森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「マティス展」に行きました。

2023-08-15 09:35:24 | お出掛け日記

7月のおまとめ日記(Kiriyの優雅な夏時間《7月の暮らし☆2023》)を書き終えて、ようやく私の7月が終わったので、このブログではようやく8月が始まりました。

本来なら時系列に書いていきたいところですが、何しろこの「マティス展」は20日までで会期終了が迫っているので先に書きますね。

この絵画展は「東京都美術館」にて8月20日までです。

 

8月9日水曜日、急に思い立ちふらりと上野に行ってまいりました。

急に思い立ちと言っても、チケットを買ったのは前日です。もちろんもっと早くから予約できます。また当日券も買えるようですが、この展覧会は時間予約制なので、当日に買ってもすぐに入場できない場合もあるので、事前予約が良いと思います。最近では台風の影響ばかりではなく、酷暑と大気不安定のための突然の雷雨もあって、私が買ったときは、前日であってもどこもかしこも余裕でした。

ところがその前の週に行った星子さんは、猛暑であったにもかかわらず、「×」または「△」が多く危なかったと言っていました。こういうのはタイミングなんですよね。

ただ「△」は「×」ではありません。「諦めず試みるべし !」ですよね。

入場してしまえば、この時間予約の人数制限は快適です。

人気のある美術館では、コロナが終息しても続けて欲しいことの一つです。

 

ところで、・・・・そうなんです。

この絵画展には一人で行きました。前に星子さんが、これに興味があると言っていた時、私は「彼はいいや。」とさりげなく行かないアピールをしていたのです。

と言うのも下の絵が↓ 表紙になっているフライヤーを見た時、この赤と線が、また私の神経を逆撫するように感じたからなんです。

若い時にはムンクが、最近までゴッホの絵が怖いと思っていました。

向き合って、今はむしろ好きです。

 

最初はちょっと逃げていたけれど、やはり向き合ってみようと思ったのでした。

ところが入場して見たら、意外と普通。

私はいったい何を怖がっていたというのでしょうか。

もちろんこの「普通」は凡庸と言う意味の普通ではありませんからね^^

 

ただこのマティスは多様性と言う言葉がぴったりな人だと思いました。

ふと美術館でしてしまった妄想。

「未発表の彼の絵が、世界中で発見される。

鑑定人は少々苦労する・・・・。」

なんてことは絶対に起きないことですが、時代によって一見作風が違うように見えて、鑑定が難しいのではないかと感じてしまったのです。

(もちろん、妄想ですからね(笑))

 

以前読んだ「日本画入門」と言う本だったかに、「日本画を研究する人は、1本の線で作者名が分かる。」とあったのです。その時洋画はタッチかしらと思ったものです。

とすると、マティスはその線にタッチが表れているのかもしれません。

撮影がokと言う部屋があって、またも私はほとんどの絵画を撮ってまいりました。

よもやこんなものまで展示されるとは、マティスも思っても見なかったのではないかしら。↓

またはこんなものまで写真に撮られるとは・・・・・。

躍動感がありますね。

 

でも私はやっぱり、先に載せた「赤の大きな室内」や以下に載せた3枚の絵が好きです。

写真を撮ると、それだけ印象深くなり、またこのようにブログに載せると、結局はそればかりが記憶に残っていくような気がします。

だけれど、写真を取っていい部屋にはなかった「金魚鉢のある室内」の青とか、後からわけもわからずにじわじわ来る「コリウールのフランス窓」なども印象深かったです。

また切り絵のコーナーなども、「可愛い」と言う言葉を、思わず心の中で言ってしまったりしました。

 

この絵画展は「マティス展」の上に「20年ぶり 待望の大回顧展」と冠がついてます。

見ごたえがあります。

行ける方にはお勧めできます。

だけどもしも、「残りの日付を考えたら行けないわよ。」と言う方に朗報です。

「国立新美術館にて。2024年2月14日(水)~5月27日(月)『マティス 自由なフォルム』
『フランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料を紹介するものです。切り紙絵が日本でまとめて展示されることはきわめて稀で、マティスの記念碑的な表現方法に触れる貴重な機会となるでしょう。』HPから」

こちらも楽しみになってきました。

 

今回の「20年ぶり 待望の大回顧展  マティス展」のチケットはこちらから→チケット | マティス展 Henri Matisse: The Path to Color (exhibit.jp)

チラシを見たい方は→flyer.pdf (exhibit.jp

HPは→マティス展 Henri Matisse: The Path to Color (exhibit.jp)

 

外に出て、上の写真を撮りましたが、はっきり言って失敗ですね。好きだと思った「金魚鉢のある室内」だと言うのに。

この日は大雨が降ったりやんだり・・・・

遠くに見えた雲の隙間の青空が映り込んでしまいました。^^


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Kiriyの優雅な夏時間《7月の暮らし☆2023》

2023-08-14 02:05:35 | 梢は歌う(日記)

7月のある日、友人の前で手帳に予定を書き込んでいました。

「この日は陶芸で、この日は歌の会で、そしてピアノのおけいこは・・・・

あらっ、なんか私の生活って土を捏ねたり歌ったりと、なんか優雅じゃないかしら。」と思わず言うと、お友達も笑いながら「本当ね。」と言いました。

 

本当に客観的に考えてみると、土に触れたり音楽に触れたり、美術鑑賞や読書が趣味で、やっているボランティアはマンションの花壇の水やり。そしてたまに仕事。

何というか私的には理想の生活・・・・ !

 

が、なんでか全く「優雅」とは程遠い感じ。

なんでじゃろ ?

 

ふと私はずっと昔に書いた自分のブログ記事を思い出します。

優雅に生きるってなんだろう

2008年の私はそんなことを考えていたんだなと思いつつ、なんか過去の自分に教えてもらえたような気がしました。

大切なことは「余裕」。だけどどんなにバタバタ生きていても、バタバタとした時間は記憶に残らず結果のみが残る。

また同じことでも視点を変えて捉えていく。そんなところに「優雅に生きる」ヒントがあるようです。

 

また、その記事はどこにあるのかとこのブログ内検索をしていたら、そこに出てきた他の記事にしみじみとしてしまいました。

一つは「貴婦人と一角獣展〈2013年振り返り日記〉」でその中に

>『私、思いました。
私が時々、マイテーマに思っている「優雅に生きる」のヒントはこのタペストリーの中にあるなと。

「味覚」「聴覚」「視覚」「臭覚」「触覚」のテーマがあるとされる5枚。

それからこの6枚の連作に心惹かれるのは、ラストだけに、しっかりと言葉でメッセージが残されているのですよね。

A mon seul désir」、かっこいいね、フランス語。
「我が唯一の望み」

あなたのそれは何ですか。』

 

またもう一つは「人間臨終図巻 上巻」

>『たくさんの知識を、この本から得る事が出来たように思いましたが、さりげない一文が心に残りました。

ただ、今その本が手元にないので正確な言葉ではありませんが、与謝野晶子の所で、

ー貧しくとも優雅に生きる事が出来た見本のようなもの。

と言うような内容だったと思います。

素晴らしい人は、やはり素晴らしいなと思いました。』

 

かつて書いた感想から、また広がっていく感想・・・・。

もちろん今はそれには触れませんが、何気なく私はずっと自分の願ったマイテーマに沿うように生きてきたんだなとは思いました。

 

じゃあ、今なんでちっとも優雅な生活に感じないんだろうかと言うことですが、甘く見ていたからです、シニアと言う世代を。

いつだってだるいんですヨ !!!

不健康デブには!

あっ、ちょっと過激な言い方・・・おほほ・・・・

 

だけど、以前のように動けなくなったということは現実的に受け止めるべき事なんですよね。

そこからまた違ったタイムテーブルや目標を定め直す・・・・それによって余裕が生まれる・・・・・

まだまだ続く夏の夜には、そんな計画表を作りながら過ごすと言うのも楽しいことなのかもしれません。

 

下の囲みは昨年の8月13日に投稿した7月のまとめです。

以下は優雅かどうかは別にして、肉体の怠さを友にして「長生きできそうにないな。」といつもロクでもないことをぼやきつつ、それを言わなければ、まったくお気楽で楽しい7月を送っているにしか見えない7月のおまとめ日記です。

 

☆☆☆

 
7月の暮らし☆2022
トップ画像は、7月19日のブルーベリー。熟す前の薄紫色が綺麗ですね。さて、また1か月のおまとめ日記を書こうと思います。7月は何かと気の重い月だったと思います。コロナの......
 

 

 

 映画

別に記事を書きました。

7月に見た映画

 ドラマ

「アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班」

「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」

地上波ドラマも出そろって、もっと語りたいところですが(特に、『VIVANT』とか。『ハヤブサ消防団』とか。今シーズンも楽しいですね。)記事にしてあるのはこの2本だけ。

 読書

上大岡トメ「ずさんな家計を整えました」

名倉有里「夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く」

 

 漫画

ポーの一族「青のパンドラ」Vol.8フォンティーンは歌う

実はまだ感想の記事を書いていないのですが、青池保子氏の「修道士ファルコ」を読みました。感想を書こうと思ったときに時々書いている「私の漫画史」はどうしたのかなと思ったら前回は2年前。この「修道士ファルコ」の感想から復活しようかなと、今考えているところです。

あと

 感想を書きそびれてしまいました。すっかり忘れていましたが、前にも読んだことがある本でした。と言うことは、きっと家の息子君たちの本箱にあるのではないかと思います。彼の作品って、悪人たちが結構魅力的なんですよね。

 

 お出掛け

7月20日星子さんと出掛けた美術館&東京散歩

「テート美術館展ーターナー、印象派から現代へ」

7月の東京散歩は、かなり穴場だったと思う

7月26日は、マンションのお友達と銀座に出かけました。

銀座は楽し☆「グッチ銀座ギャラリーにて」

銀座は楽し☆「ポーラミュージアムアネックスにて」

銀座は楽し☆ちょっとリッチなランチ

7月29日、姉妹で足柄の方に出かけました。

 

 

 その他の日記

 シソジュース、作りました。

 

《家族は・・・》

姑はまだ入院中です。7月6日にリハビリ病院に転院になって、そこからも長いです。

負けてはいられない その4

※ 洗濯・お買い物・おやつの差し入れで応援しています。

 

《陶芸・歌の会・ピアノのおけいこ》

みんな楽しくやってます!!

(いろいろと、頑張らねば・・・ !)

 

《ランチ&おやつ日記》

 友達との間では、あまり人気がないけれど、私は好きで、それで家族もだんだん行くようになってきた「バーミアン」での冷やし中華。夫殿と。(1日)夏はやっぱり冷やし中華よね。

 おおたかの森の入ってみたかったお店「SoupStock」にお友達と行ってみました。二つのお店が一つになっているとは知らずに、どうなってるのかなこのお店と入り辛かったので、もうこれからはバンバンと行けるなと思いましたが、あれから行ってません。また今度は一人でふらりと入りたいです。
(6日)

 家族3人で「くら寿司」。この写真、撮ったときには意味があったはず。右と左、実はお値段が違うとか・・・。
今となってはよくわかりません(;^_^A

 横浜に帰ったとき、ちょっとぼんやり考え事をしたくて、実家に行く前に一人コーヒータイム。(28日)

 姉・義兄・妹と外食で夕ご飯。なんかさっぱりしたものが食べたかったので、姉妹たちが食べていたステーキセットやミックスフライセットの横で食べていたら、なんだか自分のが「リッチで貧しい食事」と言う感じがしてきて、何となく不満足。お魚は美味しかったけれど、全体的なバランスがね。失敗したなと思いつつ食べていました。義兄なんか千切りキャベツをいっぱい残していて、義兄だから言えなかったけれど、他の姉妹だったら、「それ頂戴。」って言ったかも。奢ってもらったのに文句を言うなっていうところですね。お店の名前も止めておきますね^^

 だからコンビニでデザート補完♪ 今の季節は「桃」と「氷」には逆らえませんね。(29日)

その翌日(30日)は、ラッタさんとランチ。

   (お肉の画像を撮り忘れてしまいました。)
 デザート付きだったのに、お店を変えて

 コーヒーを飲んで帰ろうとしたのに、なぜかかき氷。だからこの季節は氷には逆らえないって・・・・

その他は、お出かけ日記や他の記事に載せました。

 

 瓶の可愛らしさに負けて買ってしまったクッキー^^

 夫がもらってきたゼリー。色が良いなと思いましたが、ここまで背が高いと、ゼリーは外に出しては食べづらかったです。そのまま頂けば良かったです。

 姑に差し上げたものは、一応自分も試食してみます。夏って見た目も大事ですよね。

 足柄インターで買った富士山型メロンパン。見た目に引き寄せられるってありますよね。美味しかったです。

 

※ 何でもかんでも写真に撮って記録したがる病にかかっています・・・が、7月のお片付けに関しては捨てた靴や服の画像、捨てた紙ごみや段ボールの量など、まったく画像なし。頑張ったと言うのに( ;∀;)

 

このおまとめ日記が意外と好きです。

この1か月が、楽しかったと再確認できるからです。

そう言えば、歯が欠けて歯医者に行ったり、夏風邪をひいてやっぱり病院に行ったのでした。

それでも楽しかったです、7月 !

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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負けてはいられない その4

2023-08-13 03:31:45 | 梢は歌う(日記)

 

負けてはいられない

負けてはいられない その2

負けてはいられない その3 のある意味、続き。

この「負けてはいられない」は6月に転倒し、手首・腰を骨折してしまったスーパーばあちゃんである姑の入院までの顛末記です。

 

ちょっと話が最初から飛びますが、大阪のホテルでの出来事。

ホテルに着いてから、飲み物を買おうと言うことになって、私が

「来る途中にセブンがあったじゃない。そこで買えばいいんじゃない ?」と言い、

またビールに氷を入れて飲みたいと言うことになり、またそこで私が

「エレベータの右側に行くと、氷が置いてある部屋があったわね。」と言いました。

星子さんは、ちょっとだけ驚いてくれました。よく気がついたねと。

それでちょっとだけ思い出したのですが、子供の時から目に入ったものをよく覚えていて、親の探し物などを「あそこの引き出しにあったよ。」などと言って助けてあげることが多かった私です。

(じゃあ、なぜ今の私は・・・・・!?)

だけどこの時、またピンときたことがあったのです。

なるほど、それで姑の入院準備が早かったのだわと。

最初に下着を入れてとなって、引き出しを開けたら、もう上の段から下の段まで何が入っていたか分かったからです。

ドレッサーでも、化粧水は必需品よねと取り出したら、あとは何がどの辺に入っていたのかが分かり、椅子から動けないで指図しかできない姑の言ってるものを、スムーズに準備できたのでした。

 

7月14日はお友達の家でランチでした。

サンドイッチを買ってきてくれると言うので、のんきに出かけたら、センスのいいサラダや美味しいスープも用意してくださっていました。

美味しい居心地のいい素敵な時間でした。

でもこの時、(恥ずかしいことに)、そのことを少々自慢げに話してしまいました。まあ、上に書いたブログ内容も、「さも」と言うような自慢話ですが、かなり迷いながら書きました(;^_^A

でもこのくらい正直に書かないと、次の話が伝わらないかなと思って、ずうずうしいと思いつつ書いたのです(;^_^A(;^_^A

 

お友達はすごく感心して聞いてくれました。

「お母さんの引き出しは、開けたら何が入っているのかすぐに分かるようになっていたんですね。凄いですねぇ。」

ーえっ !? そこ ?―

と、私は漫才のオチのようにカクッときました。

だけど、「そこか~ !!」とすぐに思いました。

 

どこもかしこもぎゅうぎゅうの引き出しはなかったのです。だから一瞬で何がどこに入っているのかが分かり、すぐに取り出せたのですね。

突然、誰かに何かを持ってきてもらうのって難しい事よねと言う話題にもなり、私の心はざわつきました。

 

どこもかしこもぎゅうぎゅう・・・・。

私が同じ立場になったら、なんだか大変そうです。「人に頼んでも、ちゃんと用意できるたんすの引き出し」を目標にしましょうか。

 

そんなわけで、7月は服も10枚ほど捨て整理しましたが、「すっきり」からは程遠いような気がします。

8月になって、また少し止まっていたお片付け、頑張りたいと思います。

 

7月でしたが、6月の和菓子、水無月をまた作って持参しました。前回よりはうまく出来たような気がします。


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うつろいの季節の別れに 

2023-08-12 09:51:23 | 詩、小説

《たまには指を折って文字を数えてみた その6 》

 

病院で知り合いになると言うのはそういうことなのだと、ある程度は覚悟していました。

それでもすれ違ったときに交わした短い会話の中で、複数回の手術を受けて癌と向き合っていることを知って、私はその若い人に前年に亡くなった妹を想わずにはいられなかったのです。

それで長い入院生活のほんの気晴らしになればと思ってライン友になり、花や猫の画像を送ったりしました。

 

1月に入院した時に知り合ったその人の事は、ほんの少しだけブログにも書いてきました。

短いので、そのまま転載します。

《病院で『ふつつかな悪女でございますが・・・』をスマホで読みました。何度読んでも励まされます。この漫画が縁で病院で若い友達が出来ました。》

1月の暮らし♡2023

《入院中、すでに買ってあったこの漫画の、ヒロインのポジティブさに救われました。

今の病院は患者さん同士のおしゃべりはダメなようです。(コロナのせいだと思います。)それでも、ほんの少しだけおしゃべりした若い人と

「まだ死に直面していないのに、死ぬかもしれないと心を痛めくよくよするするのは、無駄な時間だわ。」というようなセリフがあって、まさにそうだよねなどと、短い会話を交わし、友達になりました。》

「ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~: 4」

《この漫画がきっかけで、病院で友達になった方がいたこともその記事に書きましたが、その時は頑張ってリハビリをしていましたが、病気は軽いものではありませんでした。

3月の終わりの桜の写真にはお返事が来て、4月の終わりのネモフィラと、未練がましく送った5月最初の薔薇の画像には既読が付きませんでした。

心のどこかでは分かっていたことですが、やはり心のどこかがチクチク痛みます。》

4月の暮らし☆2023

 

だけど7月のある日、私は考えました。

「可能性としては、退院して新しい生活を踏み出そうとしているのに、病院で知り合った訳の分からないおばさんのラインはもういらないわと思ったというのもあるにはあるよね。」

そうだわ。それもあるよね。じゃあ、私もお気に入りくらいは外そうかなと、その時になってその人のトップページを開いてみました。

あれっ、なんか書き込みがしてある・・・・・

 

私はその書き込みを何度も読み直し、そして初めて悲しいと思いハラハラと涙しました。

またそれはいったい誰が書き込んだのだろうかとも思いました。

長い病院生活で、ずっと会えないまま彼女を支えてきた夫さんだったかも知れません。

または彼女本人だったかもしれません。

 

私と彼女の係わりと言えば、いきなり降ってきた雨の雨粒の一滴が頬を濡らした、そんな一滴が私だったと思います。

だけどその一滴の雨粒は、彼女の頬を濡らすことが出来て、少しの悔いもないと思いました。

 

そこにはこう書いてありました。

「沙織のこと良くしてくださりありがとうございました。」

 

よくよく見ると、可愛らしい絵文字が添えてありました。

やっぱり最後まで明るい気持ちでいようとした彼女自身が打ったのかもしれません.

でもやっぱり・・・・

「沙織のこと」と言う書き出しに、夫さんではないかと思えてしまうのです。可愛らしい絵文字も、彼の強くあろうとする気持ちの表れだったかもしれません。

 

 

空に問う はたして友と呼べるのか 一期一会の出会いであっても

 

紫陽花の季節の終わりの別れにて  儚き出会いをしみじみ想う

 

 

 

 

 


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名倉有里「夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く」

2023-08-11 14:41:26 | ユーモレスクを聴きながら(book)

(トップ画像は記事には関係ないです。8月2日の空です。)

 

7月に読んだ本の感想です。

この本を「ツイッター」の「ツイート」で教えてもらいました。教えて戴いた時には、なんか今の悪の秘密結社のような名前ではなく「ツイッター」でしたのでそのまま書きますね。

この本を教えて戴けて、「ありがとう~ツイッター」と私は言いたくなってしまいました。

 

この作者の名倉有里さんは1982年生まれ。

私は、そんなところにふと本の内容とは、少し違う感想を持ってしまうのでした。

もしも私の最初の子供が普通に生まれてきていたならば、この人と同じ学年だったのではないかー。

 

私は40代半ばの頃、何か特別なことをしたわけではありませんでしたが、ふつふつと心の底から沸き起こってきた感情がありました。

それは「とうとう我らが時代が来た。」と言うものだったような気がします。時代を動かす中心の年代になったという自負が、そこにはあったと思います。

しかしそこから時が進んだからと言って、ネガティブな気持ちになってもう私は片隅の人などとは思いませんが、やはりその40代の頃とは違うし違っていいのだと思うのです。そして彼女のような人の文章を読むと、次の時代を担う人がいる安心感のようなものを感じたのでした。

 

そしてまた、私はこの若き人から「学びの精神」と言うものを学んだように感じました。

好きなものを学ぶとき、それらを愛して全身全霊をかけて勤しむ彼女の姿に強い衝撃を受け、自分の中に反省を促すものがありました。

 

それにこの本は情報の宝庫です。

この本は図書館で借りたので、ロシアの音楽や本の情報にメモを取ろうとしましたが、きっと音楽の方は後からチェックをすることはないなと思いました。また文学の方は、途中で後ろに資料が載っていたのでメモはいらないと思い込んでしまいました。

ところが昨晩、たまたまメモを取っていたアクショーノフの「クリミア島」と言う作品を画像保存してあったそのページで確認をしようとしたら、載っていないではないですか。

「えっ、なんで ?」と思い、よくよくその画像を見直してみたら「日本語に翻訳されているもの」と書いてあったのです。

彼女が本の中で紹介してくれたお話は、非常に興味深いものでした。アンドレイ・クルコフの「灰色のミツバチ」も同じです。検索さえ苦労しましたが、それを読むには、彼女の論文が載っている専門の本にたどり着かねばならず、今の私にはそこまでの熱情はないので、今は諦めて、いつか彼女が翻訳して本にしてくれることを望むばかりです。

 

「学びの精神」とか日本語に翻訳されてない本の話などを先に書くと、何やら堅苦しい感じを感じさせてしまったかもしれませんが、決してそんなことはなく読みやすい文体で、彼女のロシアでの日常に引き込まれます。

そしてその生活にさりげなく織り込まれている、ロシアの突然人がいなくなると言う日常や、今のロシアと言う国の問題点などが見え隠れしているのです。そしてそこに綴られている友情や、そして師弟愛なのかそれともそこには違う感情があったのかが切なく綴られていたドラマチックな物語に、泣き虫Kiriyは思わず涙してしまいました。

ドラマを愛する私はまた、この本がスペシャルドラマにならないかなと願ってしまいました。

確かにその願いは難しいことなのかもしれません。

だけれど、この本を読んだ読書人の多くは、最近の読んだ本のベスト10にこの本を入れている人が多いように感じました。

 

強くお勧めできる本だと思います。

 

 

検索でウロウロしていたら、作者のツイッターでのアカウントを見つけました。お名前で検索したら見つかります。

そこで彼女が日経新聞の水曜日の夕刊に「プロムナード」と言うコラムを載せることが分かりました。

星子さんが日経新聞を取っているので、真夜中にもかかわらず「送って」と言うと、これもまた真夜中にかかわらずすぐに送っていただき読みました。

そこに載っていたヘルマン・ヘッセの「ガラス玉演戯」は読む本のリストにさっそく入れました。

・・・・


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それをいつ見るのかが問題だ。

2023-08-09 00:27:15 | テレビ・ラジオ

よく夫と私のテレビを見る趣味が一緒で良いねなどと言われたりもしますが、実は少々違います。

もう彼は字幕の海外ミステリーなどはほとんど見ないし、もちろん演劇関係も見ません。趣味が一致してるのは地上波のみと言っていいかと思います。

するとやたら録画してあるものがどんどん増えていき、また今度のお盆休みなどが入ると、ますます一人で見る時間を失って未視聴ドラマが増えて行ってしまいそうです。

 

でも最近、見たいなと思うものがたくさんあって、それはドラマ・映画・演劇を愛する者には幸せなことだけれど、テレビの前にへばりついているわけにはいかないので、ちょっと考えなくてはいけないところだなと思ってはいるのですが・・・・。

 

で、ここで脳内整理のお時間です。

今シーズンの地上波も好きなドラマがかなりありますが、そのお話はまたの機会にしたいと思います。

 

この先の事で、忘れずにチェックしたいと思っている地上波ドラマは

9月7日スタートの毎週木曜深夜24時半~ 本郷奏多が、テレビ東京の木ドラ24枠で放送されるドラマ『姪のメイ』。私は彼の事が好きですから^^

それと昨日知ったのですが、ずっと見たいなと思っていたディズニープラスにて独占配信中の阿部寛主演ドラマ「すべて忘れてしまうから」が10月13日(金)より地上波放送されるんですね。毎週金曜24時52分~テレビ東京ほか。

両方とも深夜枠なので録画せざるを得ないでしょう・・・・・・または配信で見るか ?

 

またも最近、AXNミステリーに嵌っています。

「アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班」

先日書いた、この記事の中でシーズン3は8月9日、シーズン4は8月16日で、8月9日の分は録画予約しました。

・「アインシュタイン ~天才科学者の殺人捜査~」の“Episode.0“ は8月20日21:30分から

その他のシーズン1の全10話は8月26日14:40から一挙放送。または9月25日から29日まで19:00/20:05 2話ずつ放送されます。

・他にも「マダム・ホワイトのアンティーク事件簿」なんかも面白そうだなと思うのですが、それも8月20日の16:00から全6話一挙放送がありますが、録画の許容量的に無理があるような気がします。9月20日から、こちらも2話ずつあるので、とりあえずそこで最初の2話を見てみようかと思います。

 

なんで録画の許容量がないかと言うと、やたらお芝居が録画してあって、ちっとも見ないからです。

出かけてしまえば2時間の映画、3時間のお芝居に没頭できるというものですが、家にいると、何もしないでそれらをじっと見ると言うことが、意外と主婦は厳しいのですよねって、これ、頻繁に言ってるような気がします。

でもドラマ・映画・お芝居視聴は私の趣味なので、好きなことをするためには、知恵を使わなくてはいけないですよね。

その時間を作るために猛烈ダッシュして家事を終わらせるとか・・・・ね。

 

やたらお芝居が溜まってるとか言いながら、8月27日3:30からwowowでの「エル・アルコンー鷹ー」は絶対に録画します!!

wowowと書いたので、絶対に録画しようと思っているのは8月26日15:00からの「刑事モース~オックスフォード事件簿~case34~36」です。

こちらは楽しみではありますが「最終回」と銘打たれているので、寂しさが伴います。

 

録画のメモなので、敢えて書いてしまうと、WOWOWのドラマで13日からスタートをする椎名桔平の「事件」も面白そうですね。

韓国ドラマは、はっきり言って沼なので、今は手を出さないことにしました。

そうですね、お芝居を5個見終わったら、その沼地にまた飛び込むことにしましょうか。

 

 

 

 

 


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7月の東京散歩は、かなり穴場だったと思う

2023-08-08 01:27:12 | お出掛け日記

7月20日、国立新美術館を後にして、私たちは地下鉄に乗って大手町に向かいました。

「テート美術館展ーターナー、印象派から現代へ」」の続きです。

星子さんが、大手町の新しく設置されたオブジェを観に行きたいと言ったからです。

地下鉄から地上に出たら、目の前にドーンと明治生命の古いビルが建っていました。

「こういう建物が残っているのが凄くいいよね。」と私が言うと

「確かここは見学できるよ。」と星子さん。いろいろと知っているのよね。

「そうなの! わーい」と言う流れになりまして、内部を見学して帰ってまいりました。

 

静かでいい場所でした。

こういう歴史ある建物は好きです。

見学していたのは、さすがに私たちだけとは言えませんでした。でもたぶん2,3組だったと思います。

あまり知られていない穴場スポットだったのではと思いました。

 

以下は写真日記ですが、下の方に星子さんが見たいと言っていたオブジェの画像もあります。

 

 

 

 

エレベーターもレトロな感じで素敵でした。

どこから見ても目が合うと言うオブジェ・・・・・

彼 ?

それとも彼女 ?

違いましたが、インパクトがありました。↑

またも草間さんの作品です。↓

向こう側に見えるアートも、上手くはまります。

で、下に載せたのがお目当ての少女です。まるで少女が本当に動いているように見えました。

最初壁にデジタル的な仕掛けがあるのかと思いました(笑)

 

近づいてじーっとみると、そのからくりが分かりますが、良く計算された作品だと思いました。

 

20日の日は、久しぶりに雨マークがついたのに、結局は降りませんでした。

だけど前日までの猛暑がいくらか和らいだ日で、お出かけ日和だったと思います。


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「テート美術館展ーターナー、印象派から現代へ」

2023-08-07 00:29:39 | お出掛け日記

先日大阪の「中之島美術館」を訪れた時、10月26日からの「テート美術館展」の予告チラシが置いてありました。

「これは東京でも先にやるのよ。」と星子さんが教えてくれました。

それでイソイソと7月20日に出かけてまいりました。

 

展示の工夫も良くて作品数の数も私にはちょうど良く、疲れずに回れたように思いました。

今までの自分の視点と言うものから違うような視点で見せてくれたような気もして、思った以上に心に迫ってくるような感動がありました。

 

一部を除いて撮影がOKでしたので、ほとんどを撮影してしまいました。

星子さんが一番気に入った作品は、撮影もNGで絵葉書も売ってなかったのですが、カタログには出ているよとショップのカタログの見本を手に取って確認しました。

最後の方に展示されていたそれは、「好きだった。」と言われたからしみじみと見たような気がしました。

なるほどな。

言われてみると良いな。

そう思いましたが、今その作品を思い出そうとしても、まったく頭の中に思い描くことが出来ません。

逆に、私が「ハマスホイ」の作品が展示してあったので、「きっと好きだと思う。」と言ったけれど、私の予想は外れたみたいです。

 

それも含めて、それぞれの視点と言うものがあるんだなとちょっと考えさせられた時間でもありました。

 

以下はたくさん撮ってきた作品集と、時々感想・・・・^^

 

ターナーの意外な絵画とも出会いました。

 

   

     

人が常にいたので、真正面から撮ることが出来ませんでした。

 

 

ウィリアム・ブレイク、やっぱりインパクト大きいし、少々気持ちが悪い。だけど目が釘付けになりますね。

 

         

どこかで見たような気がする、モネ・・・・。

見たことがないなと思ったシスレー。

絵ははっきりと覚えていたので、「見たことがあるね。」と星子さんに言うと、「同じ構図のやつがたくさんあるからね。」と言いました。

「ああ、そうか。彼女とは『美しい、だけじゃない「ラファエル前派の軌跡展」』は一緒に行ったけれど、その時にはこの絵は展示されてなかったのね。」と思いました。

2014年にあった「ラファエル前派展」には、この絵が展示されていたのです。

私的には7年ぶりの再会でした。→「ラファエル前派展」に行ってきました。

エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ《愛と巡礼者》》

下のは「ハマスホイ」。この静かな感じが好きです。

  

 

絵画以外の展示も楽しいです。下のは草間彌生さんの作品ですが、こんな二次的楽しみがあります・・・・

が、見せたいのはそこじゃないと思います。(;^_^A

 

  

動くものはうまく撮れませんでしたが、雰囲気だけでも・・・。

 

撮影禁止だったと思うので撮りませんでしたが(思い込みだったかしら。)ブルーの部屋が、めちゃくちゃ良かったです。色は静かさと想像力を生みますね。

この部屋の画像はHPにちゃんと載ってます。

惹きつけられた光 !!

行って良かった楽しい時間になりました。

 

地下のレストランで頂いたハッシュドビーフとアイスチャイ。

両方ともすごく美味しくて、「あたり~ !!」と思ってしまいました。

 


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「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」

2023-08-06 01:24:38 | 海外ドラマ

7月に見ていたドラマの感想です。

 

このドラマ、実は5月の終わりから楽しみにしていました。

楽しみなことを数える《海外ドラマは !》

 

AXNミステリーで7月17日に一挙放送をしたのは、シーズン1と2。

シーズン1が9話、シーズン2が8話でした。

なんかすごく面白そうと思っていましたが、予想通りの面白さでした。

 

またもAXNミステリーからお借りしてしまいましょう。番組紹介、たぶん苦手(;^_^A

《几帳面で論理的なアストリッドと、思いついたら猪突猛進のちょっとガサツだけど大らかなラファエル。
正反対の二人がお互いの足りない部分を補い合い協力し合うことで事件を解決していくフランス発ミステリー!》

 

でももう少し踏み込んでいってしまうと、アストリッドは自閉症で、またある種のサヴァンまたはギフテッド。

アストリッドはラファエルと出会うまで、優しい父の友人に守られていましたが、それでもいろいろと辛いことを経験してきたと思います。

ラファエルと出会って、どんどん彼女の世界が広がっていく感じも素敵です。また、何となく彼女とどう向き合って行っていいのか分からなかった人たちの方も、その垣根が消えて、仲間になっていくのも良い感じです。

自閉症の会の人たちもまたそれぞれ魅力的で、彼らも巻き込んでの推理劇は飽きることがないです。

 

推理もアストリッドが理詰めで来て、ラファエルが強行突破と言う感じでテンポが良いのも好きです。

上の説明で

>猪突猛進のちょっとガサツだけど大らかなラファエル

とありますが、加えて「優しい」。魅力的な女性ですが、こちらも恋のタイミングが合わなくて、気になるところです。

アストリッドにも日本人の恋人が出来ていい感じ。

二人の小さな恋の物語も花を添えていると思います。

 

シーズン4をAXNミステリーで独占で10月にやるので楽しみです。

じゃあ、シーズン3はと言ったら、なんと今、NHKで放送中ですよ。

日曜日総合で夜11時からです。本日6日は早くも3話です。

 

 

 


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「アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班」

2023-08-05 01:03:35 | 海外ドラマ

録画してあったものを7月11日に見終わりました。

AXNミステリーの解説によれば

《美術オンチの刑事アントワーヌと美しき女性美術史家フロランスがタッグを組んで、歴史的美術品に関連した事件を解決していく、フランス発ミステリー》

面白そうだなと思いました。

このシリーズの5と6を見ましたが、途中からでも何の問題がなかったです。

 

二人の心が近づいたり離れようとしたりで、恋の駆け引きも面白いかも。

恋はタイミングが大事ね(笑)

 

またもHPの言葉を借りてしまうと

《毎回、歴史的に重要な実在の美術品が事件に関わってくるほか、歴史的建築物も登場し、美術史だけでなく、フランスの歴史にも触れられるのも本作の魅力。》

これに尽きると思います。

 

このドラマのシーズン3を8月9日(水)、シーズン4を8月16日(水)に4話ずつAXNミステリーで一挙放送しますよ。

シーズン5は8月23日、シーズン6は8月30日です。


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