平成23年7月11日(月)14:32~15:22に行われた第51回原子力安全委員会の記者会見を見ておきます。
ストレステストについての原子力安全委員会としての考え方がわかります。
この段階では、一次テスト、二次テストの考え方を、原子力安全委員会としてはもっていないことがわかります。
このシステムの善し悪しは別にして、今できることは、既存委員会を通じて、少しでも安全が担保できるようにしていくことです。
これからも原子力安全委員会の動向(ストレステストに対する評価も含め)をフォローして行きたいと考えます。
****原子力安全委員会ホームページより*****
原子力安全委員会記者ブリーフィング 日時:平成23年7月11日(月)14:32~15:22 場所:合同庁舎4号館6階643号室 参加者:班目委員長、久木田委員長代理、加藤審議官、水間課長
○NHK岡本記者 NHKの岡本と申します。 今日、政府が、統一見解を示したストレステストについて伺いたいんですが、今日、具体的なものというのが、全然、出ていなくて、各自治体からも、いろいろ疑問の声が出ている んですが、保安院の今日の正午頃あった会見でも、原子力安全委員会と調整の上、今後、検 討を進めていくという話だったんですが、具体的に、今、どういった検討を進めているのか。 また、このストレステストについて、具体的にどういうふうにやっていくのか。
今日、1次評価と2次評価をやっていくという話があったんですが、それぞれ、具体的に どういったものを評価の項目としているのか。あと、運転中と停止中を区切って判断してい ますけれども、なぜ区切るのか、あるいはどうして、どういう違いをそこで求めているのか、 というのを教えてください。
○班目原子力安全委員長 安全委員会として、お答えできる範囲だけでお答えします。 原子力安全委員会としては、先週の、確か水曜日だったと思いますけれども、臨時会議を 開いて、原子力安全・保安院に対して、報告徴収をかけた形になってございます。原子力安 全委員会設置法25条に基づいて、福島第一原子力発電所の事故を踏まえた既設の原子力発電 用設備の安全性に関する総合的評価について報告してください、という報告徴収をかけた状況にあるわけです。 したがって、現在、原子力安全委員会としては、それへの回答を待っている、保安院の方からの回答を待っているという状況ですから、どういう回答がやってくるのか、ということ については、これは、まだ我々の方には見えていない。やってほしいことは、その時の文書 に書いてありますように、ひとつが、どういう評価を行うかという評価内容であり、もうひ とつが、どういうふうな形でやっていくかという計画みたいなものを求めているところなの で、それについて、現在、待っている状態ですので、それ以上のことは、原子力安全・保安 院の方にお聞きいただければと思います。
○NHK岡本記者 保安院の方では、安全委員会と、今、調整を行いつつやっていると。そ の進捗状況についても、全然、分からないですか。
○班目原子力安全委員長 保安院の方から、この場に、いきなりという形でなくて、内々相 談があるのかもしれませんけれども、現在のところ、特に、相談を受けていませんので、今 のところは、ちょっとお答えできない状況にございます。
○NHK岡本記者 もう1点。今日の政府の会見でもあったんですが、原子力安全委員会が今回の評価に加わることによって、より透明性が高いというんですが、つまり、原子力安全・保安院のように、推進する経済産業省と同じ組織ではない、そういう組織が入ることで、 より中立的な評価ができるという話があったんですが、ただ、今日の保安院とか、あるいは 政府の会見を聞いている限りでは、今、停止中の原発の再稼働を住民のために理解をいただくために、今回の1次評価については行うんだと。つまり、結論ありきのそういった評価とも受け止められるような表現が多かったんですが、それについて、安全委員会として、何か 利用されているのではないか、というふうに思われるんですが、それについてはいかがです か。
○班目原子力安全委員長 原子力安全委員会としては、定検中の炉の再起動に当たっての総合的評価というのをお願いしているわけではないので、安全委員会としては、安全委員会と して、保安院の方から上がってきたものについて、やらさせていただきたいと思います。
ひとつ、確実なことは、原子力安全委員会の役割というのは、これは、ある程度、法律で 決まっております。基本設計といいますか、設置許可申請であるとか、あるいは、設置変更許可申請であるとか、こういうものについては、所轄の大臣は、原子力安全委員会に意見を聴かなければならないとなっていますので、我々は、必ず、ダブルチェックをしているわけ です。それに対して、こういう運転管理段階に入った炉については、我々が持っている法的権限というのは、どういうことを考えているのという報告徴収をかけるところまでである、 ということが1点。したがって、原子力安全・保安院と一体になって、何かしようとかというと、これは、もう明らかに法を超えてしまいますので、そんなことは全く考えていない、 ということです。
それから第2に、運転管理段階といいますか、その前の詳細設計の段階から、原子力安全委員会は、規制調査のような形で、部分的には把握していますけれども、基本的にはいろいろな情報を持っているわけではないんですね。そういう意味では、やはり、 こういう確認行為、ある意味では、検査に当たるような行為、これは、規制行政庁である原子力安全・保安院の方がしっかりやっていただくものだ、というふうに考えています。
したがって、いろんなリソースの話もありますから、あくまでも、原子力安全・保安院の 方で、しっかりとした評価方法なり、計画なりを立てたものに対して、我々は、それに対して確認をする。それから、我々は、あくまでも、そういう意味では審議会といいますか、八 条委員会でございますので、検査官とかそういう人手がいるわけでもないので、あくまでも、 そういうことについても、原子力安全・保安院の方でやっていただいて、我々は、その行為を確認するという、そういうあくまでも、現在の法律体系のもとで動かさせていただこう、 というふうに考えているという次第です。
○NHK岡本記者 最後に1点だけ。 1次評価と2次評価の違いについてなんですが、まず、そういうふうな形で安全委員会から、何かそういった政府側との何か相談があったのかどうか、あるいは、今日、政府が1次 評価と2次評価を分けて考えるよう言ってきたことについて、この辺については、どんなご見解かお聞かせください。
○班目原子力安全委員長 正直申しまして、今朝、枝野長官の記者会見の前か何かに、細野大臣の方から尐しお話がございまして、政府の方針というのは、見させていただいていますけれども、原子力安全委員会の立場としては、1次と2次に分けてやるとか、何とかという のは、これは原子力安全・保安院の方が提案すべき内容なんだろうというふうに理解してい ます。原子力安全・保安院に対して報告徴収をかけているところ、まだ、いただいていない という段階では、ちょっと、この辺についてのコメントは、申しわけないけれども、差し控 えさせていただきたいと思っております。
○読売新聞井川記者 読売新聞の井川といいますが、1点目は、この1次評価、2次評価、 内容はご覧になっているという前提でお伺いしているんですが、コメントはしないとおっし ゃっているんだけれども、それは、ちょっと無茶な話なので、中身についてお伺いしたいの ですが、この1次評価なるものは、どの程度大丈夫か、安全裕度を出させるということにな っていまして、書いてある文言をお持ちだと思いますけれども、どの程度の安全裕度がある か確認するということになっていて、しかるに、安全委員会で、先週、出された総合的な評 価には、必ずしも、定量的ではなくて良いということ、それから安全裕度というと、どうしても、この原子力業界では確率的なものを含んでいると普通は解釈しますけれども、これを 見ると、決定論で良いということを書かれていて、つまり、この字面からうかがえるのは、 安全委員会よりも、より高度なことを求めている。つまり、データが十分あるかどうか分か らないものまで、評価を求めているというふうに読み取れるのですけれども、これは、安全 委員会の求めているものと、保安院がやると言っておられる1次評価というものについては、 専門的に見て、字面だけ見ると、かなり、矛盾したものであるというふうに解釈できるので すけれども、そこら辺についてのご意見を、班目先生他、久木田先生にも、お伺いしたいと ころではあるということなんですが、まず第1点目です。
○班目原子力安全委員長 何というかな、安全裕度を有するかどうかということと、余裕を しっかりと把握しなさいということは、同じ意味だというふうに思っているということです が。
○読売新聞井川記者 どの程度の安全裕度があるか確認せよと書いてあって、これは日本語 として普通に読むと、数値的に出さなきゃ評価しようがないものであって、いや、幾らかは ありますというんでは、どの程度の安全裕度を有するのか評価を実施するという、日本語に 対する回答になっていないので、この安全委員会のおっしゃっている、2次評価で、総合的 な評価でおっしゃっている、必ずしも、定量的ではないとわざわざ断り書きをし、その数値 ではなくても良いよ、ということを言っていることとは、かなり、距離がある表現になって いるのですが、それについては、距離はないと思われるか、あると思われるか。
○班目原子力安全委員長 安全委員会の方が、要求したのよりも、より強いものを持ってくる分には、我々としては大歓迎でございますから、結構だと思っていますけれども。
○読売新聞井川記者 ということは、強いものであるという解釈でよろしいですか。
○班目原子力安全委員長 定量的かどうか、ちょっと、具体的な中身を見てみないと、我々 も、ちょっと、その辺、判断できないし、本当は何でも、1.5倍ですとか、2倍ですとか、 3倍ですとかと言えるものなんでしょうかねというふうに、私は思っていますけれども。
○読売新聞井川記者 というのは、では、ここに書かれている、どの程度の安全裕度を有す るか評価してもってこいと書いてある文言は、果たして、それは可能かということで疑問を 呈されるという解釈でもよろしいですか。
○班目原子力安全委員長 いや、疑問を呈しているわけではなくて、できるものについては、 当然、持ってくるんでしょうねというふうに理解します。
○読売新聞井川記者 それは、現状ではできるんですか。なぜならば、総合的な評価では、 わざわざ、必ずしも定量的ではなくて良いということを、原子力安全委員会はうたっておら れる。これは、では、必ずしも定量的な評価ができないものもあるのではないのか、という 前提のもとに、わざわざ、うたわれたのではないんですか。
○班目原子力安全委員長 具体的なものが出てきてからでないと、何とも言えないんですけ れども、原子力安全委員会としては、今までの安全審査的なものよりも、実力値としてどれ ぐらいなのか、ということを求めたいと思っています。
したがって、例えば、耐震に対する裕度とか何とかいうと、もう実際に許容応力は、これ これに対して、実際の設計値はこれこれで、もうぎりぎりでも良いよという審査をやってい たわけですよね。だけれども、本来、例えば、ヨーロッパが求めているストレステストとか というのは、そういうものではなくて、本当の実力値ではどれぐらいかということを求めた いというわけで、そうなってくると、安全審査の時の余裕だったら、例えば、1.2倍だとか、 そんな数値が出てくるんですけれども、実力値はもっと上にあるはずなんですね。
そういうのをどういうふうに、本当に数値で表すのかは、ちょっと、我々はよく分かりま せんので、これは、もう保安院の方から出てきたものが、我々の要求を上回るものだったら、 これは、もう大歓迎だという、我々は、そういう考えでいます。
○読売新聞井川記者 言いかえてしまって、申しわけないんですけれども、それは、現状で 安全委員会が、先週、お求めになった総合的な安全評価の要件の中では、明示的に書いてあ りますけれども、そういった数値的なものは示せない可能性もあり、元来は、必ずしも、定 量的ではなくても良い、と書かれておったという解釈ですよね。
○班目原子力安全委員長 ええ、そうです。
○読売新聞井川記者 したがって、今回、1次評価で、どの程度の安全裕度を、有するか評 価せよと、数値的なものを求めているということは、かなり、安全委員会のものよりも、踏 み込んでいるという解釈でよろしいんですか。
○班目原子力安全委員長 私は、どの程度の安全裕度を有するかの評価というのが、定量的 な評価と言っているかどうかが、とにかく、原子力安全・保安院から、何も聞いていない状 態では判断できませんので、それについては、ちょっと、原子力安全・保安院の方から、何 か言ってくるまで、お答えを留保させてください。
○読売新聞井川記者 よく分からないということですかね、この段階では。
○班目原子力安全委員長 はい。
○読売新聞井川記者 それと、もうひとつは、この今朝の会見によると、先週の時もご質問 させていただいたのですけれども、班目先生は、個々としては、個別のものについて確認は しない、ということをおっしゃっていた。つまり、個別のプラント等についてですね。確認 とか評価することはしない、とおっしゃっていたんですけれども、この現状の、今朝の官邸 の会見によると、保安院もやるし、確認するし、原子力安全委員会が、その妥当性も確認す るしということで、最終的には、原子力安全委員会が1次、2次を含めて、妥当性について、 評価するという政府の統一見解になっているのですが、これについては、先週の班目先生が おっしゃっていたこととは、大分、ニュアンスとしては開きがあるように、私は、思うので すけれども、これは、こちらの解釈の間違いですか。
○班目原子力安全委員長 先ほど、申し上げましたように、その事業者がやった評価という のを確認するという行為は、ある意味では、これは検査ですよね。そのためには、検査官な んかが居る必要がありますよね。そういう事業者のやったことの確認というのは、これは、 原子力安全・保安院でなければできない。我々は、それだけのリソースを持っていませんの で、そういう原子力安全・保安院がやってきた確認行為についての妥当性については、何ら かの判断を示すつもりはございますので、いわゆる、ダブルチェックではない、ということ はご理解いただきたいと思います。
○読売新聞井川記者 しつこくて申しわけないですけれども、そうすると、最終的な判断の よりどころが、安全委員会にあるのではなくて、保安院が、一義的にはやるべきことだとい う、従来からの見解はそのまま、ということでよろしいんですか。
○班目原子力安全委員長 法律の範囲内では、そういうことだというふうに思っています。
○朝日新聞小堀記者 朝日新聞の小堀です。 班目先生に、お伺いしたいんですが、最初のところで、定検中の原発の再起動に当たっては、評価を求めていないとおっしゃったんですけれども、今回、枝野長官の会見、あと、保安院の午前中の会見を聞いていますと、今回、1次評価、2次評価、特に、1次評価については、定期検査中で起動準備中の原子力発電所についてやった上で、これをもとに、再稼働 の再開の可否を決めると。つまり、再稼働の条件になっているんですけれども、原子力安全 委員会としては、こういったストレステストのようなものを、再稼働の条件にするというこ とを求めたつもりだったんでしょうか。それと、この再稼働の条件にするということについては、どうお考えでしょうか。
○班目原子力安全委員長 再稼働の条件にするかどうかというのは、官邸の方が、政府が、 決めることであって、安全委員会が決めることだとは全く思っておりません。そういう法的権限も、原子力安全委員会の方では持ってございません。
○朝日新聞小堀記者 先生が、先週、発表された、お求めになった、あれは、だから安全委 員会として再稼働の条件にしてください、と言っているということではないという理解でよ ろしいでしょうか。
○班目原子力安全委員長 そんなことは、全く申し上げているつもりはございません。 総合的安全評価という言い方をしましたけれども、これは、限りなく、今、流布している ストレステストというのに近いようなものだと思っていますけれども、原子力安全委員会の方では、例えば、EUであるとか、あるいは、IAEAであるとか、そういうところが、こういうストレステストというのを実施しているという、そういうことは、よく知っていまし たので、それに、類するようなことをそもそも、福島第一原子力発電所の事故を起こした日 本がやらないとだめですよ、という意味で、保安院に対して報告徴収をかけたと、そういうことです。
○朝日新聞小堀記者 ストレステスト、EUのものでしたら、定期検査中のものも、動いて いるものも、一律にやって、動いているものは動いているものとしてやりますけれども、今、日本で言っているのは、どうも定期検査中で止まっているものについては、これをやって、 やらないと再稼働してはいけないというふうになっているので、ヨーロッパで言っているものとは、ちょっと違うというイメージなんですが、そういう理解で良いんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 私個人の意見になって、政府見解と違ってしまうかもしれません けれども、そもそも、こういう安全確認行為というのは、継続的になされるべきものなんですよ。運転中に入ったらもういいよとか、ある段階で行うべきものではなくて、常に、見続けるものであり、それも、福島第一原子力発電所の事故を受けて、今回だけやればいいというものではなくて、ずっとやるべきもの、我が国の場合、残念ながら安全審査の段階では、 要するに、基本設計の段階では、非常に厳しい審査が行われて、安全審査指針類に適合していればそれでよしとして、こういう安全余裕の確認行為みたいなのを行ってこなかったわけ ですよね。だけれども、ヨーロッパにしろ、アメリカにしろ、その辺りをやっていたところ、 今回、例えば、IAEAなんかもこういうのをやるべきであると言っているので、まさに継続的に、こういうことは続けていただきたい。それが、例えば、定期検査中のものの再起動というのに関わるかどうか。こういう話は、安全委員会として決めることではなくて、これ は、政府の判断だというふうに思っています。
○朝日新聞小堀記者 最後に、1点だけなんですが、そういった、今回、ストレステストは 保安院も言っていましたけれども、法律には基づかないもので、政治で決めてやるということが決まったと。それを、再稼働の条件にするかどうかというと、今、おっしゃっているような、安全基準は指針類とかでも決まっていますけれども、事実上の安全基準、しかも、法律に基づかないものを作って、それをクリアしているか、してないかで再稼働するかどうか という、安全基準が指針類とかの他に、もうひとつ、何か事実上できてしまうんではないか、 という理解があったんですが、そういうことになるんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 安全審査指針類に明記されてないのが、大変、我々としては、反省しなきゃいけないことだと思っているんですけれども、安全審査指針類というのは、最低限の安全基準、安全基準のまさに最低線なんですよね。それ以上のものを、常に、事業者自身求めなきゃいけない。特に、福島第一の発電所の事故を踏まえたときには、指針類だけを満たしていればいいのではないのは明らかで、原子力安全委員会としても、指針類の見直しを始めていますけれども、そういうのを先取りして、どんどんどんどん、こういうことをやるというのは、ある意味では、当然のことであって、何か問題があるというふうには、全く、 考えておりません。
○共同通信竹岡記者 共同通信、竹岡と申します。 安全評価に関連なんですけれども、まだ、保安院から何ら相談もないということで、回答は難しいかもしれないんですけれども、スケジュール感として、例えば、1次評価は、いつごろまでにやった方が良いとか、逆に、いつ以降になりそうだとか、そういうスケジュール 的なもので、何か今、考えていらっしゃるものはありますでしょうか。
○班目原子力安全委員長 これは、原子力安全・保安院の方にお聞きいただくしかなかて、 我々は、ちょっと待っているということで、尐なくても、我々がかけた報告徴収では、評価 の方法とその計画をまず持ってきてくださいと言ったので、それが1週間とか10日とかぐらい先なのかな、とは思っていたんですけれども、しかし、期限を切っているわけでは、全然 ないので、原子力安全・保安院次第だ、というふうにお考えください。
○共同通信竹岡記者 1週間なり10日ぐらいで、保安院から報告があって、それを受けて直ちに、今月中にも1次評価に入るとか、そういう感じでもないんでしょうか。まだ、保安院 から報告を受けても、ちょっと実際の評価に入るのは、もうちょっと先になりそうなんでし ょうか。
○班目原子力安全委員長 保安院から予め報告を受けたらば、それについて、安全委員会の 体制としては、安全委員を中心に議論をさせていただくことに多分なるんですかね。
評価は、そもそも、保安院が行ってくるわけですよね。それの妥当性について、我々が確認行為をさせていただくということなので、確認行為自体は、そんなに時間はかからないと 思いますけれども、ちょっと出てきてから、余りひどいものが出てきたら、ちょっと突っ返 すということもあるかもしれませんので、ちょっと、今の段階では、何とも申し上げられま せん。
○久木田原子力安全委員 今のご質問は、保安院が出してくる方法とか、計画に対する評価 という意味ですか。そうではないですよね。
○共同通信竹岡記者 そうです。評価を受けて、ちょっと、安全委員会とは別になっちゃう のかもしれないんですけれども、保安院が、実際にその評価に入るのがというと、ちょっと、 また安全委員会の範疇じゃなくなっちゃうんでしょうか。
○久木田原子力安全委員 評価そのものは保安院にやっていただく。ですから、我々がまず 求めている評価の方法やその計画、スケジュール等について、それについて、我々が特段の 問題がないというふうに考えれば、すぐにも保安院の方で評価を始めていただくというふう に考えています。
○読売新聞高田記者 読売新聞社の高田ですが、確認なんですけれども、今朝、枝野さんなり保安院なりが出した、1次評価と2次評価という形でやるということについては、安全委 員会として了解をしているということでよろしいんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 原子力安全委員会としては、方法については、原子力安全・保安 院の方に任せましたので、了解するも何も、とにかく、それが出てきたら判断させていただ くと、現物が出てこないと、ちょっと、今日、長官の方で発表されたような形では、何とも コメントできないという状況だとご理解ください。
○読売新聞高田記者 現時点で、まだ評価も何もないというスタンスなんですね。
○班目原子力安全委員長 尐なくても、今朝ほど発表になったものだと、我々としても、こ れは中身が何だろうかなというので、ちょっと、判断を留保しているところです。
○読売新聞高田記者 あと、もうひとつなんですけれども、仮に、保安院の方からやり方が 出てきて、かつ、実際に評価を保安院の方がして、それに対して、妥当性を安全委員会が評 価をするというやり方なんですけれども、これは班目先生のお話だと、現行の法体系のやり 方の枞から出てないということでよろしいんですか。
○班目原子力安全委員長 基本的には、現行でも助言はできるので、出てないというふうに 考えています。
○読売新聞高田記者 午前中の保安院の説明ですと、今までのやり方とは違うんだと、違う というか、安全委員会が前面に出てくるのは、許認可のプロセスの部分だけで、それと同じ 認識だという言い方をしたんですけれども。
○班目原子力安全委員長 それはできないですよ。設置許可なんかの段階では、安全委員会 の意見を聴かなきゃいけないんですけれども、運転管理段階に入ったものについて、原子力 安全委員会が助言することまではできても、その判断に対して、何か言えるのかな、法的根 拠がないということになっちゃいますね。
○読売新聞高田記者 今回は、安全委員会が明確に関与するという言いぶりを保安院がした んですけれども、そうだとすると、明確に関与するというのは、どの部分を言うんでしょう。
○班目原子力安全委員長 明らかなのは、先週の水曜日に我々が、保安院に対して、こうい う総合的評価の方法について、それから、その計画について、安全委員会の方に報告してく ださいねと申し上げた。これは、安全委員会設置法の第25条によるものなんですけれども、 その形で明確に原子力安全委員会は関わった。ここは、はっきりしています。
○読売新聞高田記者 今までの関わり方とは、違うということですか。
○班目原子力安全委員長 そういうことになりますね。
○読売新聞高田記者 今日の午前中での会見での受止めが、私の方が間違っていたんだと思 います。すみませんでした。
○東京新聞榊原記者 東京新聞の榊原です。 妥当性を確認する方法なんですが、耐震バックチェックでは、バックチェックの報告してきたものを評価するための特別委員会というか、ワーキンググループみたいなものを安全委 員会で作って、確認されていると思うんですが、そういう方法には、今回のストレステスト にはならないんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 まだ、そこまで考えていませんけれども、多分ならないというか、 耐震バックチェックの場合には、耐震設計審査指針を原子力安全委員会の方で改訂したわけ ですよね。改訂して、それの実運用がどうなるかということ、多分、指針だけでは不十分で、 手引きとか、いろいろなものを作らなきゃいけないんではないかということから、あれは耐特委、というのは正式な名称を忘れましたけれども、の中でかなりのことをさせていただい たんですが、今回の話は、ちょっとそういうのとは位置づけが違っている、というふうに思 っています。
○東京新聞榊原記者 安全委員会の審査というのは、いわゆる設置許可申請とか、最初の部分で法律ではそうなっているということですが、ストレステストみたいなものを評価、審査 しようと思うと、法律を変えないといけないという理解でいいですか。
○班目原子力安全委員長 尐なくても、設置許可申請等々については、所轄の大臣は、安全委員会の意見を聴かなきゃいけないという明確に法律がございますよね。それに対して、そういう根拠法がないんですよ。ですから、そういう意味では、今回のやり方というのは、現行法規の中ではぎりぎりできる最大限のことを、原子力安全委員会としてやっているという ふうに理解しています。
○東京新聞榊原記者 耐震バックチェックは、今の法体系ではいいんですか、ダブルチェッ クというのは、やれないことをやっているということではないんですか。
○班目原子力安全委員長 あれは、ある意味では、設置許可申請にかなり関わるところの耐 震設計というものについて、指針を改訂したことに絡んでやったことなので、ちょっと違う というふうに、我々は理解しています。
○東京新聞榊原記者 分かりました。 あと、ちょっと政府の発表された文書もご覧になっているということで、基本的なことを確認なんですが、1次評価のところで書いてある安全上重要な施設、機器などがどのぐらい 余裕があるかの評価を実施するとあるんですが、これは、具体的にはどういう機器などが対 象になるというふうにお考えでしょうか。
○班目原子力安全委員長 それは、原子力安全・保安院の方にお聞きください。すみません。
○水間総務課長 ちょっと、今の耐震バックチェックについて補足ですが、先生がおっしゃったことでいいんですけれども、平成18年9月19日に今の指針に直しました。
この耐震設計審査指針というのは、基本設計段階の安全審査で用いることを意図しており ますので、そのバックチェックをやることについては、常に、既存の原子力発電施設等についても最新の知見に照らし合わせてみて、安全を確認していくというのは、これは、裁判の判例からも求められていることでございますので、安全審査をやり直すわけではないのです けれども、耐震設計審査指針という安全審査の物差しを変えたので、それについては、作っ た原子力安全委員会の方でも、その物差しに照らし合わせてみて、既存の施設の安全性が確 保されているかどうかについては、確認する必要があるということで、規制の枞組みとは別 にというか、外側ですけれども、あえて、その行政庁にそういったことをやってくださいと 要請したものであるので、これは、基本設計段階の審査をやり直すのかというと、厳密に言 うとそういうわけではないんですけれども、基本設計段階のことなので一応、原子力安全委 員会として、特別の委員会を開いて、そういう保安院が、一旦やったバックチェックの結果 を安全委員会としても見せていただいているということでございます。
今度の話は、基本設計段階のものばかりではなくて、主に、むしろ、運転管理段階のもの でございますので、ちょっとやり方については、全く同じということではないだろうなとい うふうに思われます。
○日経新聞川合記者 日経新聞の川合と申します。 先生のおっしゃっている安全裕度というのは、具体的には、どういう形のものなんでしょうか。まだ、出てきてないのでということかもしれませんが、例えば、入力地震動に対する 何%というので出てくるのか、あるいは、何かPSAのように、炉心溶融までの時間が何時 間何分とか、そういう形で出てくるのか、どういうものを考えていらっしゃるんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 これについては、まさに、原子力安全・保安院の方に聞いていた だきたいと思っていまして、我々も、そこまで縛る気はございません。ですが、今までの安 全審査というのは、安全審査指針類に合格していればそれでよしとしていたんだけれども、 それに対して、今度、さらに、どれぐらい余裕があるのかというのを原子力安全・保安院の 方で、何らかの形で評価してきてくださいとお願いしてますので、それについては、今、原 子力安全・保安院の方で検討中だろうというふうに理解しています。
○日経新聞川合記者 重要な機器について、ということだと、シンプルに考えれば、例えば、 入力用地震動何Galに対して、これは何Galまでもちますとか、その程度なのかなという気も するんですが、そういうことなんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 例えば、そういうこともあるかと思います。ただ、下手をすると 1.01倍しかないとか、変な数値を出すと、それは安全裕度を狭めたことになるのかなと、ち ょっとこれは、原子力安全・保安院の方から出てきてから、答えさせていただきたいと思っ ています。
○日経新聞川合記者 ただ、それだと、今までも出てますよね。それぞれの耐震Sクラスの 機器一個一個については、何Gal、何Galと全部事業者が出していると思うんですけれども、それが出てきて例えば、全部が1.1倍であったり、1.4倍だったり、2倍であったりというの が出てくれば、それでオーケーと安全委員会としては判断されるということなんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 そういうものが出てきたときには、それなりのまたコメントをさ せていただきたいと思っています。
○読売新聞井川記者 班目先生に揚げ足取るみたいで申しわけないんですけれども、先ほど、 余りひどいものが出てきたら、突っ返すこともあるとおっしゃったけれども、それは、場合 によっては、評価でこの評価というのは妥当ではないので、継続して運転するとか、あるい は運転再稼働というものについては、いかがなものかという疑問を呈する場合もある、とい う解釈でよろしいのか。
○班目原子力安全委員長 まず、第一に運転再開とか、そういう話は、これは安全委員会と しては、必ずしも、この今回なされる総合評価とは無関係だと思っていますので、そちらは まず誤解ないようにお願いします。
それから、評価のやり方とか、あるいは、計画について出てきたものついては、右から左 に結構ですというんだったら、原子力安全委員会が関与する必要は全くないので、何らかの コメントは当然させていただくことになる。それは、この1次評価、2次評価という形でや るんだったら、例えば、1次評価はこれで結構だけれども、2次評価では、必ずここまでや ってねとかという形になるかもしれませんし、そういうのも、すべて、あくまでも原子力安 全・保安院の方から何かが出てこないと、仮定の話になっちゃいますよね。ですから、現在 のところでは、これ以上のコメントは、ちょっと差し控えさせていただきたいと思っていま す。
○読売新聞井川記者 もうひとつ、これも揚げ足取りになって申しわけない。現在、やられ ていることは、法的に考えられるぎりぎりのことだというふうに、さっきおっしゃったんで すけれども、ただ、過去には東電の点検問題等では勧告という、もっと強い権限を発揮した こともあって、班目先生のご解釈では、今回の福島の事故等については、あのときの点検の 不正の方がより重大な問題であって、今回のは、それ以下であるという解釈でよろしいんで すか。
○班目原子力安全委員長 内容的に話が違うわけで、東電問題のときは、明らかに原子力安 全・保安院の対応にミスがあったと思っています。したがって、勧告権を行使させていただ いているわけです。それに対して、今回、原子力安全・保安院の方に、明らかなミスがあっ たかどうかというところまでは、確証を持ってないので、むしろ、報告徴収の形にして、よ りよい規制を目指してくださいというふうに言っていると、そういうことです。
○NHK岡本記者 NHKの岡本です。 もう1点だけ、班目先生に伺いたいんですが、今回、こういうふうに、政府が第1次評価と第2次評価と、2段階に分けてやろうと言ってきた、この方針全体、今、紙に記されてい るベースだけで構わないんですけれども、それについては、具体的内容は、分からないにせ よ、その大きな方針として、これについては、何かご意見ないでしょうか。
○班目原子力安全委員長 何回も申し上げているように、この、1次評価というものが一体 どんなものが出てくるのか、2次評価というのがどんなものが出てくるのか、分からない段 階では、ちょっと、何ともコメントのしようがない、というのが本当のところです。
○NHK岡本記者 2段階に分けてやるという評価の方法については、いかがでしょうか。
○班目原子力安全委員長 2段階である必要もなくて、3段階、4段階というか、むしろ永 久に続けるべきですよね、というくらいの感想は持っています。
○NHK岡本記者 あともう1点、この停止中の原発と運転中の原発、それぞれ、分けて考 えることについてはいかがですか。
○班目原子力安全委員長 さっきもちょっと申し上げましたけれども、この問題と定期検査 からの再起動の問題とを関連づけて考えるかどうかということについては、これは、政府の 方のご判断であって、我々としては、何ら関与してないということから、運転中のものと定 期検査中のものと分けるということについても、安全委員会としては、特段、何か申し上げ る立場ではないということです。
○朝日新聞小堀記者 朝日新聞の小堀です。 あと、1点だけなんですが、今、北海道電力の泊の原発や関西電力の大飯の原発で調整運転が4か月続いている問題がありまして、今、ちょっと、顔をおしかめになりましたが、あ れは、はっきり言って異常な事態だと思うんですけれども、先生はそれについては、どうお 考えでしょうか。
○班目原子力安全委員長 明らかに余りいいことではないと思っております。
○朝日新聞小堀記者 基本は今の法律だと、最終の検査というのは、事業者、電力会社が申 請をして、それから、保安院がいくということになっていますが、保安院の方から何か指導 した方がいいとか、何かアドバイスのようなものがあれば。
○班目原子力安全委員長 尐なくとも、現在のところ、安全委員会の方には何も話はござい ませんし、現実に、調整運転から営業運転に変えるというところについては、原子力安全委 員会は、直接的な権限は何も持っていませんので、今は、静観しているというところです。
○NHK岡本記者 今のご質問に関連して1点だけ伺いたいんですが、この調整運転を続け ているということは、次の定期検査の時期が決まらないことになるんですが、この定検時期 については、いかがお考えでしょうか。
○班目原子力安全委員長 それは、当然、常識的な範囲内で決めていただけるものだろうと いうふうに期待しています。
○NHK岡本記者 特に、安全委員会の方からは、どうこうするということはないんですか。
○班目原子力安全委員長 適切な対応を期待しているというのが現在のポジションです。
○NHK岡本記者 保安院に対して。
○班目原子力安全委員長 もちろんこれは保安院ですよね。結局、総合調整試験の合格証を 出しておられるのかな、ちょっと事実関係、細かいところまで、私はよく分かりませんので、 ちょっとその辺は、よく分かりませんけれども、関係者がしかるべき対応をとるべきだと思 っています。
○東京新聞榊原記者 東京新聞、榊原です。 官房長官などの説明では、これら定期検査からの再稼働については、安全委員会が加わらなくても、再稼働できる仕組みになっていて、今回のいわゆるストレステストでも、安全委 員会にも評価に加わってもらうご趣旨の説明があるんですが、そのことと、今、委員長がお っしゃった安全委員会の妥当性の確認という関わり方というのは、見解のずれというのはな いんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 見解のずれがあるかどうかはちょっと。
○東京新聞榊原記者 もっと、安全委員会が加わるようなイメージで受け取っている方が多 いと思うんですが、でも、委員長としては、それほど、今までのやり方とそんなに変わらな いんだというご説明なものですから、安全評価に安全委員会が加わるということで。
○班目原子力安全委員長 尐なくとも、定期検査から、これは、最初は、総合負荷試験に入 るところか何かで、安全委員会が、今まで何か言ったことは、多分ないはずだと思います。 そういうところの段階と、これは、政府が決めることですから、安全委員会は直接的にはそ のことには、今回もタッチしませんけれども、福島第一発電所の事故を受けて、総合的な評 価をしなさい、それを何らかの形で安全委員会が確認させてもらいますよ、というのが出て きた。我々も、原子力安全・保安院に対して、報告徴収をかけたということで、その結果か 何かを政府の方で、何らかの形で使うかどうかというのは、これは政府の方に任されているので、我々からは何も申し上げる立場ではない。 ただ、安全委員会としては、政府に頼まれたからこういうことをやっているのではなくて、あくまでも、安全委員会独自の立場で、福島第一の事故を受けて、総合的評価というのをや らないと、事故の当事国である日本としては、IAEAその他に対して、きちんとした説明 ができないから、是非、やってほしいというのを独自の立場で申し上げていると、そういう ことです。
○読売新聞井川記者 要は、もやもや感というのは、班目先生は再稼働について、法的な権限はない、運転中については権限がないということを随分おっしゃっている。ところが、技 術的に、安全委員会が技術的な専門を所掌しているのだとすると、現状の福島原子力発電所 の事故を受けて、現状の日本国内における原子力発電所というものが、従前来、安全委員会 が言っておるところの施設の一定の安全基準を超えているものなのかどうか、ということに ついて、見解が出ていないということなので、それについては、現状、他の発電所について、 技術的、専門的に見て、その法的権限とは関係なく、安全と評価されておられるのか、され てないのかというのは、どうお考えになられるでしょうか。
○班目原子力安全委員長 ですから、従来型の考え方、安全審査指針類をクリアしていれば いいという意味においては、安全性は確保されていると思っています。従来の安全設計類等 には、穴があったのも確かです。それについては、安全委員会としては、責任を持って改定 作業を進めますが、これは、また専門家のコンセンサスを得ながら進めますから、改定がい つになるか、私ですら約束できない状況にあります。
それに対して、原子力安全・保安院の方で緊急安全対策というのを打ち出されて、その出 された緊急安全対策なるものは、その穴を埋めるのに対して、妥当なものであろうという見 解は、既に、申し述べているところです。
したがって、その先として、こういう、ただ単に指針類を満足していればいいというだけ ではなくて、世界の趨勢としては、さらに、余裕がどれだけあるかということまで調べるよ うになっているので、そういうことを、ちゃんと、これから我が国の規制の中でもやってい ってほしいという見解を述べ、それに対して、原子力安全・保安院側の対応を待っている。 そういうことなので、まさにおっしゃるように、そういうことについて、原子力安全委員会 は強い興味を持っているということになります。
○読売新聞井川記者 つまり、現時点では、安全委員会としては、十分に安全かどうかは言 えないということを、今、長々とおっしゃった。安全であるか、安全でないかについて、判 断する材料がないということをおっしゃっている。
○班目原子力安全委員長 安全であるかないかだったらば、尐なくとも、安全設計指針類を 満足しているから、今までのルールどおりでいく限り、安全なんですよね。だけれども、よ り余裕まで示してほしいというところまで、今回、要求したということです。
以上