2013年の2月に観た「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」。その続編となる「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」の上映が始まりました。
老後をインドで過ごそうとイギリスからやってきたシニア世代の7人。
ホテルがいつも満室なのは誰も出ていく人がいないからです。毎朝、若い支配人のソニーによって滞在者の点呼がなされます。夜中のうちに亡くなってやしないかの確認のために…。
いっしょに人生を歩む人を求める男女がいるなかで、「誰かと一緒に暮らしたいと思ったことは一度もなかった。一週間ともたない」と語ったのはミュリエル(マギー・スミス)ですが、このホテルに来て、彼女は決して孤独に生きているのではないことが感じられる温かさが心打ちます。「運命を支配しようとしてはだめ。身を委ねること。そうすれば楽しめるわ」と言います。
人には一人でいる権利があると同時に、人に出会い、つながって楽しむこともできるのです。恋の悩みや仕事の話、たわいない話を交わし、人と結びつき、助け合いながら暮らせる場所にマリーゴールド・ホテルがなっているのでしょう。
前に一歩進みたいがなかなか勇気が出ない。それでも、自分にその時間があるのならチャレンジしてみることを決意するイヴリン(ジュディ・デンチ)。
81歳の女優二人の表情の機微には言葉を越えて心に沁みるものがあります。
どの人も、それぞれの人生の瞬間を今が人生の一番幸せな時にしようと精一杯生きるのです。
インドの雑踏、結婚式の様子も印象的な光景ですし、ダンスのシーンはこれまた圧巻! ここだけでも繰り返しTylerに見せてみたいと思うほどでした。
そして、リチャード・ギアが現れたのにはびっくりさせられました。