京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

やる気に火をつけた?

2018年09月28日 | 日々の暮らしの中で
朝から晴れ晴れとした天の高さに、外に出ると金木犀の香りが漂ってきた。見上げた先に橙黄色の小花がびっしりついている。久しぶりの秋らしい好天の一日だった。

「聞いて。うちなああ、200mでダントツの1位だった!!」夕刻、弾んだ声でいきなりの報告だった。今日はこの秋晴れの中、大阪に住む孫娘は運動会だったのだ。
先日、「200mを走らされる」とこぼすことがあった。走り手がいないのだろう。「200mってどのくらい走るの?」って聞くものだから「運動場1周だよね。半分で100mでしょ」って応えた。と、「なんや、それなら走れる」と俄然顔つきが変わった。私のひと言は効果的だったみたいだ。やる気に火をつけた。「4組、圧倒的な差をつけて1位です」と放送係の声も耳にしているというおまけつき。三歳からたくましさを披露してい脚力。何か一つ、取り柄があるってのはいいものだ。疾走する?姿、ひと目見たかったけど…。

台風襲来に入念な備えをしてまわる父を見て「そんなにしなくたって」とよく笑ったものだ。子供心には、ちょっとした非日常の不穏な空気にワクワクするような気分もあったことを記憶している。これといった被害もなく、まさに台風一過となった。長いこと「一家」と思い込んでいた私。
この月の上旬の台風21号、去っても爽やかな台風一過などにはならなかった。
台風の翌日の狼藉の風情を「をかし」と眺めて喜んだ清少納言さん。今なら「この罰当たり」とやんやの非難を浴びることだろう…。
コメント (6)
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