flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

水窪

2016-02-20 00:00:00 | 国境いの村

(#三遠南信 みさくぼ 静岡県磐田郡水窪町 2000年1月4日)
 北遠州の山あい、塩の道(秋葉街道)の宿場である水窪を訪ねた。今まで、隣接する天龍村佐久間町へは訪れているが、この地は通過するだけであった。佐久間ダム築造による飯田線の付け替えによって鉄道が通るようになり、他所に比べて過疎化の進行も緩やかなようだが、「国境いの村」という面持ちは失われずにあるようである。付近は「みさくぼ」というだけあって、水音のしないところはないほど清水が流れ出ていて、この辺りでは「井水」と称し、生活用水として使われている。また、山の斜面に貼り付くようにして昭和以前の民家が残されている。
 塩の道大原地区
 飯田線最長の大原トンネル
  竜谷
 押沢橋
 ふれあい橋
   
 水窪発電所送水管
 飯田線水窪駅
 水窪川と翁川の合流するところで土地の人と出会った。地頭方という集落に住んでいる人で、途中、急坂を一緒に上って行ったのだが、さすが土地柄、足腰は丈夫そうであった。「昨日も鹿を捕まえとったよ」と、自然の豊かさを語ってくれた。ただでさえ標高が高いのに、更に見上げるように民家が点在している。まるで、中世の城塞のようであった。

(関連記事:旧大嵐駅跡 夏焼トンネル 地頭方 高根城 水窪の崖崩れ 向市場遺跡 奥領家 富山村 富山村平成二十五年 北遠春野

コメント
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