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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 もっと楽しくおもしろく…

2012年07月12日 | 日々の暮らしの中で
                    四条烏丸の少し東にある長刀鉾。その向こうに函谷(かんこ)鉾。

予定では今日・明日にかけて鉾、山の曳初め(ひきぞめ)、舁初め(かきぞめ)となっている。山、鉾ごとに異なるお囃子を奏でながら、山鉾のある町内を往復するのだという。四条通を少し歩いたが、コンチキチンの音楽が流れ続けていた。

「横笛、鉦、太鼓」で奏でられるが、横文字にすると「flute, (hand) gong, drum 」となる。「フルート」と聞けば管弦楽に用いられる管楽器を思い浮かべるのではないだろうか。西洋の縦笛・横笛の総称と説明されている。古くは木製であったようだが、能楽に用いる竹製の横笛も「フルート」と英訳されるのかと、少々違和感を感じたりもした。

京に疫病が大流行し、東北が巨大な地震と津波に見舞われた869年。洛中随一の池があった神泉苑に、当時の国の数、66本の鉾を立て、神輿を送り平安を祈ったのが祇園祭の起源とされる「祇園御霊会(ごりょうえ)」だとされる。
「自由に飛び回れない日本の神様は、物について動くと考えられていたので、鉾は神が宿る依代で、それが山鉾の原型」なのだと識者は語る。
室町時代には、町ごとの趣向やスタイルが決まり、能楽の影響を受けて囃子も成立したという。

 

‘I study NOU in Kyoto.’ 「絵本で英会話」のベッキー先生は、自己紹介にこう添えられる。金剛流の能を学んでおられて、山鉾やお囃子はもちろん、懸装品への興味も尽きないようだ。「ロープ」だけで鉾を組んでいくあの過程はワンダフルだと興奮される。様々な日本文化への造詣の深さには毎回驚きと共に触発されている。刺激的な出会いだと、私は密かに感謝している。
コメント (4)
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