「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

第50回原子力安全委会見、ストレステストは細野大臣の要請がきっかけ。もんじゅも含め全原発。

2011-07-07 17:53:01 | 防災・減災
 7/7にストレステストが新聞紙上を賑わすようになりました。
 その発端が、7/6の第50回原子力安全委員会であり、私も、なぜ、「ストレステスト」を言い始めたかを知りたく、記者会見を読んで見ました。
 そして、その背景が理解できました。

 記者の皆様は、よく勉強されて質問されているのではないでしょうか。
 これからも、どうかよろしくお願い申し上げます。


 ポイントは、

*7月5日担当の細野大臣から日本の原子力発電の安全性を評価する要請があったため(指示ではなく)、もともと原子力保安院に求めていながら回答がなかったストレステストについて、正式に回答をもらうようにした。

*回答は、1週間から10日ぐらいを原子力保安院からもらいたい。

*いままでいってきた総合的評価=ストレステスト

*津波、地震やその複合の場合を求める。竜巻、洪水などは地域の特性で判断。航空機墜落は基準があり、求めない。テロも求めない。

*合格、不合格ではなく、「余裕」を見たい。ただし、定量的評価はもとめていない。

*「もんじゅ」も含める。再処理施設は含めない。

*保安院から出されてきた回答をもとに、個別の原子力発電所の評価は、ダブルチェックではない形の評価。

*「今一番重要だというふうに考えているのは、福島第一発電所の事故を踏まえて、こういう、原子炉施設の安全性の基本的な考え方を再構築することだというふうに思っています。」

*****原子力安全委員会ホームページより*****
http://www.nsc.go.jp/info/20110706_b.pdf

原子力安全委員会記者ブリーフィング
日時:平成23年7月6日(水)17:22~18:40
場所:合同庁舎4号館6階643号室
参加者:班目委員長、久木田委員長代理、水間課長

○NHK岡本記者 NHKの岡本と申します。
3点伺いたいんですが、まず今朝、海江田大臣がストレステストについてするように実施を求めて、それでなぜ、原子力安全委員会の側から、こういったことをやってほしいという報告を求めたのか。つまり、なぜ保安院側から説明があって、それに対して何か評価という形ではなくて、原子力安全委員会側から、なぜこういう形でやってほしいという指示が出たのかという、まず、その経緯について伺いたいことが1点。
 それから、あと、この資料の中で、設計上の想定を超える外部事象に対する頑健性に関して総合的に評価することを要請とありますが、総合的に評価というのをもうちょっと分かりやすい言葉で説明を補っていただきたいということが2点目。
 それから、あと3つ目として、具体的な今後のスケジュール、いつまでに報告を求めるのか、その3点についてお願いします。

○班目原子力安全委員長 まず、最初のご質問ですけれども、実は昨日、細野大臣から私の方に、日本の原子力発電所の安全性を確認するため、原子力安全委員会にそれを総合的に評価してもらって、見解をしっかり示していただきたいという要請がございました。我々は独立してございますので、指示は受けないのですけれども、要請を受けたということから、あえて、こういう形で報告聴取を経済産業大臣に対して求める、という形をとったわけでございます。
 内容的には、常々、保安院に対して、我々が求めていた安全性に関する総合評価ということなのであって、特に、新しいことではないんですけれども、ずっと求めていたところ、なかなか回答がないという状態であったこと、それから細野大臣の方からも、そのような要請があったということから、本日、こういう形での報告徴収をしっかりかけるということにした、ということでございます
 それから、2番目の頑健性の話は、ちょっと、むしろ場合によっては、久木田委員の方にも補足していただきたいと思いますけれども、原子力施設の安全確保の大原則は、多重防護ないし深層防護、いわゆるDefense in Depthという考え方でして、分厚く守っている防護層、何重にも壁を設けるということじゃなくて、防護対策が幾重にもなされている、ということが基本中の基本でございます。
 したがって、たとえ津波が想定を超えたからといっても、それだけでだめになってしまうようなものではあってはいけないわけで、想定を上回っても、その先の防護対策がまた用意されている、これが幾重にもなっている、というのが基本中の基本であります。しかしながら、その原則で作られていたところ、実は、今回の福島第一原子力発電所の事故で、そのはっきりと脆弱性が露呈してしまったということで、それに対して他の発電所というのは、どれだけ頑健性を持っているか、robustnessを持っているか、というのを調べていただきたい。これは実は、海江田大臣なんかも触れていたと思いますけれども、いわゆるヨーロッパだとかIAEAが求めているところのストレステストそのものと似たようなものだ、というふうに考えてございます。
 それから、3番目のご質問ですけれども、今日、こういう形で求めましたが、できれば1週間以内には、少なくても今日、求めたところの総合的評価手法と実施計画を原子力安全委員会の方に、保安院の方から報告していただきたいな、と思っているという次第でございます。久木田先生の方から少し補足をお願いします。

○久木田原子力安全委員 総合的評価という言い方をしましたけれども、事故というのはある物理的な因果関係を持って拡大したり、あるいは収束したりするわけですね。委員長も触れられた多重防護というのは、因果関係に基づいて事故が、あるいは、異常状態が発展していく、その因果関係をどこか途中で絶つといいますか、そのことを効果的にやろうという考え方であるわけです。
 今回、保安院の指示によって行われた措置の中でも、例えば、原子力発電所の外部の電源系の信頼性を高めるというのは、停電によって原子力発電所に対して影響が及ぶことを防ぐ、つまり、異常状態が発生することを防止するという観点からのものですし、タングステンを入れた防護服とか、あるいは原子炉建屋の上に穴を開けるとかといったのは、そういった防止策がうまくいかなくて、事故が相当拡大してしまった後の対策であるわけですね。
 そういった、それぞれの対策がどの段階で効果を持つことを期待しているのか、それから、既にある設備とか、運転手順とかといったものと組み合わせて、どれぐらいの効果が発揮できるのかということを表現するやり方、というのが安全性を立証する場合には、いろいろな手法がある。我々としては、そういったものをイメージして、そういった手法を用いて、安全上のさまざまな措置の効果といったものについて、そういうものを含めて、評価していただきたいというふうに考えているところです。

○班目原子力安全委員長 もうちょっと、つけ加えさせていただくと、今回の資料の中に余裕という言葉が入ってきます。ややもすると、我が国のいろいろな安全審査だとか、検査のあり方というのでは、要するに合否しか求めてないというか、要するにチェックだけして、「はい、合格です」で終わらせていたと。そうではなくて、テストをしてくださいと。むしろ80点なのか、90点なのか、あるいは、ぎりぎりの合格点なのかまで調べてください。これがストレステストのテストの意味だということで、まさに余裕をちゃんと把握してください、というお願いだということでもございます。

○NHK岡本記者 2点、今の追加で伺いたいんですが、まずストレステストという言葉が出てきたのがいつなのか。いつ、そういった話で、これまで保安院側にそういった安全を求めてきたのか、ということについて伺いたいのと。
 あと、総合的にというのは、つまり多重防護対策については、総合的に検討するということですか、それとも、起きる津波や地震とか、そういったものが総合的にということですか、対策を総合的に評価するのか、それとも、起きる事象について、複数同時に起きたりとか、そういったことを評価するのか、どちらですか。

○班目原子力安全委員長 実際に何らかの起因事象といいますけれども、地震だとか津波だとか、あるいはその複合だとか、そういうのが、もともとの原因になって、次々と事象が進展していって、最後は例えば、シビアアクシデントに至るという、ある種のシナリオがあるわけですね。そこの間に、それを防御するための防護対策というのが、幾重にも用意されているはずであると。
 その辺を明確にしてくださいというのが、このストレステストの目的でして、ストレステストという言葉自体は、最初に言い出したのはヨーロッパのWENRAという組織ですけれども、IAEAなどでも強制力はないんですけれども、是非、各国でやってもらいたいというように要請が出ているところでございます。

○NHK岡本記者 前半の質問で、ストレステストという言葉がいつから出てきたのかということについてはいかがですか。

○班目原子力安全委員長 国内でですか、国際的には。

○NHK岡本記者 原子力安全委員会として、保安院に求めたのか、あるいは、そういった言葉が使われた上でやりとりがあったのか。

○班目原子力安全委員長 今回も別に特に、ストレステストという言葉になると、これは最初に使ったのが、Western European Nuclear Regulation 何とかだったか、WENRAという組織がやっているものでして、WENRAにはWENRAのストレステストの定義というのがございます。
 我々としては、WENRAが定義しているストレステストをそのまま実施していただきたいというわけでは必ずしもないので、ある意味では、総合的評価ということでお願いしたと。ただ、世の中的には恐らく、今日、海江田大臣なんかもストレステストという言葉をしきりに使われていましたから、そのストレステストと非常に近いものになるのであろうというふうには理解しています。

○NHK岡本記者 このタイミングで出てきたということは、つまり、佐賀の玄海原発が今、運転再開するかしないかという判断が、かなり迫っている状況にあった中で、今、こういう話が急に細野さんから昨日、そういった話が出たということだったんですけれども、今こういうことを求めたら、運転再開に判断を迷っている自治体なんかが、さらにこのテストの結果を待つとか、あるいは運転の再稼働がさらに遠のくとか、そういった影響が出ないかどうか、それについてはいかがでしょうか。

○班目原子力安全委員長 これについては、我々の側で考えることではなくて、これはあくまでも政治的な判断だというふうに考えております。我々としては、玄海の発電所の再開問題が持ち上がるよりもはるか前から、こういう総合的評価を求めていたところ、なかなか原子力安全・保安院の方から報告が上がってこなかったというので、ずっと待っていたという状況だったわけです。それに対して、昨日細野大臣の方から、むしろ原子力安全委員会の方でそういう求めている総合的評価というのをしっかりと提示してほしいという要請があったので、それも受けて今日こういうようなことを非常にはっきりした形で原子力安全・保安院に求めたということになります。

○NHK岡本記者 1点だけ最後に、そのはるかに以前からというのは、具体的にいつごろからですか。

○班目原子力安全委員長 最初にちょっと正確に覚えてませんが、3月30日ごろか何かに、緊急安全対策か何かを原子力安全・保安院の方から報告を受けましたっけ。日付まで分かりますか、3月30日辺りのときからも、緊急安全対策というのを原子力安全委員会として、大変結構ですというふうに答えています。こういう対策を打つことによって、安全性が向上することは、これは明らかだと。しかしながら、こういうある意味では、明らかに穴があいていたところをふさいだというだけでは説明不足でしょうと、対策としてはいい方向ではあるんだけれども、しっかりとした評価をしないと説明不足ではないですか、というふうに申し上げていたところでございます。

○NHK岡本記者 つまり3月の末からということで、末からということで。

○班目原子力安全委員長 最初に緊急安全対策が出たのが、そうだとしたらそうだと思います。

○水間課長 ちょっと事務局ですが、3月30日が最初ですけれども、その後、4月9日、4月15日、4月25日、5月6日、5月11日、5月19日と6月9日ということで、こういう指示を出しましたとか、それから、それに対しては、こういう報告を受けましたとか、それについて保安院からこの原子力安全委員会の場でご報告をいただいている。日付は、ちょっと保安院側の日付ですので、その後の原子力安全委員会のタイミングでということでございますけれども、そういったことについて、その場、その場でご報告を受けていて、恐らくそのときの速記録を見ていただくと分かりますけれども、原子力安全委員の方から、そういったものを個別の対策についてのみでなくて、どういうふうに繋がりがあるのかとか、それに対してどういう効果があるのか、ということを総合的に保安院なりの分析をして、報告をしてほしいというのを再三にわたってお願いしているというふうに思います。
 それから、WENRAですけれども、先ほど委員長は何の略ですかということですが、Western European Nuclear Regulators Associationです。それがWENRAということで略されています。

○日経新聞原田記者 日経新聞の原田です。
ちょっと細かいことで恐縮なんですけれども、昨日、細野大臣からどんな形で伝えられた、電話があった、何時ぐらいに電話があったと。

○班目原子力安全委員長 細野大臣は、原子力安全委員会の担当大臣なんです。例えば、予算とか、そういうこと、原子力安全委員会は独立した機関ではあっても、予算等々まで勝手に決められるわけじゃないので、担当大臣がいらっしゃる。細野大臣が担当なので、要望があって、4時ぐらいにこちらから細野大臣の部屋、この建物ですけれども、伺っております。

○日経新聞原田記者 そのときに、これは大臣だけじゃなくて、総理の意向でもあるというのは、ご説明はありましたか。

○班目原子力安全委員長 そうですね。要するに、内閣としての意向だろうというふうに、私としては理解してございます。

○共同新聞竹岡記者 共同通信、竹岡と申します。
2~3点確認をお願いします。
 先ほどの1週間以内に報告を求めたいということだったんですけれども、これは、その期限としては、法令などによる何か義務とか、そういうものはないんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 それはございません。1週間というのはないですよね。ざくっとした数値で1週間なのか10日なのか、これは、原子力安全・保安院の方の作業次第だというふうに考えています。

○共同通信竹岡記者 それと、確認なんですけれども、総合的評価ということについては、委員長もこれまで言及されていましたけれども、今日になって、経産大臣が言ったストレステストと今回の総合的評価は、同一のものと考えてよろしいんでしょうか。

○班目原子力安全委員長 限りなく近いものだろうと思っています。
というのは、ストレステストという言葉自体を使い出したのは、WENRAが最初なんですが、私の理解では、IAEAの閣僚会議なんかの場でも、天野局長辺りが是非、このストレステストというのを世界中でちゃんとやってほしい、という要請をしていますので、そのことから考えると、我々が考えているものと、大変近いものだろうというふうに理解しています。

○共同通信竹岡記者 そうすると、保安院の方で、今回の総合的評価とは別に、ストレステストをやるということはないんですか。

○班目原子力安全委員長 それはないです。要するに、ストレステスト、イコール、我々が言っているところの総合的評価だとお考えください

○共同通信竹岡記者 分かりました。
 最後に1点、玄海原発の関係で、先ほどもちょっと話があって、確認なんですけれども、今回のこのストレステストをクリアすることが原発の再開の要件ということについては、安全委員会の所掌ではないという。

○班目原子力安全委員長 安全委員会としては、これは玄海原子力発電所のためにやるものではなくて、全発電所について是非、やってほしいという立場でございます。

○朝日新聞高山記者 朝日新聞の高山といいますけれども、今日、午前中の経産省のブリーフィングでは、既に、緊急安全対策で、国としては安全性は確保しているけれども、いわゆるストレステストでは安心を担保するためだ、という趣旨の説明だったんですけれども、今のこの安全委員会の文脈で見ると、総合的に見ないと安全かどうかということは、まだ評価できないというふうに読めるんですけれども、それは安全委員会としては、現時点では、そういうスタンスだということなんでしょうか。

○班目原子力安全委員長 安全ということに対して、常に100%はないわけですよね。保安院の今までの報告を受けている限りは、ぎりぎり合格なのか、十分余裕を持って合格なのかが、こちらとしても判断できないので、是非、しっかりとした総合評価を求めたいということです。したがって、多分、それほど違いはないんじゃないか。だけれども、我々は安心を求めているのではなくて、安全性がどれだけ余裕があるかということを知りたいということです

○朝日新聞高山記者 今のご説明では、直感的に言うと穴のあいたところをとりあえずふさいだのが緊急安全対策というイメージだとしたら、それは全体を見て、それが本当に十分機能するかどうかというのは、そういう意味ではまとめてみないと、果たして、今おっしゃったようなぎりぎり合格かどうかすらも、結局は分からないのじゃないか、というふうにも思えるんですけれども、逆に言うと、このテストをした場合、例えば、ぎりぎり不合格ということが理屈としてはあり得るということでしょうか。

○班目原子力安全委員長 それは逆にないというか、今までの例えば、安全審査をやっていて、それには合格しているわけですよね。それで、今回、しかし安全審査でいろいろと、実は穴があるところが分かった。そこはふさいでいただいているというので、ぎりぎりなのかどうかは分からないけれども、安全性はとにかく向上の方向に行っているだろう、というふうに理解しています。ただ、説明性は不十分だったのではないか。これは前から申し上げているんですが、なかなか理解しにくいのではないか、というふうに考えていたところです。

○毎日新聞青野記者 毎日新聞の青野です。
 EUのストレステスト、リリース等を見る限りでは、その対象として、自然災害の中にも津波とか地震とかだけではなくて、例えば、非常にとても寒いとか、あと豪雨とか、何かそういうものが入っていたり、さらには航空機のクラッシュとか、あとテロもその対象として入っているんですけれども、そういう点については、今、おっしゃったようなストレステストに非常に似たものということですけれども、それについては、どうお考えなのかというのが1点です。

○班目原子力安全委員長 まず、悪天候については、例えば竜巻とか、いろいろ考えられるとは思うんですが、そこまで含めるかどうかというのは、これは保安院側にお任せしようと思っています。特に、ヨーロッパなんかの場合には、ほとんど冷却系が川からとっていますから、津波というよりは、むしろ洪水とか、そちらになっているので、その辺は、地域の事情が反映したものだと思っています。
 それから、航空機落下については、別途、保安院の方で既に基準が出ているので、あえて今回、我々の方から要求していない。最後に、特にテロなんですけれども、これについては、実は安全委員会の所掌では必ずしもないものですから、今回は入れてない、そういう事情でございます。

○毎日新聞青野記者 EUのもうひとつストレステストなんですけれども、そのプロセスとしては、EUの場合には、まず事業者にレポートを出してもらい、それを国が見てレポートとし、それをさらにピアレビューにかけるということになっているようですけれども、日本の場合には、それに準ずるようなプロセスを踏むというおつもりがあるのかどうかについて教えてください。

○班目原子力安全委員長 これについては、我々が決めることではなくて、原子力安全・保安院の方に、今日、こういう指示を出しましたので、これに基づいて、原子力安全・保安院の方でご判断されることだろうと思っています

○毎日新聞青野記者 安全委員会からは、特に、その手法については指示を出さないということですね、助言もしないと。

○班目原子力安全委員長 ですから、安全委員会としては、こういう基本的な考え方を示しましたので、あとは実際の一種の規制行為になるんだと思うんですけれども、これは原子力安全・保安院の方で考えられることだ、というふうに理解しています。

○テレビ朝日村田記者 テレビ朝日の村田と申します。
 先ほどのご説明の中で想像すると、班目先生は80点なのか、90点なのかまで調べてくださいというのが、ストレステストのテストの意味とおっしゃっていましたので、そうすると、今ある原発すべてをテストした場合に、90点はこの原発とこの原発、60点はこの原発、とこの原発という具合に総合評価ランキングが出てくると想像していいのでしょうか。

○班目原子力安全委員長 ちょっと、さっき言い過ぎましたかね。テストとは言いましたけれども、今日のこの文書の中にでも、たしか、必ずしも定量的でなくてもいいです、とどこかに書いてありましたよね。

○テレビ朝日村田記者 (3)の上ですね。

○班目原子力安全委員長 (3)の上の方ですね。
これは、本当の意味での定量的な評価をしろと言われると、これは、非常に難しくなりますが、何となく、どれぐらいの余裕があるのかな、というのは分かるようにしてもらいたい、ということなので、おっしゃるような形で80点とか90点とかという、そういう形ではちょっと出てはこないのではないかと予想しています。

○テレビ朝日村田記者 どんな形で出てくるんでしょう。S、A、B、Cでしょうか。

○班目原子力安全委員長 すみません、そこまでは、ちょっとまだこちらも考えてないというか、原子力安全・保安院の方で考えていただきたいと思っています。

○東京新聞榊原記者 東京新聞の榊原です。
やり方が1週間以内に報告された後、実際の評価に入ると思うんですが、その評価結果が保安院から安全委員会に報告があったときに、それを安全委員会としてはどう評価するのかというのは、何かイメージおありでしょうか。例えば、ダブルチェックという形で、設置許可変更申請などのように、安全委員会が何らかの形で現地を見たりとか、そういうことまで考えていらっしゃるのか、その辺りを教えてください。

○班目原子力安全委員長 今日、正式に求めたのは、あくまでも総合的な評価手法、どんな方法でやるんですかということと、それからその実施計画をちゃんと定めてくださいねと、どんな感じでやっていくんですかねと、そこまでです
したがって、1週間か10日か分かりませんけれども、報告があるのはそこまでだろうと思 っています。場合によっては、幾つかのプラントが例示的に挙がるのかもしれませんけれども、それはまた別の話だというふうに考えているということです。
 したがって、個別のプラントの評価というところまでは、これはもし、原子力安全・保安院の方から何らかの形で上がってきたときには、何らかのコメントは差し上げるかもしれませんけれども、それはこれまでのダブルチェックみたいなものとは、ちょっと違うというふうにお考えいただきたいと思います

○東京新聞榊原記者 分かりました。
 あと、このストレステストというか、総合的な評価の進め方の流れなんですが、それを保安院がまとめてくるとは思うんですけれども、今、委員長としてはどのようなイメージを持っていらっしゃるのか、例えば、個別のプラントが評価を終わったものから、順番に安全委員会に報告されてくるようなイメージでよろしいんですか。

○班目原子力安全委員長 イメージとしては、そうなんでしょうかね。ちょっと、その辺りもこれもあくまでも、原子力安全・保安院の方にお任せしたいと思っています。

○東京新聞榊原記者 対象は原発のみでいいわけですか、再処理工場ですとか。

○班目原子力安全委員長 とりあえずは原子炉施設ということで求めたので、原子炉施設まで、というふうに今日の文書ではそこまでしか求めておりません。

○東京新聞榊原記者 「もんじゅ」も含めて。

○班目原子力安全委員長 「もんじゅ」も考えてみたら発電用原子炉施設ですね。

○読売新聞山田記者 読売新聞の山田といいます。
今のに関連して、バックチェックとは違うという、今回の理由は何になるのでしょう。要は、バックチェックもその耐震について、保安院でやったものを安全委員会としても、細かくというので、私も審議会を何回か見てきたんですけれども、それと今回のが違う、要は、安全委員会の方でダブルチェックというか、しないという、その理由は何になるんですか。

○班目原子力安全委員長 まず、原子力安全委員会の本来の仕事というのは、安全確保のための基本方針を示すことだと思っております。そういう意味からいくと、実は、法的には設置許可申請とかという基本設計みたいなところに関しては、これは安全委員会がダブルチェックをしなければいけないということになっています。
 それに対して、耐震バックチェックというのは、ちょっと微妙な関係にありまして、耐震設計審査指針なるものが基本設計そのものにかなり関係しているというところから、それについての報告をしっかりと安全委員会としても聞いて、それで指針を補う手引きみたいなものを作るのに資するという、そういう理由があったということです。
今回のものというのは、もう少し、基本設計というよりは、運転段階に入ったもののものなので、どういう形になるか分かりませんけれども、もうちょっと個別の対応というのは、それほど立ち入らないことになるのではないか、というふうに考えています

○読売新聞山田記者 今のお話で言うと、指針という部分で、地震の方も分かるんですけれども、今回もある程度の基準があって、それについて、各事業者さん、各機器について数字が出てくる。先ほど班目先生がおっしゃったように点数が出てくる、それについての評価というのは、基本的な考え方に近いようなものだと思うんですが、多少ちょっと違うのか。

○班目原子力安全委員長 ですから、基本的な考え方として、今までは、安全審査で合格か不合格かということしか見てませんでしたねと。それから、検査なんかも合格、不合格ばかりで見てましたねと、そこをあえて、ちゃんと余裕がどれだけあるかまで見てください、という基本的な考え方を新たに発出したと、そこが大きい話なんだと思っています

○読売新聞山田記者 それと、あと余裕を見て、それについての出来、不出来というのは、保安院の方で示すとは思うんですけれども、それについては、安全委員会の方としては、報告を受けて、それがいいか悪いか、というのを判断しますと、そういうことになる。

○班目原子力安全委員長 そういうことになろうかと思います。

○読売新聞山田記者 分かりました。
あともう1点、先ほど今回、今日の臨時会に至った経緯をご説明いただいたんですけれども、安全委員会の独立性というものからすると、要請を受けたにせよ、政治的に今回、動いたという感は否めないかなと思うんですね。
それで、ストレステスト自身はすごくいいことだと思っています。その点について、政治的独立性という部分では、どういうふうに思われているのかというのが1点と、あと、いろいろ今までにも班目先生の方から保安院の方に宿題を出していると思うんですね。例えば、定義、冷温停止等、これについても、このような形で、今後というか、近く保安院の方に報告を求めたりというのはあるのかどうか。

○班目原子力安全委員長 ですから、細野大臣の方から指示は受けてません。あくまでも、要請です。要請を受けた内容が、たまたま原子力安全委員会としても、ずっと保安院に対して求めてきたことだったので、それなら少し正式な形でやりましょう、ということだったわけで、原子力安全委員会としては、政治的に介入されたとは思っていません。それが第1点ですね。
 それから、例えば、冷温停止の定義について早く持ってきなさいということは、こういう総合的な安全評価が必要ですよということよりは、優先度が低いんではないか。これは、安全委員会設置法25条を使ってのかなり正式なあれになりますので、実は、今までも安全委員会としては、そこまでやるかどうか、迷っていたところはあるんですが、冷温停止にまで、そこまで立ち入る必要はないんじゃないかというふうに今は考えています。

○読売新聞山田記者 特に、例として冷温停止を挙げたんですけれども、他にもたくさんあるんですけれども、それについてはないですねという、そういうことで。

○班目原子力安全委員長 今一番重要だというふうに考えているのは、福島第一発電所の事故を踏まえて、こういう、原子炉施設の安全性の基本的な考え方を再構築することだというふうに思っています。

(次のブログに続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストレステストは、保安院への事故後初めての25条を用いた要請。国民の理解しやすい説明となる。

2011-07-07 17:50:01 | 防災・減災

(上記記者会見つづき)

○読売新聞井川記者 読売新聞の井川といいますが、1点確認なんですけれども、さっき細野大臣は指示じゃなくて要請だとか何だとかと、細野大臣は指示する権限はあるんですか、ということが1点と。
指示する権限はないと。先ほど、細野大臣の要請だか要望だか分からないですけれども、要望の内容が最初に班目先生おっしゃったのは、原発の安全性の総合的な評価をしてほしいというふうにおっしゃった。
その後は細野さんからは、原子力安全委員会として安全に関わるものを何を求めるか、具体的に示してほしいというふうにご紹介があって、どちらを細野さんは求めていたのか、何か言い方が変わったので、ちょっとよく分からなかったので、それで、もし最初におっしゃった総合的な評価をしてほしいということが細野大臣の要請だったとすると、先ほどのこの紙にもありますとおり、評価の方法とスケジュールだけを報告の義務づけにしているので、班目先生としては、細野大臣の要望を無視するということになるのかと。
なぜかというと、先ほど来、個別の評価についてはしない、ということをおっしゃっていたので、ということは細野大臣のご要望については、要望であって指示じゃないので、それについては応えないということをおっしゃっているのかどうか、ということをお伺いしたいんですけれども。

○班目原子力安全委員長 細野大臣の正確な表現というのは、あれなんですけれども、要するに、総合的な評価方法みたいなものを示した上で、見解をしっかり示すということが一番重要だったのです。

○読売新聞井川記者 正確に何とおっしゃったんですか、ちょっと意味がよく分からないので、違うことをおっしゃっていてもちょっと困るので、つまり、安全委員会としては、この文書にもあるとおり、個別の多分、国民が一番求めていることは、原子力発電所が安全であるかどうかという専門的観点からの評価にもかかわらず、安全委員会としては、それについて興味がないと先ほど来おっしゃっているわけですから、手法について提示するように言っているだけであって、評価内容については、個別に持ってくるかどうかについては、うちの問題じゃなくて、保安院の問題だというふうにおっしゃっているわけですから、それは細野大臣が何を要請されたのかというのは、非常に重要な問題でして、それに対して、原子力安全委員会として、あえて専門的な観点として、国民が一番求めるものを無視するのかどうかということについて興味があるわけですので、そのことについて、2点について確実に確かなところをご回答願いたいわけです。

○班目原子力安全委員長 総合的な評価となると、これはまさに相当な人手がかかります。

○読売新聞井川記者 だから、細野大臣が何を求めていたかを正確に教えてください。

○班目原子力安全委員長 原子力安全委員会が安全性の総合的な評価の方法を示すとともに、示してもらいたい。ちょっとすみません。

○久木田原子力安全委員 我々の受け取ったところですけれども、安全性の評価のための基本的な考え方というものを今日の文書で示したような形で示すこと。その考え方を受け取った原子力安全・保安院において、その考え方に沿った総合的評価をしてもらうこと、それが我々のやるべきことだというふうに理解しています

○読売新聞井川記者 しつこいですけれども、細野大臣は安全評価、一般的に言うストレステストの手法というか、考え方について、安全委員会として示せと言ったのであって、班目先生が最初におっしゃった、総合的な評価をしてほしいというのではないという、それは取り消されますね。

○班目原子力安全委員長 申しわけありません。総合的な評価を各プラントについてやれというふうな要請があったとは、私は理解していません。

○読売新聞井川記者 それで、ただ国民が一番求めているのは、現に特に、近隣の住民というのが求めているもの、あるいは近隣から最近は隣接県にまで広がっていますけれども、一番求めているのは、個々の評価だと思うわけですけれども、それについては、だれしも異論がないところだと思うのですが、安全委員会としては、あくまで、それについては保安院が自主的に上げてこない限り、報告を求めることもないというふうに解釈してよろしいですか。

○班目原子力安全委員長 今日の段階ではそうです。

○読売新聞井川記者 それはなぜですか。

○班目原子力安全委員長 まずはとにかく手法を示すとともに、計画を示してほしい。

○読売新聞井川記者 それは分かっているので、なぜ国民が一番求めているものについて、安全委員会として興味がないのかということ。

○班目原子力安全委員長 興味がないとは申し上げておりません。

○読売新聞井川記者 興味はあるんですね。

○班目原子力安全委員長 もちろんです。

○読売新聞井川記者 では、なぜやらないんですか、やっちゃいけないというようなことは。

○班目原子力安全委員長 少なくても、原子力安全委員会設置法25条の読み方なんですけれども、安全規制に関する施策の基本方針について、企画、審議、決定することのために必要な場合に報告徴収をかけることができる。すみません、法律の条文が分からないんですけれども。

○水間課長 原子力委員会と原子力安全委員会の設置法上の所掌事務というのがございます。
 これは安全委員会の方が13条でございますけれども、この中に5つの項目がございますが、その最初に「原子力利用に関する政策のうち、安全の確保のための規制に関する政策に関すること」というのがございます。
 ここについて、今回、既存の原子力発電所の安全性について、いろいろ議論がなされておりますので、安全委員会としても、そういうものについて、これは法令上、原子炉等規制法に基づく諮問を受けたり答申したりというその行為とはまた別に、そういう、現実の原子力発電所の頑健性ということまで、非常に重要な部分ですけれども、そういうことについて、原子力安全委員会としても、しっかりその評価を行うべきであるということを考えて、その規制行政庁たる原子力安全・保安院に対して、そういうことをしっかり要請するというのが本日のこの資料に出ているとおりでございまして、別に原子力安全委員会が興味がないわけではなくて、やるべき人がしっかりやるべきであるということをまず言い、それからちゃんとした考えに基づいてやらなければ、それは意味がありませんので、そういうやり方については、この報告をわざわざ法令に基づくものとして求めたということで、その総合的な評価手法及び実施計画というものをしっかりやって、それについては見せてくださいと。
それに対して、原子力安全委員会は報告を受けたら、しかるべくその有効性については確認をさせていただく、というのが原子力安全委員の先生方の考え方でありまして、今回の部分につきましては、その報告を法令に基づき求め、それに対して何が出てくるかは、まだ分からないんですけれども、かなりの視点については、ヒントと申しますとちょっとあれですけれども、こういう資料の中に出てくるわけでございますから、これに則っとって、保安院がどういう計画を持ってくるかということについては、その段階で安全委員会として見解を申し述べると。
そこで安全委員会としても、その意思が伝わったということが確認されれば、保安院の方が、安全委員会からそういう有効性のプロセスについては確認されたという計画、あるいはその項目について、原子力事業者等に指示を出すということになるのだろうと思います。
 その後の個別のプラントについては、保安院の方が原子力安全委員会の方へ報告をしてくるということは、当然あり得ると思いますので、それは、先ほどから先生方がおっしゃっているとおり、出てきた段階で、それについて必要に応じて見解を申し述べるということになるかと思います。先生方、それでよろしいですか。

○班目原子力安全委員長 はい。

○読売新聞井川記者 もう1点お伺いしたいのですけれども、先ほど耐震のバックチェックについては、基本設計に関わるものだったので、個別に見たというご説明の仕方、僕の理解が正しければ、そういう趣旨のことをおっしゃったのですが、今回も津波は基本設計にかかわることではなかったのか、今回のことは基本設計にかかわらないというふうに、班目先生はお考えになっておられるのかということをお伺いしたい。

○班目原子力安全委員長 その辺りについては、指針にある意味では穴があったのかもしれません。耐震設計審査指針でも、津波というのは随伴事象ということで、実は数行しか書いてないというふうにいろいろ指摘されてしまっているところです。
 それから、安全設計指針の方には、津波というのは出てくるけれども、これに対してどういう基準であるべきかというのは、実は書いてないという段階です。したがって、原子力安全委員会としては、指針類に不備があったということは認め、これについては、原子力安全基準・指針専門部会を開催して、議論を始めたところです。これの結果、またバックチェックが必要になるようであったら、これはまた、今回の話とは別に、何らかの手だてをしなきゃいけないというふうに考えております。

○読売新聞井川記者 今の中で全電源喪失も確か。

○班目原子力安全委員長 例えば、電源喪失のうち、外部電源に関しては、2系統との接続まで要求しているところ、今回、緊急安全対策でそれ以上のことを保安院の方ではというか、ちゃんとした信頼性の評価を外部電源についてもやりなさいよ、ということをやっていますが、この辺りは、必ずしも指針類の改訂とは直接にはかかわらないことではないか、というふうには思っています。

○読売新聞井川記者 つまり基本設計に関係ないから、今回のはバックチェックの対象ではないという説明は、論理的にはちょっとおかしく感じるんですが、それは言い違いという解釈でよろしいのか。
 それから、それに関連してですけれども、航空機やテロの質問があったときに、先生は既に保安院でやっておるとおっしゃった。ところが、航空機が墜落したときは、基本設計に関わる、例えば全電源喪失等の事象が起きないとも限らず、これもまた基本設計に関わるかもしれないのですが、先生はそれは航空機については保安院で評価しているので、関係ないとおっしゃったのだけれども、それも間違った割り切り方にはならないという確信を持って、おっしゃっているのかどうか、ちょっと確認させていただければ。

○久木田原子力安全委員 今まで委員長に言われたことに補足しますけれども、今、ご指摘にあったような問題も含めて、今回の事故からいろいろ出てきた課題というのは、幅広く考えれば、非常に多くのものを含んでいるというふうに思います。そういった問題に対して、我々がどのように対処していくかということについては、委員長が言われたような指針の改訂、あるいは改訂の必要性の検討も含めて、安全委員会でもやろうとしています。
 そういったことと、それから今回、保安院において開始された緊急安全対策、一連の措置の流れとして、今回、総合的評価をやること、そういうものが幾つも組み合わさって、いろいろな視点から今、申し上げたような課題を解決していくということになると思います。
 もちろん、この今回の課題といいますか、逆に言えば、保安院側が行った措置というのは、従来、原子力の安全性の対象として、直接考えられていなかった外部の電源の信頼性の話から、それから設計の話以外の、さっき言ったタングステン入りの防護服といったような、所内の防災対応といった非常に幅広い内容になっています。
 ですから、その中では基本設計に関わるような部分がないとは、確かに言えないのですけれども、こういった形で行われてきた対策というものが、総体としてどういった安全性の向上に繋がっているかということ、そういう切り口で、我々は見ることが適切であるというふうに考えたということです。
 そして、今、申し上げましたように、保安院としてとってこられたアクションについて、さらに総合的、客観的な評価を求めるというものであるということからも、この件については、保安院が主体としてやっていただく。ただし、その際に、安全委員会が再三申し上げてきたような、総合的な評価というのは、安全性を立証する、あるいは安全性を評価するためには、それなりの方法があるわけで、その方法に則っとって、きちんとした方法でやっていただきたい。
 そういった方法に則っとって、つまり、客観的な評価、安全委員会だけではなくて、国際的な評価にも耐えられるような評価に基づいて、いろいろな措置をしていただければ、それなりの妥当性があるだろうというふうに考えてる。そういった妥当なアプローチをとっていただくための要請を、本日したと、そういうことになるわけですね。
 それから、そういうことでいろいろな問題、今回の事故を踏まえて、摘出されている問題に対して、安全委員会がどの問題について、どういう形で取り組むかということは、安全委員会の持っているリソースと、保安院側の動きとも併せて考えて判断していきたいということになります。

○水間課長 さっきご質問にあった航空機落下ですけれども、これは基本設計の段階でも審査をしておりまして、安全設計審査指針の中には人為事象、人のなす事象ということで、航空機落下も考慮するようにということにはなっています
 今回の総合的評価の実施については、この前の事故を踏まえということで、この前というか、今でも事故は進行中でございますけれども、自然的事象というか、自然起因事象というものによって、それとの組み合わせで、いろいろクリフエッジ効果があるのかないのか、そこをよく見てくださいということで、すべて網羅的に外的事象に対して要求をしたわけではないんですけれども、今重要なのは、自然現象に対する脆弱性といいますか、そういうものに対する頑健性といいますか、そこを評価することがまず一番大事だろうということで、今回のことになっているということでございます。

○毎日新聞比嘉記者 毎日新聞の比嘉と申します。
 ヨーロッパのストレステストの場合は、そのテストで合格しない場合は、そのプラントの廃炉もしくは運転停止ということまで求めているんですけれども、今回、保安院に対して報告を求めたものに対して、そこまでの規定を求める考えはあるんでしょうか、安全委員会としては。

○班目原子力安全委員長 今の段階では、ちょっと仮定の上の話なので、ちょっとお答えは非常にしにくいです。
万一、不合格というようなものが出てきた場合には、それは、それなりの対応をせざるを得ないだろうと思います

○毎日新聞比嘉記者 それは評価の手法の中には盛り込んでほしいという考えはありますか、失敗した場合についてはこうする、合格しない場合にはこうする、というような規定については。

○班目原子力安全委員長 今の段階では、とにかく我々が求めたのは、そういう総合的な安全評価の手法及びその実施計画までなので、それ以上、細部にわたって保安院に示すつもりはございません。

○日経新聞川合記者 日経新聞の川合と申します。
 中で求めている多重防護が次々に失敗するシナリオというのを少し具体的に教えていただきたいんですが、例えば、津波に対して水密性がどうであるとか、非常用ディーゼルを多重化するとか、何かどういうようなことを想定して、これは書かれているんでしょうか。

○久木田原子力安全委員 必ずしも次々にと、順番どおりに壊れるというわけではないのですけれども、事故のシナリオによって、例えば、   今回の事象で言えば、外部電源と所内の非常用電源が両方とも地震及び津波で失われた。その結果として、直流電源、バッテリーも充電ができなくて、時間が経つと上がってしまった。
 それから、バルブを開けたり、閉めたりするのに使う制御用の圧縮空気というのも、これはコンプレッサーが動かないと、時間が経つと圧力が下がって使えなくなってしまいますので、そういうものも使えなくなったということで、一番最初は、電源が落ちたということだったわけですけれども、その電源が落ちた後で、いろいろな対処、炉心を冷やすために必要なバルブとかポンプとか、そういったものが時間の経過とともに、それからある因果関係を持って、使えなくなってしまったということが、今回の事故でも起こっているというようなことが、本来は起こらないようにしたいわけですね。一番最初の事象が起こっても、その後の方で必要になってくるものは確保されているようにしたいと。
 そういうことがある場合には、うまくいかなくなるということがあるということを、こういう総合的評価でちゃんと摘出しよう。それに対する手だてがちゃんと行われていることを確認しようと、そういう趣旨です。

○日経新聞川合記者 もう1点、クリフエッジ効果についても、少しご説明をいただけないでしょうか。

○久木田原子力安全委員 クリフエッジ効果というのは、例えば、この机にしても、多分、100kgまでは壊れないでしょうけれども、200kgになったら、突然ぐしゃっと壊れてしまうかもしれないというように、機械にしても、こういうものにしても、ある設計条件で作られていて、その条件を多少超えても、大丈夫なんですけれども、それ以上になるといろいろな壊れ方をするわけですね。
 その壊れるときに徐々に壊れるか、それとも一斉に全面的に壊れるかということが問われる場合があるわけで、原子炉についても、一部分が最悪壊れたとしても、非常に重要な部分については生き残っていてくれれば、最低限の安全性が確保されるかもしれない、といった徐々に壊れるような特性というものを期待したいのですけれども、場合によっては、ある場合には、かなり広い範囲で一斉に故障が起こってしまうようなことがある。そういうことをクリフエッジ、崖っぷち効果、つまり、ある条件までいくと事象に大きな変化が起こってしまうという意味で、崖っぷち効果というふうに呼んでいます。

○日経新聞川合記者 あと細かいところなんですが、決定論的な評価を用いるということで、PSAについては知見を活用すること、というふうにとどまっているんですけれども、この方法で必ずしも定量的でなくていいとは書いてありますが、余裕の大きさがどれぐらいあるかというのを定量的に評価することは可能なんでしょうか。

○久木田原子力安全委員 先ほどのご質問にも関係するかもしれませんけれども、全体として80点か、90点かというような採点をするのは、相当難しいと思いますが、ある要素について、例えば、先ほど言ったように、原子力発電所の外で停電が起こったとしても、所内でどれぐらい頑張れるかといったことについては、例えば、燃料のストックがどれぐらいあるかとか、予備の発電機がどれぐらいあるか、というようなことによって決まってくる。
 そういったことについては、いろいろな指標で評価することができるので、つまり、我々として、あるいは原子力安全の分野の専門家として、どれぐらい安全性が確保されているか、向上しているかということを客観的に見られるような、そういった数値を出す、といったことは可能だというふうに思います。

○日経新聞川合記者 最後にすみません、数値を出すというのがちょっとイメージがよく分からなくて、80点、90点でないにしても、点数というのは何かどういうイメージで出てくるのか、というのを教えていただきたいんですが。

○久木田原子力安全委員 ですから、総合点をつけるというのはなかなか難しい。つまり、部分、部分の性能というのが全体の性能に、どう関わるかということは、想定している事象、例えば、地震か津波か、どこかで故障が起こったことによる事故か、ということによって、それぞれの部分、部分の重要度が変わってくるわけですね。そうすると、各部分の成績がどうだったかということが、総合点に対してどうきくかというのが、ケース・バイ・ケースというようなことにもなる。
 我々が重視しているのは、あるいは、このストレステストというのが重視しているのは、そういった評価を通じて、原子力安全・保安院、さらには各事業者が、それぞれのプラントについての弱点といいますか、比較的弱いところをちゃんと認識して、それに対して対処するという方向に向かっていくことですので、ですから○×ではなくて、△でも60点か、80点か、30点かということを、当事者が認識して、それに基づいて、次のアクションをとるというような意味で、このテストというものがあるんだというふうに考えています。

○日経新聞川合記者 そこでは何かしきい値で、ここから先は合格で、ここから下は不合格というのは、保安院が決めるということなんですか。

○久木田原子力安全委員 それも現時点では分かりません。先ほど委員長が言われたように、明らかな弱点、無視しがたい弱点というものがあれば、それは、何らかの対処が必要になるだろう、ということしか現状では申し上げられない。

○共同通信竹岡記者 共同通信、竹岡と申します。
3つほどお願いします。
先ほど万一、不合格のときは、それなりの対応をしないといけないということだったんですけれども、これは例えば、運転を再開させないとか、どういったことを想定されているのかということで、それは今後、保安院にそういう対応を求めていくということになるんでしょうか。

○班目原子力安全委員長 万一、これをやった結果、非常に明らかに不合格であった場合というわけですか。

○共同通信竹岡記者 先ほどの話ですと、ストレステストで仮定の話で言えないということなんですけれども、万一、不合格だった場合に、それなりの対応をということをおっしゃったので。

○班目原子力安全委員長 当然、万一、安全性が確保できてないということが分かった場合には、それなりの対応をするまでは、当然、運転すべきではないという結論になるはずだ、と思います
 ただ、何か、あるしきい値があって、そこでというような対応では、今までの審査だとか検査が、みんなそういう合格、不合格ばかりで考えていたところ、そうでない考え方に直してください、というのがむしろ、今回の一番の趣旨なので、恐らくは、これからひょっとしたら、安全審査指針類も改訂するかもしれませんけれども、現状では、多分、合格しているものなんだというふうに理解しているわけなんです。
 しかしながら、是非、こういう単なる合格、不合格という考え方じゃなくて、よりどれぐらい余裕があるのか、とかというのを、逆にどういうところに弱点があるのかというのを、事業者自身、あるいは規制行政庁もしっかり認識する方向に、考え方を変えていってほしいという、そういう願いも、相当にこれに込められているということです。

○共同通信竹岡記者 そして、万一、不合格ということではなくて、大きな弱点が見つかった場合はという趣旨。

○班目原子力安全委員長 もちろんそうです。ですから、大きな弱点が見つかった場合には、当然、それに対策を打ってもらわなければ、それは当然、運転すべきではないというふうに考えます。

○共同通信竹岡記者 分かりました。
それと、1週間以内に報告してほしいの件なんですけれども、これは保安院にもそのように伝えているんでしょうか。

○班目原子力安全委員長 そういえば伝えてないな。すみません。勝手なことを言ったので、1週間だか10日だか、その辺は、保安院の対応次第で、特に、期限を持って今回、報告を求めたものではございません。

○共同通信竹岡記者 分かりました。
 それと、最後に資料の最後の評価の視点のところで、4番の最も厳しい状態とか、それと1番の各防護対策との関係のところで、防護対策がそれぞれ具体的に言うと、どんなものかとか、それぞれの対策の関係というのは、どんなものを言うのか、もう少し具体的に説明をお願いします。

○久木田原子力安全委員 運転状態としては、最も厳しい条件というのは、例えば、原子炉については定格出力というのが決まっていて、さらに出力の測定機器の誤差を見込んで、事故の評価をするときには、定格の102%で運転してというようなことを仮定します。例えば、それが一例ですね。出力が大きい方が、事故が厳しくなる場合には、そういった仮定をするということになります。
 それから、各段階での防護策というのは、例えば、いわゆる安全装置として、一番有名なのはECCSだと思いますが、今回の事故では、普通のECCSというのは働かなくて、そのバックアップとして考えられていた消火系の配管、つまり消火用のポンプとか消防車を繋いで注入するような系統が働いたということになります。
 ですから、基本設計で、我々が確認しているECCS以外の対策、アクシデントマネジメントとしてつけられていた部分が、ECCSのいわばある程度の肩代わりをして働いたということになるわけですね。
 といったようなことを今回、とらえているさまざまな措置について、以前からある設備とか、以前から行っている運転手順との関係で、どれぐらい余裕を生じるものか、というようなことを検討していただきたいという、そういうふうに考えています。

○共同通信竹岡記者 各防護対策との関係というのは、例えば、ECCSと消防車による注入というのがそれぞれあって、ECCSが無理だった場合に、消防車でどこまで機能が補えるのかということを指しているという理解でよろしいでしょうか。

○久木田原子力安全委員 そうですね。そこでの問題というのは、例えば、消防車ですと通常のECCSのポンプに比べて低い圧力しか出ないとか、あるいは消防車が来て繋ぎ込むためには多分時間が必要であろうとか、そういったことも含めて、どれぐらいの代替能力があるかとか、つまり、そういったものを考えることによって、安全性がどれぐらい向上しているか、ということを測ることができるということになると思います。

○東京新聞榊原記者 たびたびすみません、東京新聞の榊原ですが、保安院の審議官は、この総合的な評価で、安全性に対する説明の向上にとっても有意義なものになるのではないかと考えているみたいな発言がありましたが、安全委員会としては、この総合的な評価をすることで、国民の視点から立って、どういった効果が期待されるかという点の御見解を教えていただきたいのと。
あと今回の事故後、こういう25条に基づいて報告を求めたのは初めてですか、その2点をお願いします。

○班目原子力安全委員長 今回の事故ではもちろん初めてです。
 それから、ずっと安全委員会が保安院に申し述べてきたことは、いろいろな緊急安全対策等をとることによって、今までの安全対策に穴があったことを埋めたという、そういう説明がなされていたと。確かに、いい方向の対策を打つんだから、安全性が向上するのは分かるんだけれども、あたかもいろいろな対策がどのような関係になっているのか、非常に分かりにくいのではないか、というのを実は、原子力安全委員会としては危惧しているところです。
 例えば、典型例としては、シビアアクシデントになったときに、BWRの場合には、屋上に穴を開けて水素を逃がす、なんていうのまで入っていたり、ある意味では、重要性の非常に高いものから低いものまで、それから、本当に安全を守る上でこれだけはというものから、さほどでもないものまで、まちまちな形で入っていて、どれかが欠けたら決定的にだめになるというような印象を与えかねない説明をしていた、というふうに安全委員会としては考えていまして、是非、もうちょっと、きちんとした説明、国民が理解しやすいような説明をしてほしいと思っていたところ、こういうことをやると理解しやすくなるのではないか、というふうに思っているところです

○読売新聞井川記者 読売の井川ですが、さっき聞き漏らしていたので、さっき水間課長が何度も保安院には指摘しているというふうに日付をだだだって挙げておられたんですが、それで回答がなかったので、今回、細野大臣のご要請にこたえて、今回の報告を求めたというふうに、理屈でご説明になっているんですが、そもそも、総合的な評価の方法を保安院に作って持ってこいというのに対して、長い間、3月以来疑問に思ってこられて、2か月経っているわけですから、自ら総合評価の方法を作って提示するというお考えはなかったのか。
 それは安全委員会としては、基本的な方針のひとつではあるけれども、どこかよそに作ってもらって、それにああだのこうだの言うのが業務であって、自ら作るのは業務でないという解釈でよろしいんでしょうか。

○班目原子力安全委員長 今日お示ししたものは、かなりなところ、方法は示されているというふうに、我々は理解しているんです。ただ、単にこの安全性に関する総合評価の方法を作って持ってきなさいと言っているのではなくて、別添の中にいろいろ書き込んでいるのは、実はこういうことをやってくださいということで、かなり詳しく書き込んだつもりでいます。基本的な方針は、これでむしろ示したつもりでおります

○読売新聞山田記者 読売新聞の山田です。
先ほどの東京新聞さんの方で、これを示すことによって、一般の方々は分かりやすくなるんじゃないかという話があったんですけれども、それについて素人的な考え方で、細かいものについて点数を裕度を出すと、裕度についてもぎりぎりのがあったり、大きいものがあったり、そこら辺は専門家の方じゃないとよく分からないものが多いと思うんですね。それについての説明というのは、保安院の方に求めて、安全委員会の方でもやっていくと、そういうふうな形になるのかというのと。
 そういう専門的な説明を受けた場合に、一般の方々はぎりぎりのものについては、これで安心と考えるのかなと思うと、一概にはそう言えないのかなというのもあると思うんですけれども、それについては、徹底的に説明責任というか、説明していくと、それで皆さんに理解を得てもらうと、そういう考え方でよろしいかどうか。

○班目原子力安全委員長 それで結構です。
 というか、まさにこのやり方自体は、そういうヨーロッパであるとか、あるいはIAEA等が是非、やるべきであると示しているところ、我が国は必ずしも、やっていなかったわけですから、当然、やるべきだとまず考えている。その結果については、必ずしも分かりやすいかどうかは分からないんですけれども、それをやらないでおいて理解してくださいというよりは、はるかに前進するだろうというふうに思っているということです。

○読売新聞山田記者 ただ、裕度についてもぎりぎりの部分についてあるにもかかわらず、大丈夫だといった場合に、一般の方々は、果たして信じてもらえるのかなというのがあったり、地震のときもそうだったんですけれども、地震というか、地震動の方も。それについても、安全なり、大丈夫だというのを専門的に説明していく、そういうことで理解を得るという考えですね。

○久木田原子力安全委員 ぎりぎりでもいいという、そういうことが起こるというふうには、今、考えていないのですけれども、それから、今日もいろいろご質問いただきましたが、この資料についても、我々なりにできるだけ分かりやすくとは思いましたけれども、どうしてもある程度の専門用語を使わざるを得ない。
 それから、この資料の中にも書いてありますけれども、決定論的な評価というのは、あることが有無を言わさず起こると仮定せよ、というようなことも含まれているわけですね。仮定したらどうなるか、ということを考えなさいというようなことも含まれている。
 そういった前提をもとに、安全評価というものは行われるわけで、そのようなことをすることが、我々としては安全性を客観的に評価するために必要なステップである、というふうに考えています。
 ですから、そのステップすべてが分かりやすいかというと、それは必ずしもそうではないかもしれない。ですけれども、我々としては、何ら予備知識なしに分かりやすいことだけで安全性が議論できるというふうには、やはり思わない。そういうことで、多少分かりにくいこと、回りくどいことも含めて、保安院にやっていただき、それを我々が見るというプロセスを大切にしたいというふうに考えるわけですね
 保安院が指示して、いろいろやってきた安全対策についても、そういう予備知識を持っている人間から見れば、それぞれに、こんなものかなというふうに思うところは、もちろんあるわけです。ですけれども、こんなものだろうとか、いいだろうということで済まさない。できるだけ定量的にきちんと詰めて、客観的に説明できるようにすること、それは専門家以外の方にとって、易しい説明ではないかもしれませんけれども、そういうプロセスを大切にすることが、今回の事故の対応の上で大切であるという意味で、今回の総合評価をお願いしているということです。

以 上

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7月7日開催 東京都中央区学校保健会 定期総会

2011-07-07 17:21:08 | 小児医療

7月7日中央区学校保健会定期総会が中央区立教育センター5階視聴覚ホールで開催されました。

平成22年度中央区学校保健会事業報告、決算報告と質疑。

平成23年度予算の報告、質疑なし。予算規模は、150万970円、うち区補助金は、118万円。

その後、講演会『学童期の近視とコンタクトレンズについて』

 放射線被ばくから子ども達を守る取り組みや、放射線被ばくの不安を取り除く取り組みについてなんらかのものがあると期待して参加しましたが、定期総会では、議題としてあがりませんでした。

 全体会と、各学校における学校保健会の充実により、子ども達の心と体の健康が守られますことを期待いたしております。
 放射線被ばくへの取り組みもまた、どうかよろしくお願い申し上げます。


<平成22年度事業報告書より>

*第一回理事会平成22年4月22日
平成21年度事業報告、決算報告と平成22年度定期総会開催について

*第二回理事会6月3日
理事の異動、定期総会の運営、学校保健便り、区立幼稚園における視力検査についてなど

*定期総会7月1日及び講演会『学力・体力・気力の向上は生活習慣病の立て直しから』
平成22年度中央区学校保健会事業報告、決算報告、平成23年度予算の報告、

*第三回理事会10月7日
小学校就学予定者の健康診断について
中央区健康優良児努力児童表彰について
学校保健会だよりについて
新型インフルエンザについて
結核健康診断の結果について

*第四回理事会平成23年3月3日
平成23年度予算、同事業計画について
学校保健会講演会について
各種表彰等候補者の推薦について

*各種研究大会参加は、
第61回関東甲信越静学校保健大会
第74回全国学校歯科保健研究大会
第60回全国学校保健研究大会
学校環境衛生・薬事衛生研究協議会

****************

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011-07-07 14:35:21

2011-07-07 14:35:21 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
学校保健会 始まる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原発存廃の国民投票について

2011-07-07 12:50:50 | 防災・減災
 原発を存廃を判断するために国民投票を実施するべきかどうか。

 昨日7/6の朝日新聞で取り上げられ、賛成と反対の意見が出ていました。

 実施すべきでないという意見は、「廃止」「存続」の二元論になってしまうことを理由にあげていました。
 
 妻に意見を求めると、「国民の生命や身体に関わる最重要の事項については国民自身が判断するべきじゃないかな。」と感想。

 では、誰が、「国民の生命や身体に関わる重要事項」と判断すべきかで、そこは、国会に任せてもいいんじゃないかな、いやだめと議論がそこでは、まとまりませんでした。

 国民投票にかけることは、二元論、しかし、国民の生命と身体に関わる重要な事項であるから、国民自らが判断をするべきものという考え方の方が優先すると思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千葉全市町村測定、最高は柏の0・54μSv。中央区も区立柏学園の定期的測定を!

2011-07-07 12:31:32 | 防災・減災
 中央区は、柏市がホットスポットであるという事実を真摯に受け止め、柏市と協力しながら、子ども達を放射線被ばくから守っていかねばなりません。

 昨日7/6の教育委員会でも話題になったところですが、明快な答弁はなされませんでした。 
 きちんと、柏学園及びその土壌(そこでの収穫物も含め)を定期的に測定をすることを求めます。

******読売新聞(2011/07/07)******
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/surprise/20110707-OYT8T00448.htm?from=tw

【千葉】全市町村測定、最高は柏の0・54マイクロ・シーベルト

 千葉県が5月末から始めた県内全54市町村の放射線量測定結果がまとまった。

 放射線量が周辺の地域と比較して高くなる「ホットスポット」の存在が懸念される柏市など東葛地域では、周辺の市町村よりも高い数値が出ているが、専門家は「自然界の放射線の平均程度で、健康へのリスクは小さいと考える。不安を感じる場合は解消策の検討も勧める」としている。

 県は市町村からの要望を受け、5月31日から県内各地で空間放射線量の計測を始めた。市町村ごとに小学校や公園など2~3か所で、地表から1メートルと0・5メートルの高さで測定。6月30日に全54市町村での測定を終えた。

 それによると、県内の放射線量は柏市で最も高く、松葉第一公園(柏市松葉町)で毎時0・54マイクロ・シーベルトを計測。隣接する自治体では、それぞれ最も高かった地点で、松戸市0・36、我孫子市0・35、流山市0・34、野田市0・25となった。このほかでは、千葉市0・14、船橋市0・21など。外房地域は高い所でも睦沢町の0・14で、県内で最も低かったのは南房総市の0・03だった。

 文部科学省が、学校で校庭の表土を撤去する基準とする毎時1マイクロ・シーベルトを県内ではすべて下回っていた。一方、野田市は独自の基準を設け、砂場をブルーシートで覆うなど、0・30マイクロ・シーベルトを上回った地点の遊具などへの立ち入りを制限する。

 県大気保全課は「県内で差があるのは確かだが、国の基準はいずれも下回っている」とし、ただちに対策は必要ないとの認識。また、「全国一律の基準に従わなければ、不安を増してしまう」として、県独自の基準を設けることに否定的だ。

 県は今月20日以降、新たに購入した放射線量を測るサーベイメーター(携帯型測定器)を、市町村に貸し出す。今後は市町村が同じ方法で測定し、きめ細かく監視していく。

 放射線医学総合研究所(千葉市)の米原英典研究員(58)によると、仮に柏市と同じ毎時0・54マイクロ・シーベルトで1日8時間を屋外、16時間を屋内(屋外の線量の0・4倍と仮定)で過ごしたと試算すると、年間の積算線量は2・8ミリ・シーベルト。世界平均の年間積算線量は2・4ミリ・シーベルトで、事故前の国内平均は1・5ミリ・シーベルトといい、米原研究員は「自然界の放射線の平均程度」と指摘する。

 東葛地域について、米原研究員は「放射線量のリスクは小さいが、不安を感じる人もいるかもしれない。そうした心配を軽減するため、負担になり過ぎない範囲で、学校の土を入れ替えるなども対策の一つ」としている。

(2011年7月7日 読売新聞)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食の安全と日本の食文化を守りましょう!築地市場移転問題原告団ホームページ開設

2011-07-07 09:09:18 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 築地市場移転問題では、東京都を相手に、都民・消費者や仲卸等市場関係者が裁判を提起しています。

 その原告団が、ホームページを開設されたということです。

 以下、アドレスです。
 http://tsukiji-wo-mamoru.com/index.html



 東京都は、約束されたはずの都民とのリスクコミュニケーションの場を持つことなく、豊洲6丁目東京ガス工場跡地へ、土壌汚染や液状化の問題があるにもかかわらず、移転を進めてきています。

 裁判という公開の場で、築地市場移転の問題点が明らかにされ、なおかつ、正されますことを望んでいます。

 「法は、人を守るために存在する。」私の命題のひとつ。


*****今後の法廷のスケジュール******

Ⅰコアサンプル廃棄差止請求事件(平成21年(ワ)第28357号,平成21年(ワ)第43599号)


次回期日:2011年9月7日(水) 午後1時30分~。
       東京地方裁判所530号法廷 第12回口頭弁論期日

 *この裁判では、築地市場移転問題の何が問題点であるのか、
  山氏、野末氏、水谷氏、三人の証人が述べます。
  

Ⅱ公金支出金返還請求事件(平成22年(行ウ)第281号)
Ⅲ公金支出金差止請求事件(平成23年(行ウ)第90号)
→同一期日において審理。

次回期日:2011年10月5日(水) 午後4時~。
東京地方裁判所民事522号法廷
        公金支出金返還請求事件は第6回口頭弁論期日
        (公金支出金差止請求事件⇒取り下げ。)

以上、

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする