「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

養育家庭体験発表会 

2008-11-06 19:05:18 | 子育て・子育ち
 11/5、中央区役所で、養育家庭体験発表会が開催され、聴講してきました。

 養育家庭、NHK朝の連続ドラマ『瞳』で取り上げられていたテーマのひとつです。

 東京都では、養育家庭制度を、「ほっとファミリー」という愛称で呼んでいます。

 養育家庭制度(ほっとファミリー)は、親のいない子どもや、親がいても様々な事情で家庭で生活できない子ども(社会的養護を必要とする子)を、児童養護施設などの「施設養護」ではなく、養育家庭で、育てる制度です。養子縁組を目的とせず、一定期間子どもを養育します。
 虐待にあい、施設に預けられていた子達も養育家庭で育てられることもあります。


 実際に、養育家庭を行い子ども達4人を育て上げた青葉紘宇氏(NPO東京養育家庭の会 会長)の体験談をお聞きしました。
 体験談は、ビデオをみるよりも、はるかに実感をもって、養育家庭の様子を知ることが出来ました。
 養育家庭を行うとき、身内の説得が難しかったそうです。
 子どもがお金を持ち出したり、悪さをして、校長に呼び出されたり、辛いことは、とくに母親にとっては、たくさんあった。しかし、子育ては、生きがいであったといいます。
 思春期になり、どうもうまく行かず、施設にもどった子がいましたが、それでも母親や文通などやりとりをしていて、その後、再度、養育家庭へ帰ってきた子もいました。
 発達障害の医学的な診断がつく子もいた感を受けますが、そのような診断名は信用せず、ありのままのその子を受け入れて育てもしました。
 
 青葉氏はいいます。施設の養護と、養育家庭での養護の本質的な違いは、養育家庭では、「ずーっとおつきあいがあること」だと。施設では、その施設を出ると、職員との付き合いはあっても、なかなかそういう気持ちは生まれにくいのでしょう。
 
 また、私見と断った上で、欧米では、養育家庭が進んでいて、ほとんど養育家庭制度であるが、子どもは、養育家庭をつぎつぎに回って行く状態である一方で、日本は、割合はすすんでいないが、「家族の一員として受け入れている」と述べられていました。

 
 小児科医療でも、虐待は、取り組むべき重要な“広義の病気”です。虐待に合った子ども達が、育つことができる環境整備に、養育家庭は欠かせないものです。
 東京都では、平成17年3月、社会的養護を必要とする子は、約3700人で、全国の約1割です。その15%、560人が、養育家庭で育てられています。
 さらなる制度の普及に努めて行きたいと思います。

 11/5の会は、区役所八階大会議室で、午後2時から午後3時30分でした。聴講者は、30名弱。その中には、おそらく養育家庭の制度を普及する関係者や、学生さんもこられての数だと思います。
 機会をとらえ、広報していく必要があると思います。
 
 ひとつの出会いがありました。私の人生の2倍程生きられている大先輩の小児科医が来られており、面識を持つことが出来ました。
 小児科医として、何とかしたい問題という相通じるものがあったのだと思っています。
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平成20年度 中央区「行政評価」

2008-11-06 12:17:23 | 議会改革

昨日11/5、企画総務委員会が開催。

中央区の平成20年度「行政評価」が出されました。

中央区は、現在、本年2月に策定された「中央区基本計画2008」をもって、
事業を行っています。

今回の行政評価は、その前の「中央区基本計画2005」に基づいた28施策のすべての「施策評価」と全部で460あるうちの86事業の「事務事業評価」が行われました。

460の事務事業は、今後5年間で、すべて評価することになります。

この行政評価により、
「計画」⇒「予算」⇒「評価」⇒「行革」というマネジメントシステムを確立することを目指しています。
いわゆる、
PLAN⇒ DO⇒ CHECK⇒ ACTIONのPDCAサイクルです。
イメージは、写真のようです。

今後、区役所等で閲覧可能になります。区のホームページでもみることができるようになります。(本日は、まだですが、今後アップされます。)
区のホームページ:http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kuseiunei/gyoseihyoka/index.html

区民の皆様からの意見も募集されていますので、メールやファックスでお届け下さい。

【問合せ先】
企画課計画主査(評価全般、施策評価)
電話 03-3546-5213 ファクス 03-3546-2096
Eメール hyoka@city.chuo.lg.jp
財政課財政係(事務事業評価)
電話 03-3546-5256 ファクス 03-3546-2096


【課題】
今後の「行政評価のあり方」に関する課題として、以下を考えます。

①行政評価を出す時期⇒たたき台でいいので、決算特別委に間に合わせてほしい。
今回の決算特別委でも指摘したことですが、
この行政評価を、是非、10月初めに
『平成20年度「行政評価」(案)』(たたき台)の形でよいので、
出していただきたいと考えます。
これは、他の議員の指摘もあったことです。
決算審議が深まり、各施策の評価分析が深まると考えます。

②事務事業評価5年間で全460を評価⇒その順位は、緊急性・重要性の高いものから行ってほしい。
今回、事務事業460のうちの86が、ピックアップされました。
なぜ、その86が選ばれたのかわかりませんが、
今後、緊急性・重要性の高いものから、順に、評価をしていくべきであると考えます。

③区民の意見を反映
区民から、とどいた意見を是非、私達にも、どのような意見が届いているか、公開していただきたいと考えます。

以上、

今後、この「行政評価」を有意義に使って行きたいと考えます。

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Yes, We Can

2008-11-06 05:51:04 | シチズンシップ教育
 11/5は、内輪の話題では、クリニックのスタッフの誕生日であり、ケーキでお祝いをしました。また、昭和8年生まれの父親が、転倒し大腿骨頭骨折しましたが、その手術も無地終了しました。

 そして、世界は、歴史的な一日になりました。

 米国11/4夜、第44代大統領として、民主党のバラク・オバマ上院議員(47)が、共和党のジョン・マケイン上院議員(72)を破り、大勝。

 47歳という、ジョン・Fケネディ43歳、ビル・クリントン46歳に続き、戦後3番目に若い大統領の誕生。

 父親ケニア人、母親カンザス州出身の米国人。ハワイ州ホノルル生まれ。コロンビア大学卒、ハーバード大法科大学院終了。弁護士。

 多くの人が、「夢は叶う」ということを実感したのではないでしょうか。

 CHANGE(変革)を期待したい。

 ひとり、ひとりの思い集まれば、必ず世の中を変えていくことができます。
 そう、私達、中央区にとっても、最重要課題、築地市場を現在地で守ることは、必ず可能であります。市場の中のひとたちも、必至で、現在地での再整備に向け、がんばっていらっしゃいます。
 Yes,We Can
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