「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

11/7 環境建設委員会 報告

2008-11-09 02:54:19 | 街づくり
 私が属する環境建設委員会が開催された。
 行政からの報告が、26件。
 質問時間は、28分。

以下の内容を質しました。

まず、資料請求を以下3件について、出しました。
*耐震補強の必要な区の橋梁名と補強実施予定年のリスト、及び同様のものの都の橋梁のリスト
*日本橋首都高撤去での利権者への意向調査の結果内容
*コミュニティバス検討で、第一回会議後、区民から出された5~6件の意見

次に質問。

①平成20年度中央区「行政評価」について
)たたき台としてだしているのか。
)決算特別委員会の議員からの指摘は、この行政評価作成に当たり、反映されているのか。

②資源持ち去りについて
資源持ち去りを禁止する条例整備を早急にすべきと考えるが、いかがか。

③まちづくり協議会について
 「行政評価」にある書き方ではたりない。継続事業ではなく、充実方向への見直しが必要でないか。
 まちづくり協議会の話されたないようの区民への広報、まちづくり協議会にむけての区民の意見・声のすいあげ、まちづくり協議会への学識経験者の参加なども書き込むべきだ。

④朝潮運河の護岸整備
 歩道橋架橋と一体的に整備する方針か。

⑤環状第二号線橋梁の意匠検討について
 )意匠検討会は、公開か。
 )パブリックコメントは実施するか。

⑥コミュニティバス導入検討会
 )福祉団体、高齢者団体、PTAなどへ、ルート案について積極的に意見を聞いていくべきであると考えるがいかがか。
 )施行運転後問題があれば、ルートの変更も考えるべきと考えるが、いかがか。
 )まちづくり協議会でも、ルート案など、議題として出して、区民の意見を聞くべきと考えるがいかがか。
 )議事録は、ホームページで公開すべきと考えるが。
 )ディーゼルバスではなく、もっと環境に優しいバスを導入すべきと考えるが、いかがか。

⑦都市再開発の方針及び住宅市街地の開発整備の方針の都市計画について
 月島地域で、三箇所エリアの指定があるが、月島全域でもっと広い範囲で指定することで、月島全域で、都市計画を考えることが可能になると考えるが、いかがか。

⑧まちづくり協議会
 )八重洲エリアのまちづくり協議会の開催通知は、区議にしたか?
 )まちづくり協議会で出された、区民からの問い合わせには、区は応えていくべきと考えるが、いかがか。
 )前回開催の議事録を、次回開催のまちづくり協議会で、資料としていれるべきと考えるが、検討はすすんでいるか。

⑨湊二丁目東地区再開発
 住民の同意数は、増えているのか?
 住民の同意数が高くない中での開発であり、都市計画審議会では、十分考慮に入れて審議していただきたい。

⑩マンションの適切な管理を推進するための新たな取組について
 条例化の前の、取組の段階で、議題に出していただき、検討のプロセスを共有でき、早くからの報告を高く評価する。

以上。

 扱うべき話題は、まだまだあったが、時間切れ。12月委員会に回す。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江戸東京観光舟運シンポジウム 

2008-11-09 02:20:23 | 街づくり
11・8江戸東京観光舟運シンポジウムが開催され、
参加してきた。
主催は、「江戸東京再発見コンソーシアム(CREW)」
後援は、東京都、中央区、港区、
(財)リバーフロント整備センター
名橋「日本橋」保存会、
日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会、
NPO法人日本水フォーラム、
日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)、
江戸東京観光めぐり事務局。

久松出身の落語家 林家木久扇氏による記念講演「江戸東京・私と川」から、始まった。林家氏は、隅田川を特に昔の様子をありありと描写してくれた。

基調講演1「江戸東京舟運に期待する」
NPO都市環境研究会会長・日本大学名誉教授 三浦裕二氏
 治水・利水の時代から、1997年「河川法改正」があり、転機が訪れた。以後、住民も参加して、川のあり方を考える時代に入った。
 三浦氏も、「河川舟運に関する検討委員会」(建設省河川局)に参加し、あり方を検討。
 コリン・ジョイス氏のコメントも導入し、日本人が、河川に関心を抱かなくなって生きている現状を憂かれた。
 最後に、努力すれば、河川を増やすことができると提案されていた。

基調講演2「テムズ川観光舟運の今日」
インランドウオーターウェイズ 副会長Mr.David Edwards
 テムズ川の運河を利用した開発を、豊富な写真スライドを用い解説。
 船の係留場所が、収納しうる形のものがあるとは、驚かされた。テムズ川運河沿いの遊歩道を、工夫して整備されていた。
 フランスでは、河川上に、高速道計画があったが、同氏も反対し、計画を撤回させたと言う。
 英国は、実務型で事業を進めるが、フランスは、理論が先立ち、事業が進まないと、国民性を論ずる場面もあり、興味深く聞かせていただいた。

事例講演
事例紹介1タイ:チャオプラヤ川の観光と舟運
(一時中座して、聞けず)

事例紹介2台湾高雄:台湾高雄の観光と舟運
 高雄市は、急激に人口が増え、150万人へ。同時に、愛河がひどく汚染。
 下水道整備(雨水と汚水分離の分流式下水道)し、河川に、遊歩道整備。下水道処理は、現在75万トン/日。将来100万トン/日を目指す。
 旧正月には、花火が打ちあがり、観光船も整備し、観光名所となっていった。

事例紹介3 東京:日本橋川観光舟運計画
日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会 会長 橋本敬氏
 日本橋川の歴史を江戸時代から、魚河岸の時代、首都高整備、オリンピックと時代をさかのぼって解説。
 現在の活動としての、昭和46年開始の日本橋の清掃行事(毎年7月の第4日曜日)、EMだんごによる浄化、はぜ釣りなど紹介。
 最後に、CGを用い、日本橋上空首都高撤去後の日本橋地区の開発のあり方をビジュアル解説。これが完成すれば、東京発展のひとつの核になると確信を抱いた。
 実現までに、まずは、できることを一つずつということで、「早期実現プロジェクト」の提案もあった。

事例紹介4 大阪:大阪観光舟運
大阪水上安全協会会長・大阪水上バス社長 山田一信氏
 親会社は、京阪電鉄。中ノ島中心に運河を回遊して観光化していた。同様のクルーズは、8社が行っているが、一年で80万人の乗船者のうち、42万人を大阪水上バス利用である。
 大阪水上安全協会により、運河のルールを、行政の後押しも得つつ立案。桟橋には、一般のものは利用できないとし、違法係留もほぼ消滅している。
 「安全、安心、環境(景観)、観光」これが合わさって、水上観光舟運が達成される。
 大阪の「“水都”再生は、“陸都”再生から」と強調されていた。

事例紹介5 徳島:徳島の観光舟運
NPO新町川を守る会 理事長 中村英雄氏
 この方の講演は、非常に感銘を受けた。こころに残る講演であった。
 私は、NPOのあり方に、関心をもって勉強中であるが、このNPOこそ、NPO中のNPOであった。是非、視察したいと思っている。
 「できる人が、できる時間に、できる事を」と言いながら、一周6kmの徳島市を囲むように流れる新町川で、毎月1日と第4土曜日に清掃し、4トン~2トンの川のゴミを回収。
 最終金曜日7時から9時(5時から0時で盛り上がっているらしい)、1000円飲み放題で、桟橋でイベント開催。
 そして、川の周遊を、一人100円で行う。NPOの会員20名が操縦。(この100円は事故に対する保険代)以前は、無料であったが、事故もあるから、保険には入るようにした。10万人/年間の乗船者を目指したいとおっしゃっていた。
 あらたな舟運観光コースも設定しつつある。全長25km。
 現在、NPOは市民会員280名。法人会員20社。年間3000円。
 これで、いったい、船、燃料代、人件費をどうやって出すの???って印象をうける。
 中村氏の講演で、様々な言葉が胸に残っている。
 「川のよごれは、そのまちの住民の心をうつす」
 「川がきれいになると、建物が川をむく」
 「健常者も、身障者も、川に接してもらう」
 「東洋のベニス徳島でなく、ベニスが、西洋の徳島と言われるように。」
 「まちづくりは、住民がやっていく。住民参加ではなく、“行政参加”である。」
 「川で楽しむ」
 「川でうるおい、やすらぎを」
 「365日中300日以上、川の上にいる。」
 「石の上にも3年なら、水の上には、10年。」
 

総合討論:江戸東京の観光と舟運の可能性」
司会:江戸東京再発見コンソーシアム 原田邦彦(株 建設技術研究所)
パネリスト:
中央区土木部公園緑地課長事務取扱参事 宮本恭介氏
港区環境・街づくり支援部土木計画担当課長 波多野隆氏
大阪水上安全協会会長・大阪水上バス社長 山田一信氏
NPO新町川を守る会 理事長 中村英雄氏
日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会企画委員長 山枡勝彌氏

*行政参加により、日本橋、築地、晴海の舟運を。
*芝浦港南の運河網を利用し、舟運観光を。
*下水道改善とヘドロ浚渫が大事。
*川の認知を上げていこう。


以上、

 非常に内容の濃いシンポジウムであった。

 川は、中央区の特徴のひとつであり、川と一体化したまちづくりが、中央区らしい町並み形成に重要なもののひとつである。
 川へのとりくみの重要性を、議会でもこれからも、強調していきたい。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする