面白かったけれど違和感を感じたと言うのが今回の感想です。
正直な気持ちで言うなら、私も右京の正義は時々暴走していると思う。
自分のスタンスを貫くからこそ右京。だけど罪を隠して幸せになどなれないと言うような事を言うけれど、そうとも言えない場合はたくさんあるんじゃないかしら。
ちょっと比較しちゃうんだけれど、この後の番組で「無痛」と言うのがあったじゃないですか。
その最終回だって、私、言いたい事はあるんです。最終回に主役に演説させちゃいけないんだよって。でも、彼は最後にイバラ君の顔に犯因症を見て彼が何をするのかが分かったんだけれど、彼らの望んでいる事をさせちゃうんだよね。
それだって、裁かれることの無い罪じゃないかと思うんです。
それを誰も暴こうとはしない。裁かれることの無い罪なんだから当たり前かって思うかもしれないんだけれど、誰にも暴かれなくても、罪を背負って生きていく人ってたくさんいると思うんです。
不自然に残された一枚の絵から犯罪を暴いていった導入と経過は見事だし、時にはこういう警官が本当にいて欲しいと切に思うのです。
そして「誘拐」は凄く大きな犯罪で間違いのない事だし、娘にトラウマを残したくないと思えるのに妻はどうでも良いのかと犯人に対して憤りは感じます。やっぱり暴かなくてはならなかった罪だとは思うのですよね。でもなんか、お財布からお金を盗み取っていく子供に悩むお母さんの悩み的なドラマ印象を受けてしまったのは本音です。まあこのような感覚は、私ぐらいなものかも知れませんね。
そうは言っても、途中はワクワクしました。
と言うのは、右京が
「いろいろと見えてきました。」とか「分かってきました。」とか言ったじゃないですか。
その時私…さっぱり分からなくて、私はこういうさっぱり分からないドラマが大好きなんです。
だけど、娘を誘拐しなかった理由をトラウマを残したくなかったと言うのなら、どうせ帰って来るんだから、母親の誘拐の事も隠しとけばよかったのにって思ってしまいました。
なんか文句が多いな、私。
凄く楽しく見た方たちに申し訳がない。この記事夜中に書きはじめて、もっと辛辣だったので朝まで待ったのですが、その続きから書きはじめたら、こうなってしまいました。
まっ、面白かったんですよ。
だけどその真夜中、タイトルチェックなんかの為に、ちょっと検索とかしていたんですよね。前回、ちょっと視聴率が悪かったじゃないですか。そしたらもうその事が記事になってるんですよね。
なんか私、思っちゃったんですよね。
今季、「相棒」は「相棒」であろうとして、そのプレッシャーに押しつぶされそうになってんじゃないかと。
奇を衒う必要はないんじゃないかな。普通の推理劇を丁寧に描けばすごく面白い「相棒」が出来ますよ。小ネタ部分はレギュラーが頑張りますよ。
それに視聴率が悪い回って、その回がつまらないんじゃなくて、その前がつまらないんじゃないの?
見た人が「もう『相棒』はいいや。」って思うから、その次が悪いんじゃないの。
私、これいつも思うのだけれど。
もちろん、予告編で引っ張れない部分もあるとは思うのだけれど、それだけじゃないと思うんですよね。
このようなシリーズ物は、視聴率が悪くて犯人探しをすると言うのなら、一個前のドラマを検証すべきなんじゃないの?
と言うわけで、なんだかさっぱり爽やかじゃない今年最後の「相棒」の感想は終わりです。
ああ、今年最後だったのか。
最後の感想がこれか…・・ああ、なんか申し訳ない・・・・。
でもさ、新年が、また「赤いカナリヤ」さんだよ。なんか不安なんだけれど。
それでも感想は書くと思います。
「相棒」ファンの皆さま、今年最後の感想を「面白かったよ」と言いながら、ほっぺがちょっと膨らんでいるような感想を書いている私ですが、来年もよろしくお願いいたします。