだと言えるのだろうか。

あの時私は、齢の近いルート君を見ながら、その彼の横顔に「白虎隊」の少年達の姿を想い描いてしまった。幼きゆえに死に急いでしまったとしか思えない。16歳の少年に「幼き」と言う言葉は普通は使わないかもしれないが、どうも自分の子供が男の子だと使うことが多い。

幼きと言う言葉は「純」と言う言葉に置き換えられるのかもしれない。

その時、そんなことを考えながら暗くお線香の匂いの絶えない飯盛山から、城下を見下ろしていた。

「城が、城が燃えている。」少年の声がする。
すすり泣く声もする。純粋な彼らからは、殉じて死ぬと言う考えを外す事は出来なかったのだろう。

だけど、「白虎隊」の名は会津の歴史の象徴として、人々の心に残っている。

ちょうど、その会津に旅行に行った頃、役にもたたなかった英会話教室なんかに通っていた。そこの先生は、とっても気の合う大好きな先生だったが、
「白虎隊を知っていますか。」と一応英語で聞いてみた。知らないと言う。まぁ、そうかもねと思い
「新撰組は知っていますか。」とワンパターンな感じで聞いてみた。やっぱり知らないという。じゃあ、明治維新は・・・知らないんだって。ついでに忠臣蔵って知っている? 知っているわけないずら。

―ナァ、おい。5年も日本にいて、日本が大好きとか言っているのなら、おすしの味ばかり覚えていないでさ、もう少し日本語覚えてさ、、日本人の心ここにありみたいな話に興味持つとか、歴史を知ろうとかしろよな。― と言ってみたかったが、英語でいう自信がなかったので、変わらずにスマイルマークのような顔をしていた私・・・あぁ。

でも、たかだか5年滞在のイギリス人なんか責めるのはおかしいのかも知れない。日本人である私達、又はその子供達は、かって日本で何があったのかをどれだけ知っていると言うのだろう。

 

ドラマを観ていての感想は、
―教育は怖い。
―自分の本当の気持ちも、表す事ができない時代は怖い。
― リーダー不在は怖い。
さまざまな恐怖がそこにあった。だけど、「死ね、死ね、死ね。」と言う母たちの言葉は「生きて、生きて、生きて」と私には聞こえてきた。

浅野ゆう子演じる家老の妻の最後には涙が出た。

主人公が生きることの大切さを知った後 は、感動度が一気に加速したような気がした。

薬師丸ひろこの母は素晴らしかった。その母の臨終のシーンも涙が出た。

―立派に死んだー  
拒みたくなるような、それでいて死を受け入れやすくする不思議な言葉だと思った。

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100万回生きたねこ

2007-01-06 18:53:10 | ユーモレスクを聴きながら(book)

年に二回、本の読み聞かせをするチャンスがある。夏と冬に子供達を招いて、ささやかなパーティをしているが、その時本の読み聞かせをする事にしている。と言っても三回目。今までに読んだ本は「あらしの夜に」。映画で話題になる前から、絵本でスリルとサスペンスをどうぞと薦めていた本。「おじいさんがお化けになったわけ」。ちょっとこれは読み聞かせには長すぎた。


 でも、この本を読むのは難しいと思っていました。なぜなら、途中で泣いて読めなくなってしまうからです。この本との出会いは、NHKの番組名を知らないのですが、朗読の時間が有るでしょう。その時、読んでいたのは樫山ふみえさんでしょうか、たまたまかかっていたテレビで見たのですよ。
 もう涙ぼろぼろです。

 でも、この作品は1977年が初版なんですよ。
私もこの本を知ったのは、つい最近のことではありません。それなのに、なぜ、この本を自分の子供達に読んであげなかったのか悔やまれます。

本好きのラッタ君は、もう本を読んでもらう年齢ではなく、ルート君はその頃、本なんか見向きもしない子供だったからでしょうか。

100万回死んで、100万回生きた猫のお話。結構知名度高い本ですが、意外と内容までは知らない子供が多いのです。

「あるとき、ねこは」 王様の猫だったり船乗りの猫だったり、また泥棒の猫だったりします。
―100万ページあるんですか。― 子供の声が飛びます。読んでる途中だったので
―『あるとき』とあるでしょう。「ある時は」という意味ですよ。―と言ったら納得していました。その程度で納得するなら、もう少し発言を待てと思いながら、読み進めていきましたが、やっぱり、辛かったですね。涙をこらえる事が。

王様も船乗りも手品師も泥棒も、おばあさんも女の子も、猫が死ぬと大きな声で一日中泣きました。

愛するものを失った悲しみが伝わってきます。だけど、猫は泣いた事がありません。自分の事しか、好きでなかったからです。
だけど、やがてそんな猫にも・・・


『100万回泣いて・・』と言う言葉が出てきます。

子供が言いました。
―100万回生きて、100万回泣いた話だったのか―



― 人は自分以外の誰かを愛して、初めて生きたと言えるのかも知れないナァ ―

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初夢・初文句

2007-01-04 15:10:57 | ’08/12/7までの未整理日記
そういえば、みなさん。

初夢は見ましたか。いい夢は人には言ってはいけないんですよ。それでは、ろくでもない夢は言った方がいいのでしょうか。

いつものように長い夢を見ていたとは思うのですが、今回は最後の所しか覚えていません。

美しい川の上をまるで平行に、何かが走っていきます。そして、それは海の向こうに落ちていきました。すると、その海はこの今のブログのテンプレのように、オレンジ色に染まったのですよ。

それは元日の朝見た太陽のようでもありました。

誰かの声がしました。

「もう一発、かましとけよ。」

―まさか、だって日本は持たざる国ではないの。

私の中のもう一人が答えます。

―やっぱり持ってしまったんだな。これは、どこかに向けてうっているんではなくて、デモンストレーションの代わりってわけさ。


遠くの海が、また光ります。海面はきらきらして、まるで宝石が降り注いだようでした。

夢はそこで終わりです。

だけど、きっとその夢の続きはこんな風に続くのです。

深い深い海の底から、全ての魚たちが死に絶えて、静寂の地獄が泡のように海面に上ってくる。近づいて見る事が出来るなら、その宝石のように光っていたのは幾億万の海の生き物達の死骸です。

さぁ、話してしまいましたよ。これで、この夢はただの夢になりましたよね。


昨日借りてきたDVDが、あまりにつまらないので、嘆いていました。今日はケーキ屋さんの接客があまりにも酷かったので、むかつきました。どうか、文句があったとしてもこの程度の、ささやかな日々でありますように。
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夢でござる

2007-01-03 09:38:51 | 家族スナップ

 ちょっと年末のお話ですが、我が家のルート君12月31日に「冬コミ」に行こうか行くまいか迷っていました。どうも軍資金が足りないらしい。でも、お小遣い日も過ぎたばかりで、密かにへそくりも持っているのも、なぜか母は知っているのです。ところが、その二日前の夜、やたら私の前にやってきては「ハァー」と言います。 

―どうもあいつは、この溜息を母に聞かせたいんだな―

「一度行くの諦めて、お金使っちゃったんだよね。まぁ、今もっているお金でも、少しはね。。ああ、交通費はいくらかかるのかナァ。。ぶちぶち」

 「じゃぁさ、新年に返してくれればいいから、お金貸してあげようか? 」

「いや、俺は人に金を借りるなんてことは好きじゃないんだ。」

「ふーん、じゃあさ、私の仕事手伝う?山のようにあるんだけど。」

「今はそういう気分じゃないんだな。」

「えー。じゃあさ、お年玉を前渡してあげようか?」

「いや、それじゃぁ、新年の楽しみが減ってしまうからいやだなぁ。」

「・・・・・・・

「ハァー 」   

―おぬしの考えている事は、まるっとぐるっとお見通しじゃ(もう古いね)― だけど、この母は砂糖水より甘い母なのじゃ。子供の寂しげな後姿にもの凄く弱いのです。しかも、ルート君、いつもはほとんど我侭無しの自己主張なしの少年なので、よけい気にかかります。

「不景気だし、もう大きいからクリスマスの時には無視していたんだけど、あげようかな。三千円。」

「あげたらいいじゃない。」とだんなは笑いながら言います。

甘いと自分でも分かっているので、自分より大甘の人にお伺いを立て後押しして欲しいのですね。小心者ですから。何で、三千円なのかはまた話が長くなるので、またクリスマスの頃にでも・・(だいぶ先ですね)

翌日ランチの時にサッとラッタ君とルート君の前にお金を置くとその金額を見て、ラッタ君は言いました。

「おお、サンクス。だけど、なんで今頃?」

「ルート君に感謝したら。」と昨日の会話のいきさつを言うと、

「お前、それしょっぱすぎ。恥ずかしくないの。」

「いや、俺はそんなつもりでは・・・」

「つもりでもないのに、その態度。罰としてその金も俺様によこせ。」

理不尽この上ない恐怖のラッタ魔人を後にルートくんは自分の部屋に退散して、お買い物リストを検討中。交通費の心配はなくなったでしょ。

机の上にグループ名をチェックしたのか、同人誌が2冊置いてありました。今の同人誌って綺麗ですよね。彼の机の中にはびっちりと並んでいますよ。

「ねえ、ルート君。こういうモノにはまると言う事は、夢のようなものでござるよ。そして、その夢はいつか覚めるものでござる。」

「うん、知ってる。」

―知っていて、つぎ込んでいるのなら、いいけどね。

年明けて、ふと聞いて見ました。いくら使ったの?・・・聞くんじゃなかった・・・

1月2日にラッタ君はお部屋の大掃除を始めました。さすが私の子供だけあってマイペース。「動かざる事山の如し」だった、机の上が片付きました。

「筑波山が崩壊したぞ。」とか言っているけれど。廊下がゴミ袋の山じゃない。見ると、中学・高校と嵌っていたカードが、一袋にぎゅうぎゅうに入っていました。ラッタ君の夢の残骸です。

―過ぎた日の  夢のむくろは  御美になり―

 

 


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「相棒」-元日スペシャル・バベルの塔

2007-01-02 19:14:12 | ドラマ(相棒)

1月1日から「相棒」だ。

 オープニングの空撮から、見応えありましたね。ワクワクしてしまいましたよ。しかも、今さっき通り過ぎてきたばかりの風景が、テレビの画面に映し出されてました。(横浜から夜帰ってきましたので)大都会の夜景は本当に綺麗ですよね。

 自分に銃口を向けている女が、やっと駆けつけた右京と薫の制止の言葉を無視して、引き金を引いて倒れる。そこから、始まった物語。 一体どうなるんだと見ていました。

 少女が死ぬなんて思ってもみませんよ。だって、「相棒」ですから。でも、冒頭のシーンはどうなるの。 途中で遠藤父が立ち直って育てるんじゃないかな、とかテキトーな事言っていました。でも、そんな悲劇でいいのかと気になりましたね。

  だから、最後の結末に、 やだー、もう。だから、相棒って好きって思ってしまいましたわ。やっぱり、心優しい「相棒」です。

  2時間半のスペシャルなので、細かい所のお楽しみも一杯でしたが、全体的にも映画っぽい面白さがありましたよね。

  寄り添う親子の姿を見て、最後の右京さんの呟き
「昔、世界の言語は一つだったそうです。人々は高い塔を作って住もうとしましたが、神の怒りに触れ、言葉を通じなくされました。お互いを理解できなかった人々は散り散りになったという話です。ところが今日、言葉をしゃべらない少女によって、バラバラだった人々の心があのように…」は心に残りました。

ゲスト:大塚寧々 遠藤章造 寺島進 杉本哲太 冨家規政 中村綾 梨本謙次郎 佐々木麻緒

脚本:古沢良太監督:和泉聖治

いつものようにあらすじはコチラ

そういえば、ブラビのGWの映画「バベル」はどんなお話?

 

 

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