= G'Day Mate from Brisban Ⅱ =




生後一ヶ月を迎えたTyler。かかとで突っ張ろうと、足の力が強くなった。すやすや眠る顔にはJessieの幼い頃が重なるが、やはり目元にはまた違った面影が宿る。Jayに似ているのだろうか、それがよくわからない。
この子はおしゃぶりを嫌って受け付けない。澄ました顔で口をムッと閉じたままにしたり押し込んでも器用にプイッと押し出す様がなかなか愉快だ。わが子には使ったことがなく、Jessieは生後数日から使って(使わされて?)いたしで、Tylerの仕草が新鮮でもある。
鳥の鳴き声だけ耳にしながら一人留守居で過ごす午後、本を読んでいた。中尊寺で得度する頃から、得度後の比叡山での修行、寂庵を構えた嵯峨での生活など、寂聴さんの文章だが静かに心に染みる。



午後3時半過ぎのこと、急に雷が鳴り出したこともあって外へ出てみた。黒い雲が湧き上がると感じたが、それが地表に、こちらに向かって層を厚くするようにもくもくと、みるみる膨らみあがる天体ショー。大きな雨音がし出したのと同時に雹まで。
5分もしたらどちらもやんだが、いつまでも溶けない雹の大きさにびっくりの上に、奇妙に美しく感じる雨後の空と…、珍しがりで嬉々としてしまった…。


新聞も読まない、もちろんラジオもないしテレビも見ない。NHKのニュースも聞かない。それで平気なことはない。毎日、ネットでいくつかの新聞に当たっている。だが、これもあまり心地よくない。何かに飢えているような気分がある…。
Jessieが今夜は従兄弟のアザヤの家にお泊りで不在。