昨日8/15の終戦記念日、
政府主催の「全国戦没者追悼式」が、
日本武道館で開催された。
そこでは、
天皇陛下がお言葉を述べられ、
安倍首相が式辞を、河野衆院議長も追悼の辞を述べた。
河野衆院議長の追悼の辞は、
私は感銘を受けたので要旨を掲載したい。
*****河野衆院議長の追悼の辞(要旨)*****
国策により送られた戦場に斃(たお)れ、あるいは国内で戦火に焼かれた内外すべての戦没者の御霊に衷心より哀悼の誠を捧げます。
300万余の犠牲は、その一人一人が、一家の大黒柱であり、あるいは前途に夢を持ち、将来を嘱望された青年男女でした。残されたご遺族の悲しみを思います時、私は失ったものの大きさに胸が潰れる思いであります。
そしてそれは、わが国の軍靴に踏みにじられ、戦火に巻き込まれたアジア近隣諸国の方々にとっても、あるいは真珠湾攻撃以降、わが国と戦って生命を落とされた連合国軍将兵のご遺族にとっても同じ悲しみであることを私たちは胸に刻まなければなりません。また、私は、日本軍の一部による非人道的な行為によって人権を侵害され、心身に深い傷を負い、今もなお苦しんでおられる方々に、心からなる謝罪とお見舞いの気持ちを申し上げたいと思います。
私たち日本国民が、62年前のあまりに大きな犠牲を前にして誓ったのは「決して過ちを繰り返さない」ということでした。そのために、海外での武力行使を自ら禁じた、「日本国憲法」に象徴される新しいレジームを選択して今日まで歩んで参りました。
私は、国際紛争解決の手段としての戦争の放棄を宣言する日本国憲法の理念を胸に、戦争のない世界、核兵器のない世界、報復や脅迫の論理ではなく、国際協調によって運営され、法の支配の下ですべての人の自由・人権が尊重される世界の実現を目指して微力を尽くして参りますことを全戦没者の御霊を前にお誓いし、私の追悼の詞(ことば)といたします。
*****以上、要旨は、8/15読売新聞 夕刊2面より****
衆院議長自ら、平和憲法の理念を堅持していく主旨の言葉を申述べられ、力づけられた次第である。
また、“事実”として、慰安婦問題や南京大虐殺等がどれだけあったのか、日本とアジアで見解の相違はあるものの、それら問題の存在を述べる人がいる以上、“真実”として、日本軍の一部による非人道的な行為が存在したことを認識する必要が私達日本側にもあると私は考え、この河野衆院議長の追悼の辞にあるように、私も謝罪の気持ちを持つ。
太平洋戦争の“真実”は、これからも歴史研究により明らかになっていくであろう。さらなる“真実”を日本とアジアで学術的に交流・検討しながら、追求していってほしい。
そして、明らかになってくる“真実”を理解し、謝罪すべきは謝罪した上で、お互いが乗り越え、アジア諸国との新たな信頼・協力関係を築いて行きたいと考える。
政府主催の「全国戦没者追悼式」が、
日本武道館で開催された。
そこでは、
天皇陛下がお言葉を述べられ、
安倍首相が式辞を、河野衆院議長も追悼の辞を述べた。
河野衆院議長の追悼の辞は、
私は感銘を受けたので要旨を掲載したい。
*****河野衆院議長の追悼の辞(要旨)*****
国策により送られた戦場に斃(たお)れ、あるいは国内で戦火に焼かれた内外すべての戦没者の御霊に衷心より哀悼の誠を捧げます。
300万余の犠牲は、その一人一人が、一家の大黒柱であり、あるいは前途に夢を持ち、将来を嘱望された青年男女でした。残されたご遺族の悲しみを思います時、私は失ったものの大きさに胸が潰れる思いであります。
そしてそれは、わが国の軍靴に踏みにじられ、戦火に巻き込まれたアジア近隣諸国の方々にとっても、あるいは真珠湾攻撃以降、わが国と戦って生命を落とされた連合国軍将兵のご遺族にとっても同じ悲しみであることを私たちは胸に刻まなければなりません。また、私は、日本軍の一部による非人道的な行為によって人権を侵害され、心身に深い傷を負い、今もなお苦しんでおられる方々に、心からなる謝罪とお見舞いの気持ちを申し上げたいと思います。
私たち日本国民が、62年前のあまりに大きな犠牲を前にして誓ったのは「決して過ちを繰り返さない」ということでした。そのために、海外での武力行使を自ら禁じた、「日本国憲法」に象徴される新しいレジームを選択して今日まで歩んで参りました。
私は、国際紛争解決の手段としての戦争の放棄を宣言する日本国憲法の理念を胸に、戦争のない世界、核兵器のない世界、報復や脅迫の論理ではなく、国際協調によって運営され、法の支配の下ですべての人の自由・人権が尊重される世界の実現を目指して微力を尽くして参りますことを全戦没者の御霊を前にお誓いし、私の追悼の詞(ことば)といたします。
*****以上、要旨は、8/15読売新聞 夕刊2面より****
衆院議長自ら、平和憲法の理念を堅持していく主旨の言葉を申述べられ、力づけられた次第である。
また、“事実”として、慰安婦問題や南京大虐殺等がどれだけあったのか、日本とアジアで見解の相違はあるものの、それら問題の存在を述べる人がいる以上、“真実”として、日本軍の一部による非人道的な行為が存在したことを認識する必要が私達日本側にもあると私は考え、この河野衆院議長の追悼の辞にあるように、私も謝罪の気持ちを持つ。
太平洋戦争の“真実”は、これからも歴史研究により明らかになっていくであろう。さらなる“真実”を日本とアジアで学術的に交流・検討しながら、追求していってほしい。
そして、明らかになってくる“真実”を理解し、謝罪すべきは謝罪した上で、お互いが乗り越え、アジア諸国との新たな信頼・協力関係を築いて行きたいと考える。