京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 道草を食いながら

2014年05月21日 | 日々の暮らしの中で

義母の初七日から七日七日のお勤めをして、まもなく四十九日を迎える。そこに至るまでに…と、ちょっとした文章をまとめようとしていた。「。。。。。」と仮題も付けられて。もちろん、毎日それにかかりっきりということではなかった。
切り口などあれこれ工夫しなければ、他人の姑の話など「あっ、そう」で終わってしまいかねない。
削って削って身を細らせ、それでいて骨太で繊細に、しかも潤いのある思いを込めて…。感傷などという安っぽいっものは省いてみよう。などと、目指すところだけは高く掲げている。できもしないのにだ。この努力の過程が尊い、ということにして。この先1週間ほどは時間の猶予があるから、まだまだ推敲せねばならないし、課題も残る。けれど今日は少しいい気分。

で、久しぶりに散歩に出てみた。昨年は気付かなかった桐の花が散歩道に咲いていた。

             水滴が!
             よく見れば器量よし

ユキノシタが群生した道路わきの斜面は一面の苔で、水が枯れ葉の上に滴り落ちる音を楽しみながら一休み。昨夜の雨のせいか、わき水なのか。昨年以来、少しづつ奥へ奥へと山道を進んでいるが、いつも必ず途中で引き返す。たまに自家用車やダンプカーとすれ違うだけで人と出会うことがない山道は、やはり怖い。そんな道だからこそ、聞こえる「滴り」の音だったりするのだけれど。

コメント (4)
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