京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 目に入るもの

2014年03月03日 | 日々の暮らしの中で
今日はとにかく歩きさえすればいい。と、歩くことに意味を持たせて、歩くことにしました。午後の北風を真正面に受けながら、マスクとネックウォーマーで防寒。中はさすがに真冬に比べて薄着になりましたが、ダウンのジャケットが離せません。


梅のつぼみがわずかに膨らんできていたとはいえ、あたりはまだまだ彩色の少ない川べりです。親の粗末な衣服を引きかぶせられたまま、木の枝にぶら下がっているミノムシを発見です。「ちちよ ちちよ」と、自分を置き去りにしたままの親を思って鳴いているのでしょうか。待っていろと言われた秋までは随分と間があります。

        蓑虫の蓑あまりにもありあはせ   波多野青畝
        蓑虫にうすうす目鼻ありにけり   飯島晴子

「うすうす」といえばこちら。風に吹かれた加減で陽が射すと、白く薄い膜で覆われた内側に、かすかにですが何か透けて見えます。ちょっと大きめ…。


脚力を確かめながら2時間ほどかけて歩きました。汗もかかない散歩道でしたが、珍しい蓑虫との遭遇がありました。
コメント (6)
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