森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

天地人7回「母の願い」

2009-02-16 10:00:55 | ドラマ (大河)
時間でチャンネルが変わる予約視聴にしていた我が家。

「いたちごっこ」

えっ、あれ
でも良く見たら「大河ドラマ」と書いてある。ほんとに一瞬チャンネルを間違えちゃったかと思ってしまいました。

その後今の状況の説明が。
でも、ごめん。笑っていたので聞き逃してしまいました。

私っていい人じゃない?
「ねぇ、見て!」と言う所ををちゃんと見て「ねぇ、笑って」と言う所では笑っているんだから。まあサ、レベル低いと言われりゃそうかも。

でもいろいろ工夫しているんだよな、健気だよな、なんて偉そうに思ってしまったわけです。だって、もしかしたら「天地人」を見るのも今日が最後かも知れないなどと思って見はじめちゃったわけですから。

別に例のスポットライト演出がダメだったわけではありません。
借金も財産のうちと言うでしょう。悪評も評のうちって言うものですよ。さしたる中味のない展開で、話題提供、狙ってやっていたりして。

だけどひとつには兼続のウジウジ路線 が、だめなんだと言うのは確かです。
そのことを昨日の昼間、姉に電話で言いましたら
「あの子は、そうは見えないけれど(だから、常に年齢表示して!)まだまだ子供で少年なんだよ。成長して泣かなくなる。そこが見せ場なんだ。」と、彼女は言うのです。

―そうか、泣かなくなるんだ・・・。
じゃあ、泣かなくなる日まで、ちょっと休もうかなと思ったらラスト、姉の予言どおり

「兼続は、もう泣きません!」と、妻夫木君もすっきりとした顔で言うではありませんか。母の死を乗り越えて少年は大人になっていったと言う所でしょうか。
雨のように降り注ぐ、紅葉の葉を見て、幼き日に母が言った言葉を思い出す。またそれは母が最後に言いたかったことに違いないと悟る良いシーンでした。そんなシーンをNHKお得意の、ゆうれいバージョンで見せてくれました。

別にユウレ~イと言う感じではなかったのですが、蛍を飛ばしちゃったからね~・・。本当に好きですよね。虫と幽霊。

それでも、私の心も晴々としました。また次週からも見ることにします。

すみません、ここで終わりではありません。

今回のメインは、やはり母お藤の臨終と
「紅葉のような家来になりなさい。」と言う言葉を胸に、兼続が新たに立つと言うところだと思います。

臨終のシーン、今回の霊の(例の)スッポットライトシーンでは母、田中美佐子さんの演技が光りました。何時だって微笑みモード、儚げで優しい、素敵なお母さんでした。この人は厳しく叱り付けている時も、儚げで優しいという雰囲気を崩さなかった所が良かったですね。昔、私はこの女優さんがちょっと苦手でしたが、そんなことは過去のことになりました。

その臨終シーン。
もっと早く来ればよかったのにと責める与七に、父が
「臨終に間に合ったのだから良いのじゃ。」と諌めます。
―そうそう。 と、私も思います。

この時代、その時の状況では臨終に間に合うなんてことは稀ではないでしょうか。
その稀なることが、出来たのですから、何が幸いするのか分からない所です。

兼続の母の死の知らせが、景勝に報告されたシーン。
「泣いておるのかの。」と景勝が呟きます。

さりげない一こまでしたが、胸がキューンとなりました。離れてはいても、殿は兼続のことを気にかけていることが伝わってきました。
先週のことなのですが、「たわけ者!」と彼があそこで怒鳴ったのは、へたれであっても役立たずであっても、そんな事は景勝にとっては問題ではなく、ただ自分の側から離れなくてはならない事態を、兼続が自らの心の迷いのせいで引き起こしていまったからだと思いました。

兼続が側に居ないことは、景勝にとって最大級に居心地の悪いものに違いありません。


その兼続を許して遣ってくれと言う直江景綱のシーン。
もちろん、謙信が景綱を「第一の家来なり」と労う所は感動しました。それに加え、兼続のことを「大丈夫じゃ、分かっておる。」と謙信が、お茶目な瞳で言ったことが印象的でした。

完全な我見ですが、謙信は兼続を守ったのだと思いました。とっても、そうは見えないところが辛いのですが、兼続は分析力に優れ、聡明だと言う設定。優れた子供は上杉の未来の宝です。そして後継者のひとり、景勝にとってなくてはならない家来なのです。命のやり取りをするいくさ場で、あのような迷いを持った者が、どのような目に遭うかは必定の未来が用意されてしまうと言うものです。

いくさ場から退け、その成長の時を待ったのではないでしょうか。優れた武将と言うのは、いくさ場の陣形ばかりに気を使うのではなく、「人の城」の築城にも、心を砕いていたのですね。


今回ちょっと長いです。書いておきたい事がたくさんあったのです。先週とは偉い違いです。

最後になりましたが、今回は解説オープニングを抜かした冒頭5分で、引き込まれました。兼続の夢のシーンです。
これもまた、とってもそうは見えないのですが、このドラマは凄いチャレンジドラマじゃないでしょうか。

先週も書いたことなのですが、戦国時代であっても時代掛りの洗脳教育が、上手くマッチしなくて、兼続のような悩みを持つ人がいたのではないかと、前から私は思っていました。それは私の妄想ワールドのテーマでもあったので、ちょっとやられたなと思ってしまったりもします。こういう悩みを持った人は、出来る環境なら仏門に入ったりするのかもしれませんが、武士の家の長男に生まれたり、周りから理解されない場合もあったりで、そうそう、そうはいかないことだと思います。でも、たとえそういう人たちが居たとしても、既に過去の事ですし、ただ想像の世界で思ってあげるばかりかもしくは小説の中に登場させるばかりのように思うのです。

だけど、戦国時代を舞台にするドラマでは、この事は、ある意味タブーだったような気がします。足元から何かが崩れるような気がしませんか。

しかも兼続の夢は
「なぜ人が切れるのですか。なぜ人が殺せるのですか。」と、チョー直球です。

気持ちがざわつきます。


だって、ここまでの直球を投げてしまったら、この先まさか
「兼続は成長し、何かを吹っ切って、人が切れる様になりました。人が殺せるようになりました。メデタシメデタシ」と言うわけにはいきませんよね。

いったいどのように処理していくと言うのでしょうか。

もの凄い見所だと思います。


・・・、でも、まあ、あまり期待しすぎないように、見守って行きたいと思います・・・、弱気。。。


と言うわけで、次週。阿部ちゃん、退場ですか?


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あのチョコレートは美味しかったですか 3

2009-02-14 14:03:55 | 思いつくまま

<画像は不二家のHPから>

 ふと気が付けばバレンタインじゃないですか。なにやら今年辺りから逆チョコなんてものが登場らしいですね。

と言うことはホワイトディも逆ホワイトになるわけでしょうか。

 

しっかし、毎年毎年頑張りますねェ~、チョコレート会社のしかけ企画マン達。

 

私は今年はまだ何にも用意していないですよ。毎年毎年欠かさずに夫にも子供達にも渡してきたのですが、急に醒めてしまったのです。この気持ち、意外とマジなんです。
これは私の気持ちの話ですよ。決して皆様が楽しんでいる、冬のちょっと心暖まるイベントにケチをつけようっていうつもりはありません。

 ある時いつも見慣れた風景が、とっても気になる時があるでしょう。

スーパーマーケットのワゴンや入り口近くのショーケースにさえ、山済みされたバレンタイン用のチョコレート。

ある日の夕方その前を何気なく通りかかり、その山積みチョコレートに目が行った時、私はなんとなくバカらしい気持ちになってしまったのです。その山積みになんのロマンもドラマも感じないのです。(しつこいようだけれど、「私は」ですよ。)

私はバレンタインチョコをスーパーで買ったことはありませんが、実は何処で買っても同じことですよね。最近は気合を入れて、名のある会社のお洒落なチョコを仕入れているみたいですから。

いつもの私なら、
―その山積みの山が崩れていき、その一つ一つにささやかなエピソードが生まれるのですね。日本中の人の心がささやかながら動くと言う素敵な一日かも知れません。―

なんて書きそうなところですが、そんな風にぜんぜん感じなかったチョコレート山積み。

 

  バレンタインディって、ある意味20世紀最大の大ヒット企画イベントだったと思います。ある時、義理チョコを含めて頂点を極め、友チョコ、自分チョコそして今年は逆チョコと、進化と言うか変化をしながら、継続中の商業ベース型イベントですよね。

ちなみにこのワタクシは、ミーハー人間なので、そういうイベントを無視することは出来ないタイプで、大切な想い出をそれなりに作ってくることが出来ました。

その大切だった想い出を、このバレンタインディの時に思い出し書き留めるのが好きだったのですが、今年のように
「そういえば~・・」と思い出すようでは、そんな思い出は語れないかと思いました。

でも昨日夫に
「チョコレートをもらったの。」と聞きましたら、怪訝な顔をするので
「だって、明日は土曜日だから、職場の人は今日くれる人もいたのかなと思って。」と言いました。(何かを疑ったわけではありませんよ、まったく)
「うちの会社は、かなり前から義理チョコは辞めることになったんだ。お互いに無駄に負担じゃん。」と彼。

私はちょっと感心しましたよ。

そう、大変なんですよ、お互いに。思っていたより良い会社だったのですね。

 

 気持ちの伴わない、本当の義理の義理チョコって、本当に意味ないじゃんとか思ってしまうのですが、そんな私も一度だけ会社の人に配ったことがあるのですよ。

なぜか会社勤めをした数年は、バレンタインの日と出勤日が重なったことがなくて、私は密かにシメシメと思っていました。その年も、今年と同じように土曜日がバレンタインディで、女子は休みです。それなのに帰り際に、私だけ出勤してくれと言うのです。

気持ちが一気に沈みました。急な出勤が嫌なのではなく、突然の出費が嫌なのです。別に義理チョコは義務ではないですよ。でもその日に顔をつき合わせながら、そういう事を、私が無視するなんて出来ないことなんですよ。

帰りの電車の中で、考えました。

―もういいわ、アレで。

そう、義理チョコ定番、ハートチョコ。帰り道にある近所のお菓子屋に飛び込んで、あるだけ買いました。愛がないのがミエミエでしょ。

いつもは、時間ギリギリにしか出社しないのに、30分も早く行って、みんなの机に一つ一つ貼り付けました。

出社してきた男達は、入ってくるなり驚きました。
「アレ!!今日は早いね、どうしたの?」

―そ、そっちかよ。

「アッ、何だこれは~!」

―そんなに驚くなよ~。

デモでもみんな喜んでるよ~、・・・。

ちょっと照れる反面、なにやら、私の心の中には微妙な罪悪感が・・。

そんなに喜んでいただけるなんて・・・。そのチョコ、本当に義理中の義理で、マックスに安かったのですよね(いくらだったけ。)

 

聞けば、うちの会社でそういうことをする女子はいなかったのだそうです。初めての義理チョコ体験だったわけですね。というより、愛薄い人たちだったのねぇ・・・。

 

でも、夕方、いつも私に泣き言を言いに来る課長と言う名前のオジサンが
「ああ~腹が減った。○○ちゃん、バレンタインチョコ、もっとないの?」と言いに来ました。

―もう、コレだ!!  だからこんなおやじにあげるのは嫌だったのよ。三時のおやつじゃナイちゅーの。

 

でも一ヵ月後のある日、同期で入った男性が突然「はい。」と言ってくれたものは、綺麗にパッケージされたキャンディでした。いかにも高そう。

 

「悪いよ~、こんなの貰っちゃ。だって、あれってさあ・・」と言いかけましたら、
「良いんだよ、嬉しかったから。」と言ってくれたのです。
まだぜんぜんホワイトディなんてものは浸透していなかった頃のお話です。

 

何かをすれば、何かが動く。いかに愛がないと言えども、もっと気合を入れて、ケチらずにあげれば良かったなと思ったものです。お腹がすいちゃった課長のためにも、もっと何か用意して置いてあげれば良かったなと思ったり・・・

まあ、みんな昔々の物語。今頃彼らは何をしていることでしょうか。

 

あのチョコレートは美味しかったですか?

 

いや、単純に美味しかったと思いますよ。不二家ハートチョコレートはピーナッツ入りで美味しもの。

こんなことを書いていたら、気持ちが盛り上がってきました。
今年の、夫への惰性チョコと、子供達への本命チョコはケーキにチェンジ。チョコレートケーキにしようと思います。

 

あのチョコレートは美味しかったですか<2-1>2008

あのチョコレートは美味しかったですか<2-2>

あのチョコレートは美味しかったですか 2007

バレンタインデーでしたね。 2006

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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春一番

2009-02-13 11:14:17 | 梢は歌う(日記)
―天気予報で春一番が吹くと言っていたから、私は家でじっとしていよう。―


 昨日ルート君が髪を切ってきました。

「どうよ?」と聞くので、本当の事を言いました。
「いいじゃん、いいじゃん。カッコイイよ、とっても。うちの子ってどうして、こんなに可愛いわけ

「トウー」

上手く交わしたけれど蹴りがきました。
おや、何で

だけどその夜、帰ってきたおやじが
「オッ、いいじゃん、かっこいい~」と言っている声がキッチンの向こう側から聞こえてきました。

だけどルート君の「トウー」は聞こえなかったぞ!
いけないよ、ルート君。人によって態度を変えるのなんて。


 「ムサシ」のチケットは大阪公演も敗走中・・・


えっ、まだ頑張っていたの?  と、思いましたか?

ええ頑張っているんですよ。でも、もう
「チケットをご用意できませんでした。」の文面は飽きました。

昨日もその文面見ました。
「うう~。」とパソコン前で泣きまねをしていましたら、ラッタ&ルートがやって来て、何をそんなに嘆いているのかと聞くので
「『ムサシ』のチケットが大阪でも取れなかったの。」
「大阪!!! 何でそんな所まで行くんだ?」
「いいじゃない、大阪行ったことないし。この際楽しみ二倍。・・・でも、だめだったぁ~。」
「しかし、知らなかったなあ。おばちゃん、そんなに宮本武蔵が好きだったとは
「もう『バガボンド』でも、読んでおけよう!」
「『バガボンド』は面白いけれどさ、そうじゃなくて・・・、どっちかって言うと、宮本武蔵はあんまり好きじゃないし・・。」
「いつもの事だけど、あなたは訳が分からん。」

だってさ、好きなのは藤原竜也で、その為には大阪に行くことだって厭わないなんてことは、ガキンチョには言いづらいわけさ。
でも子供と話していたら、急に熱も醒めてきました。どうでもいいや、もう。
一般発売日は、何も期待せず一応参戦します。こうなったら記念みたいなものさ。
と、投げやり。


 ああ、お腹がすいた。

この一週間、ダイエット頑張っています。6日で2キロ痩せました。ちょっとやる気が出てきました。


先月末に健康診断を受けましたが、そこの所見に

「あなたはメタボリックシンドロームではありません。ただのデブです。」と書いてありました。

いやいや、嘘です。
ただそんな書き方ではありませんが、内容は一緒です。

時々言っているけれど、私は血圧正常(どっちかと言うと低め)血糖値正常の健康デブなんです。それでも血小板で引っ掛かってしまい再検査です。後、肝機能もかな。嫌ですわね、いろいろと。

やっと治って来た腰痛も、体重過多にも原因があると思うので頑張ることにしたのです。
人間、「死ぬぞ!」と脅かされたら少しは努力できるのかも知れません。
それで自分で自分に、急いで痩せないと「死ぬ」と脅迫しています。

脅迫ダイエット・・・恐ろしい~!

本当は、今流行のダイエットに挑戦しています。今月の目標は、大デブから普通のデブです。もっと結果が出たら、体験談を載せますね。
でも、お腹が空いたわ。エア焼肉でも見る?(これはおとといラッタ君に教えてもらったの。)
ココよ→http://airyakiniku.cosaji.jp/
(リンクしていません)



どうも、風は夕方から吹くみたいです。「春一番」、名前は素敵でも、その吹く風は嫌いですよ。鼻炎になってしまうからです。花粉症の春は苦手でも、花爛漫の春はやっぱり素敵。「春一番」と聞くと、そんな日が近づいてきた、そんなワクワク感がありませんか
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相棒7-14「男装の麗人」

2009-02-12 00:35:03 | ドラマ(相棒)
 ちょっと関係ない話ですが、近頃真琴つばささんの露出度高いですね。先日は朝の「はなまるマーケット」、今日は「ラジかる」にゲストでした。真琴つばさ退団公演の時、チケット発売日、その電話で東京電話がパンクしてしばらく不通になってしまったのは有名なお話ですね。何を隠そう、私もそのパンクさせた原因の一部だったのですが(汗)、やっぱり真琴つばさは今見てもカッコイイよ~。

 昔どなたかが言っていましたね。本当に女がカッコイイと思う男は少女マンガの中か宝塚の中にしかいないって・・・・

その真実は如何にと言う所ですが、彼女達は本当に研究していますものね。


ドラマの中では帝都歌劇団ですが、思わずたまきさんを身近に感じてしまいました。HPの「ヒラPブログ」の中にその撮影風景の写真があったのですが、ちょっと驚きです。会場いっぱいに人がいる気配がしたのに、意外と少人数で、たまきさんと右京さんの周りしか人が座っていないのですよ。たまきさんや斜め後ろの人なんか、ハンカチで涙を拭ってしまったりして、そのまた反対側の人はパンフを抱きしめたりして、なんか面白いシーンでした。

でもでも、私、プッっとか吹いちゃった。あのお芝居酷かった~。しかも長かったですね~。何で、あんなに長くやったんだろう。意味不明です。

今回はいつものレギュラーの影も薄く、ちょっと寂しかったですね。
相棒シナリオ新人研修中・・・とか呟いちゃったりして。

アッ、ごめん。つい本音がね。

こんな日の我が家の「相棒」の楽しみ方。

犯人当て。

でも出てきた途端に分かっちゃった。

「なんでだよ、ありえないだろう。」とだんな。
「理由はね、犯人顔だから。動機はね怨恨。サーキュレータの向きを変えたのは紫雨で、あの女の人も前は歌劇団だよ。アラ、ごめんなさい。つまらなくしちゃったかしら。」
「いや全然、そんなわけないと思うから。外れたらとんだ見当違いだと笑ってやる。」
「じゃあ、当たったら『ハハ~』って言ってよね。」

で、犯人が捕まってうちのだんななんて言ったと思う?
「ババ~」

濁点、つけるんじゃない!


その後、「キイナ」の後半を続けてみたのですが、そちらは犯人当てではなかったみたいですね。だって国生や南野が出て来て、犯人でなかった試しなし。
今回の「相棒」でだんなが、最初にありえないと言ったのは、彼にとって全然知名度のない女優さんだからなんですよ。

犯人役って微妙ですよね。犯人役ばかりやっている人が出てくると、すぐに分かってしまうし、あまり知られていない人が出てくると、物足りなく感じてしまったり・・・。

ところで来週、なんかゲストが凄いですよ。予告編見て、驚いてしまいました。シナリオも古沢さんだし。期待しちゃうな。


そういえば、今日は右京さんの相棒といえる人はいない感じでしたね。たまきさん?
犯人には相棒がいましたが。










 
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天地人6回「いざ、初陣」

2009-02-09 01:36:12 | ドラマ (大河)
 先週NHKのHPで、あらすじを読んだ私はなんとなくがっかり。ずっとウジウジ路線なんだと、ちょっとうんざり。お話もさしたる進展もないしね。

でも見てみたら、面白かったんですよ、これが。


確かにウジウジ路線で、物語はお船さんの縁談が決まったぐらいで、上杉の進軍のお話でそれ止まりなんですが。
歴史大河と言うより、ささやかなエピソードを上手く見せた舞台劇のような構成に見えましたね。(物語の目立つ核になる話がないから演出で、と言う所かな。)

ところで今日は兼続の涙は早い時間でしたね。

なんだぁ、30分ぐらいに泣くって決まっていないのかとちょっと残念


でも今日の涙には、さも有りなんと思ってしまった私です。人間は人間なんだ、今も昔も。
戦とは人の命を奪い、今までの人生を断ち切り、その未来を奪うもの。

いっけん戦国の世にあって、兼続の人を切れない行為や敵のために流す涙は、情けないような気がしてしまうけれど、そちらの方が現実的に感じてしまうのです。

特に剣や槍を交える肉弾戦ですから、剣が交わっても肉に食い込んでも、その重みが手に伝わってくるとなれば、最初からそういうことが出来ると言う方が不自然というものですよね。本当のこというと、私は昔からこの事を少し思うところがあって、そういうことに誇りを最初から持っていられるのは、この時代のそういう教育だからなんだなと思う次第で、ゆえに戦国時代には国盗りのロマンより恐怖を感じてしまうのですよね。・・・文章、長い!

それに大なり小なり、そういうことにはぶつかるものなのだと言う事を示唆するセリフがありましたね。敵の遺体の前で涙する兼続を見つけた大人たちは
「兼続は戦の厳しさを知ったようだ。」と見守るように通り過ぎて行くシーンです。

しかも上杉の上に立つ者達は、みんな戦で役に立たない兼続に優しかったと思います。そういうことでは決して責めないのです。

処分が下されるのは、自分の迷いに負け騒ぎを起こしてしまったからでした。
上田庄に帰らなくてはならなくなった兼続は、景勝に謝ります。
その時、初めて景勝は兼続を叱り付けます。
「情けない!」・・・・アレッ、違うような。「たわけ!」だっけ。なんて言ったのでしたっけ。(情けない、私が。汗)

彼は兼続を帰したくなかったのだと思います。だから辛抱出来ずに騒ぎを起こしたことが、残念だったように感じました。

今週の兼続キラリン
戦の為に磐石な準備を整えることも、それも戦の中の大切な仕事。
炭の管理などを怠らない兼続。人にはそれぞれの才能があるのですね。


だけど、犬に喜平次って、これは問題ないわけ?


追記:
他の方の感想をボチボチ読んでみたのですが、今回の演出は評判悪いみたい?
でもさー、今回のお話普通に見せられたら、私なんかはもっとテンション下がってしまったような気がします。何かもっとワクワクさせて欲しいナ。
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「ベンジャミン・バトン数奇な人生」を観て来ました

2009-02-08 01:17:49 | 映画

映画ブログ「近未来二番館」のお知らせです。

80歳で生まれて、若返っていく男の数奇な人生のお話。

しみじみとした良いお話でした。
その感想は→コチラです、

 

ところで、ベンジャミン・バトンのバトンはボタンの事なんですって。どおりでロゴがボタンだらけ。

なるほど、納得・・と思いかけたのですが、名前に何かもっと深い意味があったと言うことだったのでしょうか。

ずれたボタンの掛け間違え?
うーん? 

単なる遊び心?
うーん?

まあ、それはともかく、自分の周りにいる人との出会いに、ふと感謝したくなる、そんな作品でした。

しみじみと優しい気持ちになりたいとき、この映画をお薦めします。 

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好きなものがある幸せ5【「名探偵ポワロ」が好きです】

2009-02-07 01:17:04 | 思いつくまま
「相棒」の感想なんかを読まさせていただいていたりすると、時々薫でなければ「相棒」の意味がないという言葉にぶつかることがあります。
そんなことないんじゃない。嫌なら見なきゃ良いだけの話じゃない。と、私はシビアにちょっと思います。
でもそうじゃないんですよね。
「好き」と言うことはそういうことではないんですよ。
嫌だ、気に入らない、だけど離れられない。
ああ~、それって「愛」だなぁ。

私もね、
ポアロの相棒、へイスティングスが卒業。次回から別の人って言われたら、絶対、絶対、絶対にノー!!!

でも、
「ノンノン、モナミ。原作物だからそんなことはあり得ないのですよ。」
と言う訳には行かないらしいです
でも、やっぱり見続けます。やっぱり、「愛」があるんだなぁ。


と、言うわけで【ドラマ「名探偵ポワロ」が好きです】

―ヘエ、初めて聞いた、そんな事。
そう思われた方はいらっしゃいますか。
そう初めて言いました。

本当に好きです、このドラマ。でも、昨年までBSもCSも見ることも出来ない普通のテレビ環境だったので、新シリーズはまったく見ていません。
どうも噂では、ヘイスティングスは出ないらしい・・・。

以前、NHKで夜遅くやっていた時にファンになりました。今は「ミステリ・チャンネル」で見ています。チャンネルチェックをしているわけではないので、行き当たりばったりです。
この前見たばかりのやつでも、平気な顔をして見ています。何回繰り返してもぜんぜん飽きないの。これってどういうことなんでしょう。

もちろんアガサ・クリスティの原作「ポアロシリーズ」は大好きです。若い時はかなり読みましたよ。でも、ポアロ最後の「カーテン」はわざと読んでいません。だってそれで終わりなんですよね、寂しいじゃないですか。いつかは読むかもしれませんが、まだもう少し読みたくないです・・・。
そのアガサの作品の「オリエント急行殺人事件」や「そして誰もいなくなった」「ABC殺人事件」なんて、推理小説の原点みたいなものじゃないでしょうか。
映画もいろいろ見ましたが、やっぱりこのドラマシリーズのデヴィッド・スーシェが一番です。

それは多くの人に指示された意見だと思います。

このドラマが人気シリーズで、まだまだ続いているのは、ポワロの魅力はもちろんですが、脇を固めるレギュラー陣との掛け合いのセリフにも魅力があるからだと思います。
相棒ヘイスティングスはもちろん、ライバルであり友人でもあるジャップ警部、秘書のミス・レモンとで、見飽きさせないポワロワールドを作り上げているのではないでしょうか。

灰色の脳細胞を働かせ、難事件に挑む孤高の探偵ポワロと愉快な仲間達。
和製シャーロックホームズと言われている右京と愉快な仲間達・・・
ちょっと共通点があるかもですね。




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1月を振り返って

2009-02-05 09:48:26 | 梢は歌う(日記)

おはようございます。
窓ガラスが真っ白なので、外は雨なのかと思いましたら、温度差のための結露で窓を曇りガラスに変えていたのでした。外は曇り空。でもこれから晴れてくるそうですよ。

でも、私の心は晴れません。腰が痛いから。そんなことずっと言っていないで、さっさと病院とかに行けばと思うでしょう。
だけど痛いからそれが無理なんだって。

そんな事言っているけれど、いろいろギリギリです。郵便局とか銀行とか行かないと、お支払いが滞ってしまいそう・・・。

なんか、なんか、なんか、すべてがいや、すべてがめんどくさい、何にもやりたくない。本なんかを読みながらソファに転がっていたいです。もうニート宣言してもいいですか。

と、うっかり本音を言っても、そうはいかないんですよね。


ところで、2月も既に5日が過ぎてしまいました。
1月もいろいろあった用に思うのですが、パッと思い浮かぶ事がデジカメを買ったことだけと言うので焦ります。
それでちょっと自分の為にメモです。

≪1月にあったこと。≫
教室での新年会。子供たちの為にカトルカールとスィートポテトを焼いて、ミニシュークリームなんかも添えて、おやつ付きカルタ大会。1年から6年までいるのでいろはカルタです。いろはカルタでも、子供は燃えるのですよ。良い想い出になってくれたらいいのですが。

「架空畳」のお芝居を観に行きました。
「感染列島」の試写会に行きました。映画は、他には「ミラーズ」も観に行ったのです。感想を書いていませんが。テレビでも6本ぐらい見ました。何一つ感想を書いていません。映画ブログは、ちょっと真面目に考えようと思っています。気負いすぎなんですよね。

本は「18秒の遺言」と言うサスペンスを読んでいます。凄く面白いのですが読書時間を自分でなかなか作らなくて、ずっと同じ本を読んでいます。

お仕事のミーティングの帰りに、同じお仕事仲間の方とランチ。
別のお友だちにランチ&お買い物に連れて行ってもらいました。ちょっと素敵な洋食ビュッフェ。まだまだ知らないお店がたくさんありますね。買い物でシルクフラワーをたくさん買ってきました。ちょっとベランダが、偽りの庭になりつつあります。さりげないボリュームアップ、みんな結構やっているんですってね。こんなやり方もあるんだと、ちょっと感心しました。
突然お呼びがかかって、また別の友人とお茶しました。そこに偶然次から次と人がやってきました。みんな一人で、みんなたまたま・・・。不思議な感じがしましたが、みんなで一緒にお茶になりました。短い時間でしたが楽しかったです。でも、結構みんな一人で行動しているんですね。 *

そうだった! ルート君が成人式だったのです。忘れてしまうなんて。まぁ男子の成人式なんかそんなものかも。
ルート君の成人式の為に、前日コートを買いに行くという超呑気な親でした。
でも、ちょうどセール中。パパさんもラッタ君も新しくスーツを買いました。(別々の日に)
・・・・、どうでもいいけれどラッタ君はお洒落でサ。 *

 スーツを別々の日に買ったので、家族で買い物に結構出かけました。義母とも。母の誕生日にたまたま彼女が買おうとしたラジオをプレゼントさせていただきました。   *

そんなところかなぁ・・・。
そして腰痛・・・。

まあ、「ムサシ」のチケットお祭り騒ぎはいっぱい書いてしまいましたから・・
ハァ~

でもね、1月の私の心は結構ブルーでしたよ。キィーワードは「不信感」でしょうか。(ちなみにパパさんにではないですよ。)
ブルーをピンクに変える、心の薬剤はなんでしょうか。

今の自分の現状を認めるという所かも知れません。冴えない自分を認めて、そこから歩き出す。
ないものを数えてブーブー言わない。あるものを磨いて大切にする。
とりあえず笑ってみる。

ということで、ゴミステからスタートです。だけど腰が・・・・。












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好きなものがある幸せ4【「相棒」が好きです】

2009-02-04 13:16:14 | ドラマ(相棒)

 2月4日、外は曇り空。私はひたすら腰痛に耐えています。

今年の私のテーマは「美しいものに拘る」「好きなものに拘る」です。その前者に対しては、もう少しゆっくり挑戦することにして、後者のテーマに沿って、しばらくちょっとずつ書いていこうかなと思っています。好きなものを語るということは楽しそうですし。

と言うわけで、
【「相棒」が好きです。】

―知ってるよ、もう。

ああ、何処からか、声が聞こえてきたような気がします。それはそうなんですが、「何時から好きなのか」とか、「何で好きなのか」とか、「今思っていること」とか、ちょっと書かせてくださいね。

あちらこちらで少しずつ書いてあることと重複している場合もありますが、覚えている方もあまりいないと思うのですが、まとめと思ってお許し下さい。

以前、妹に「相棒」が面白いよと言いましたら、
「刑事ものの、『水戸黄門』みたいなものでしょ。」と言われました。

ハァ?と思いましたが、別にそう思っているならそれでも良いかなと、反論もしませんでした。それに否定反論と言うのも長寿番組「水戸黄門」に対しても失礼なことですし。

でもなんか、微妙に面白くありませんでした。なんとなくそれが世間の評価のような気がしてしまったのですね。シーズン4の頃のお話です。

そんな私も最初からのファンではありませんでした。いえいえ、面白いと思っていましたよ。でも、見たり見なかったりでした。なかなか面白く見ることが出来る刑事ものと思っていたのです。

でもシーズン3の「双頭の悪魔」、面白かったですよね~。その物語の最後に雛子が「フ・フフフ・・」と悪魔のような顔をして笑った瞬間、私は「相棒」と言うドラマのファンになったのですよ。

思わず夫に言いました。
「『相棒』ってサア、こんなに面白かったんだ!」

なぜか夫は嬉しそうに
「うん、結構、見られるドラマなんだよ。」と言いました。

もともと好きだったものにさらに嵌る瞬間って、皆様もありませんか。

 

そんな「相棒」なぜ好きなのか、と言うことですが、このブログをはじめた年で、まだ感想を書いていないときに、簡単に書いてあったのでそのまま持ってきてしまうと

 >人気シリーズとして長いので、登場人物も毎度おなじみで、斬新さに欠けるように一見思えるが、あにはからんや、ストーリー自体は、いつも斬新で面白さを裏切られた事がない。単純に見えるストーリーも決まってそのままでは終わらないと言う嬉しい裏切りが用意されているからだ。

となるわけです。(「相棒」ー心優しいストーリー展開」)
今思うと、「いつも」と言うのは褒めすぎですね。

 

私が「相棒」のことで聞かれて困る質問に、
「どちらのファンですか?」と言うのがあります。

「劇場版相棒」のエキストラの時、駅のホームで声をかけていただいた方にも、日比谷公園のカフェのお姉さんにも聞かれましたが、聞かれるたびに一瞬目が泳ぎます。

「はい~?」と右京さんみたいな返事をしそうになってしまうのです。

でも、すぐに「お二人ともです。」とお返事するのです。

もっと細かく言うと、「相棒」の出演者みんなです。

私は「相棒」と言うドラマのファンであって、どなたかのコアなファンと言うわけではないのです。でもその世界が好きなので、その出演者達もみんな好きになってしまいました。もちろん、水谷さんは私にとっては元々バンパイアのお兄ちゃんですし、若い時から演技に拘る彼の作品にハズレを感じたことはありません。

でも寺脇さんの事は、土曜日昼間のバラエティの司会だったことと、この「相棒」での薫ちゃんしか知りません。ちょっと今は予算的に無理なので今回はパスだと思いますが、彼のファンの方は「マルグリット」に足を運ばれる方も多いのではないかと思います。本当は彼は以前からいろいろ舞台に立っていたんですよね、たぶん。でも、どうしても薫ちゃんのイメージが強くって・・・・。

「卒業」とは良い言葉ですね。次のステップに行くための新しき門なのですから。

薫ちゃん卒業の事は、既にシーズン7が始まる前に、書いてあるので、もういいですね。(「相棒」シーズン7が始まる前に

 

こうなってくると、次の「相棒」は誰かと気になるところですが、すぐには出してきませんでしたね。じれったい感じもしましたが、最近ではなるほどなぁと感心しています。

スピンオフの映画「鑑識米沢守の事件簿」のCMは、まさに短期決戦ですよね。それに薫卒業まで、じっと我慢の子でいたような。こういうのって視点をうまく移させるって言うことが、提供する側から言わせたら大事なことだと思うのですが、ここで新相棒が出てきたら、意識が絶対にそっちに持っていかれますよね。

 

好きと言っていても、お相手によってはこの先、見なくなる可能性もあるカモです。何時だって、見るか見ないかの選択権は視聴者側つまり私側にあるのですから、「でなければならない。」と言う発想にだけはならないようにしています。 

新相棒のいない今、ふと感じたことですが、「右京とその周りにいる人たちで全員が実は相棒だったんですよ。」と、なんとなく製作者側の人たちが微笑を浮かべて言っている様な気がしてしまうのです。

どんだけ前向き発想なんだと思うでしょう・・。

次もあるのなら(あるんですよね。だから卒業させたんでしょう・・?)、こういう時もあったんだと、楽しくドラマのお話をするときが来るかもですね。

でも、いつ新相棒が登場してくるんだ時になるところですね。今期はナシ?最終回?次のシーズン?

出してくるタイミングが難しいですね。

アッ、今ふと閃きました。米沢さんの映画でさりげなく出ているというのは如何ですか。私が企画マンなら、そのアイデァもありだなあ。これは、もちろん私の妄想で、今思いついただけのたわ言ですからね。(別に念を押す必要はないか

と、言うわけで、私は今も水曜日の「相棒」を楽しみにしています。みんなの感想を読んだりするのも好きです。
視聴率が安定した数字が取れるようになったからでしょうか。もしかしたら時々、ライターさんの若手育成の場所にしているのかも、なんて時々文句を心の中で言いながら、それもまた良いかなんて思いながら、・・・。


※ 

好きなものがある幸せ
好きなものがある幸せ2
好きなものつれづれ

 


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ま・い・に・ち

2009-02-03 15:50:50 | 詩、小説
あの時僕が誓った「愛している。」と言う想いに偽りはなかったんだ。
僕は本当に一生君だけを愛すると思っていたんだよ。
だって、この想いがいつか日常の「おはよう」と「おやすみ」となんら変わらないものになっていくなんて思ってもみなかったから。

でも、君も気が付いていたんでしょう。
果てしない愛の想いほど、苦痛なものはないって。
人はその苦痛の重荷を下ろして、日常の生活に飲み込まれることが平安な幸せなんだって。

だけど、それなのに君は思い出したように、その重荷を下ろしてしまった僕を時々責めるんだ。

あなたは退屈。
あなたは平凡。
あなたは愚か。


もちろんそんな言葉は、君の心の中で語られていて決して声にはなっていないのだけれど、わかっているんだよ。
だけど僕が気が付いていないとでも思っているのかい。
君はそんな言葉を、心の中で繰り返すことによって、本当はじっと僕を見つめ、僕を縛り続けようとしているんだよ。
僕が一人で、大空に糸が切れたカイトのように飛んでいかないように。


もしも僕が自由に大空に飛んでいってしまったら、
君の言葉は行き場を失って、
同じように重荷を下ろしてしまった自分に向けて、その言葉を言う羽目になってしまう。


私は退屈。
私は平凡。
私は愚か。


あの時僕が誓った「愛している。」と言う想いに偽りはなかったんだ。
僕は本当に一生君だけを愛すると思っていたんだよ。
だから僕は、君の心の言葉を聞きながらここにいるんだ。


そして僕は今日も君に言う。
「おはよう。」
「おやすみ。」

「愛しているよ」の変わりに今日も言う。
「おはよう。」
「おやすみ。」


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