京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

こぼれる愛らしさ

2009年04月03日 | JESSICAの日本滞在記


「明日のお天気」が、温かな明るい光の差し込む朝・良いこと・楽しいことをウキウキと心待ちにすることにつながっていくのも、まさに春という季節のせいかもしれない。
「あしたなにしよ~」
いつの間にやら一人ちょこんと座っている。「おはよーございます~」、早起きなのも、一理ありか。今日は何をしよう、どこへ行こう、考えることは多いのだろう。

「川に落ちはったん」
濡れて汚れたスニーカーを脱ぎ飛ばす。およそ三十分の道のりを歩いて帰ってくる。
賀茂川の両岸をつなぐ飛び石の上で、すれ違った人をよけたはずみらしい。慣れたお気に入りの遊び場である。

外での体験をリアルタイムで一気に再現しようとすることばの力、圧巻である。
Jessieの愛らしさがこぼれるように光る。目でさえ表情を持ち、いとおしい。
「ねっ、マーミチャ~~ン」、母親の同意を求め終わる。

さくらの美しさを目に映し、気づかぬくらい静かに静かに日々3歳児に降り注がれる恵み。
それが豊かな実りをもたらすものであることになんらの疑念も生じない。Jessieを潤し私達も潤う。

和顔愛語(わげんあいご)。いつもにこやかな羅漢さんたちを
頭上から覆うように枝垂れる六角堂の御幸桜が美しい。
中央部が六角形……。
コメント (4)
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