京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

十月桜の咲く道を

2021年10月09日 | 日々の暮らしの中で

さすがに夏の雄大さ、勢いはないが、奇怪な形をした輝く雲が美しかった。
山を望み、流れて変わりゆく雲の形を追い、耳は川のせせらぎで満たされる。
刈り始めたばかりの稲田の一角に、頬かむりの女性が一人。稲の中に埋もれるかのように小さく眺められた。

駐車場が解放されたおかげで、久しぶりに賀茂川上流へ。
ひっそりと十月桜の咲く道を、とぼとぼと、いつもよりゆっくりと奥へと歩いてみることにした。
時に大きな自然空間の中に身を置いて、山を望みつつ歩を進めると、気持ちが解放されるし、なんやら心も穏やかになる気がする。
普段でもなるべく人家を離れた場所へと歩いて行くし、別に日頃、心がささくれ立っているわけでもないのだけれど。


クサギの花の盛りを見ていたので訪ねてみたら、ゴムのような感触の赤く色づいた萼をともなって、“青い宝石”がいっぱい残っていた。

孫も、飛べない鳥を見つけて何やらお話し中。こういう時は、助けて動物病院にでも連れて行った方がよかったのか?と気になる様子だったが…。

コメント (2)
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