先だってに引き続き、再びのモクズガニですが、最後の方でちょっとした展開に・・・・
昼間には用水路の壁面の下の掘れた部分に出来た住処から、たま~にしか出て来ないモクズガニ。
食べ物を求めて出て来ていることも時にはあるけど、足音をさせるとスササ~~と素早く住処に逃げ帰る。
・・・ので、観察&写真を撮るために、住処の反対側の壁面に近い所へエサを投げてやる。
すると、そのエサ欲しさに用心深くソ~~っと姿を見せる。
エサがあるとわかると、始めはツメだけをソ~~っと覗かせ、その後少しづつ姿を現わして、
身の安全と目標を確かめると、アッという間の速さでエサにとりつく。
が、少しでも危険を感じると一気に住処へと引っ込んでしまう。
何を食べているのか分からないけど、この毛むくじゃらのツメで器用に食べる。
藻のような物を食べるし、私が投げ入れたアケビの実も大好きらしく、
何個か投げ入れ置くと、いつの間にかきれいに食べつくしている。
エサとなるのは上↑ にも書いたように護岸壁の藻類、朽ちた枯れ枝、枯れ葉、
それに、カワニナなどの貝類、ミミズ、小魚、両生類などで、植物性、肉食性どっちもOKらしい。
つまり、雑食っていうか食べ物をあまり選り好みしないで何でも食べるらしい。
中でも、先日はさすがの私も見たくもない場面を目撃した。(写真はありませんからご安心を!)
「カエルを食べているらしい」との情報で川を覗き込んでみたら、(目撃情報の提供者、妹ダヨ)
モクズガニの住処から裏返ったカエルの足が・・・・・
それにしても、カエルの方が動きが早そうなのに、何をしくじっっての受難か!?
毎度のことながら、自然界ではこうした生きる為の戦いが、
常に密かに、そして確実に行われているってことなんだよな。。。
さて、こうして水の中にいるモクズガニを撮ったり眺めたりしていて、
中学生の頃に友達と海に行って、サバやサンマの頭をヒモで縛って、防波堤(岩場)からヒモを垂らして、
ワタリガニを釣っていたことを思い出すの巻。
魚の頭は常時無いので、オツマミ用に売っている”裂きイカ”を買って来て、小石と裂きイカをヒモで縛って、
モクズガニ釣りをしてみようと思い立った。(食べたりしないよ、じっくり観察したかった)
あの頃(中学生時代)は時々だけど、釣れたはずなのに・・・少なくとも、他の大人や男子はかなり釣ってた。
・・・のに、モクズガニがツメと足で引っ掛けて持ち帰ろうとする力がメッチャ強くて
引っ張られて、その内に住処に引き込まれて、裂きイカをまんまと取られて釣りに失敗したり。
モクズガニがガッシと裂きイカと小石を抱えた所を、ゆっくりと少し引っ張り上げた所で、
妹に網ですくって貰う作戦を展開するも・・・モクズガニに網がかかるか?かからない内に、
その素早さたるや・・・敵ながらあっぱれとしか言いようもない逃げっぷり!
懲りずに何回か挑戦するも、網を近づけた時点で”敵もさる者、引っ掻くもの”
私たちに勝ち目は無かった~。
その内にさすがに食い意地が張っているモクズガニも、この裂きイカはヤバイと察したようで、
もう~住処から出て来なくなってしまい、釣りを諦め終了と相成りました。チャンチャン
ちなみに、今でも至る所でモクズガニ漁は行われているそうです。
上海蟹の仲間なので美味しいらしいですが、私たちは普段の生態を楽しく観察しているので、
食べ物として見ることはあり得ないです。(カエルを食べるとこ見たし、他にも何を食べてるやら)
トンボやチョウの昆虫や野鳥などと同じで、観察して楽しむ対象でしかないので。