京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

人為を棄てて?

2018年08月18日 | 日々の暮らしの中で
線香の煙(送り火)にお精霊さんもUターンされて…。
ようやく猛暑から解放された。清澄な朝、初秋のような爽やかな風が吹き抜ける。

この、あまりの心地よさに、動き回ることは放棄した。恵まれたこの自然をそっくり受け入れ、今日は一日ゆっくりして過ごそうと決めた。
「わがはからざるを、自然(じねん)とまうすなり。これすなはち他力にてまします」
と『歎異抄』にある。

洋裁をしたいと思っていたが、読書に切り替えた。高校野球の試合を見るともなく見ているうちに、次第に眠気に打ち負かされていく。「午睡」を決めた。全くなんの障りもなく気持ちが促すままに横になれるって、なんて心地よいことか。

「気持ちの底に一抹の後ろめたさも潜んでいて、それが『昼寝』に欠くことのできない醍醐味になる」と六郎さんは書いていた。後ろめたさのひとかけらも無いとは、あまり褒められたことではないのかしら。


        正面から低空飛行でやってきた蝉が脚にとまりました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする