京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

人の温かみ懐かしさ

2018年09月07日 | 日々の暮らしの中で
抱えていた荷物を下ろして軽くなった今日。久しぶりに解放感を味わってのんびり。

台風21号の強風で受けた小さな被害も大きな打撃で、時間とお金をかけて補修、修復していかなくてはならない。あああ、大変だ、と思っている矢先に今度は北海道で地震が起きた。

今夏、高野山夏季大学参加のために乗り合わせた直行バスで隣り合わせた方は、7月の西日本豪雨により岡山県真備町で被害に遭われた方と縁があったとのことで、生前のお付き合いの様子をしきりに話された。そのご家族のことを報道を通して記憶していたもので、こちらの気持ちもいっぱいになるということがあった。見えないけれど大きな大きなエンでまあるくつながる人の世だと考えていた。


報道こそされていないが、なによりもその地域で親しまれ、土地の人たちの心が沁み込んだような素晴らしい樹々の数々が無残な姿でへし折られ、また倒れてしまった。その真新しい裂け口が痛々しい。まだ生きている、傍によると息苦しくなり思わず「かわいそうに」とつぶやいてしまうほど。
どれもこれも、そばにあっては人の温かみや懐かしさをしみ込ませた樹々なのだ。親しんだ風景さえも変えてしまっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする