
地下鉄の中づり広告にあった【 5 day special 】の文字が目に留まりました。消費税が引き上げられる日が近づいてきていますが、そろばんをはじいて悩むほどのこともなく今に至りました。
江戸時代の寺子屋教育の水準の高さが電卓を生んだという認識になるのか…。「電卓の発売が発表されたのが50年前のきょうのこと」と、3月18日の新聞コラムにありました。発売価格は53万円。レジほどの大きさがあって重さが25キロ。小型自動車1台の値段と同じだったとか。
昭和39年、東京オリンピックが開催された年だといいますから、思い出すのは、図書室の掃除当番をさぼりながら、ついたままになっていたテレビで五輪中継を見ていたあの日です。
私は小学生時代にそろばんで「× ÷」のやり方を教わっていません。それで不便を感じたこともありませんが、いまだに知らずじまい。おそらく風邪でもひいて欠席していたのだと思うのです。「+ -」でさえ、頭で考えて珠をはじくのですから、なんてことはありません。総じて計算に弱いのは、ここに端を発しているのかも。それでも、「いらないものは買わない」。このくらいの判断はつきます。
私が初めて購入したのがこの電卓でした。テストを採点後、教科の学級別、学年別の平均点を出したり、担任したクラスの個人別総合点を出したりするのに、必要に迫られて求めたものでした。指先がそれぞれのキーのくぼみに収まリ、しかも、しっかり打ちこみますから、隣のキーを触ってしまうことからくるミスはほとんど生じません。ただ、数字を打ち間違えた場合、その数字だけをクリアできないのがちょっと…。全部打ち直しという手間は要ります。電源を入れて、いまだに使用可能ではありますが、この「K」はなにするものだったやら、忘れてしまいました。
さてさて、唯一、「増税前に!」と決断をしたことがあります。日程も決まり、新幹線の切符購入に明日は駆け込みます。
ちょっとのお得感を味わうだけで幸せ気分ですから、幸せなことです。買えたら、の話で、喜ぶのは早いのかもしれませんが…。